かたつむり・つれづれ

アズワンコミュニテイ暮らし みやちまさゆき

火鉢のぬくもりのような・・・

2012-01-14 09:40:34 | アズワンコミュニテイ暮らし
 居間の真ん中に火鉢がある。
 毎日使っているわけではない。普段はテーブルの代わり。
 お客さんのとき、炭を入れる。


 火鉢の暖かさは、灯油ストーブとちがうように感じる。
 火鉢の火に手をかざすと、指の芯のほうまで、温もって
いく感じ。
 火鉢の外側に手のひらをぴったとくっつけても、とても
いい暖かさ。
 冬は、指に血が回らない。いつも、冷えきっている。
 火鉢は、なにか気持ちをほっこりさしてくれる。

 正月の半ばごろ、ブラジルから来日している箕輪恵吾さんが
我が家を訪ねてくれた。
 
 ついこの間まで、サイエンズスクールのコース、
「マイライフセミナー」(5泊6日)でポルトガル語の
通訳をしていた。
 今回、一緒の来日した二人の息子が、1月4日からの
コースに参加したためだ。

 レオくん。 今年2月高校3年になる。
 ルアンくん、23歳。 いまは医科大学在学中だ。

 「日本に来るときには、こんなことになるとは
おもっていなかった」と恵吾さん。
 「こんなこと」というのは、どんなこと?
 レオくんが、恵吾さんも知らないような、内面のことを
見つめていったこと。
 ルアンくんが、「おやじ」つまり恵吾さんが
どんな生き方をしてきたか、ちょっぴりわかったかなと
感想をもらしていること。

 レオくんは、セミナーに参加する前、紹介のリーフレットに
「幸福」とか「自由」とか書いてあるのを見て、
「かたっくるしいのは、いやだ」と反応していた。
 今回のセミナーには、中野豪・敏美夫妻の娘美果ちゃんも
参加した。高校2年生。
 敏美さんは、「いつ途中で帰ってくるか」と気を
もんでいた。美果ちゃんは最後までレオたちとやり通した。
 
 恵吾さんは、これまでの経過をふりかりながら、
というよりわいてくる暖かいものに身をゆだねているように
見えた。

 この間、サンマウル高の交流の若者を受け入れていて、
彼らの立ち居振る舞いや言葉に、混じり気のないものを
感じていた。
 こころの芯に伝わってくるような温もりを感じていた。

 恵吾さんの気持ちが理解できているとはおもえないが、
それこそ、火鉢の温もりのような気持ちになっているなあと
一人味わっている。

 この火鉢、ぼくの子供のころから、じぶんの家にあったもの。
 なにかそのへんからも、漂うものを感じる。