お灸!

お灸にはまっています。 お灸や漢方などの勉強をまとめてみたいと思いました。 「個人的感想」ですけど...

養生訓とお灸?

2007-07-24 10:04:19 | Weblog
養生訓は鍼灸を否定したものではない、と書きましたが、実際その最終章で
ある巻第八には、もぐさの製法から体質毎のもぐさの量、施灸の時間などが
詳しく記されています。 それまで俗信としてあった「忌灸日」(灸をしては
いけない日)を、明確に否定されてもいます。

その中に、伊吹のよもぎが最高であることも記されていますが、あまり育ち
すぎたものは良くない。 みずみずしいよもぎであれば、よその地のものでも
良いと記されています。 ここから見ると伊吹のよもぎの品質の良さは、江戸
時代には一般に認知されていたことが分かります。

ただ記述から見ると、養生訓の製法から疑問が湧いてきます。 その工程を
読むと篩い(ふるい)でふるうだけで、風で選り分ける工程がありません。
この状態では異物がたくさん混ざった低級品にしかなりません。 3年以上
の貯蔵が望ましいとありますので、晒しについては確立していたようです。

養生訓は 300 年ほど前に書かれていますので、現在の高級品の製法が
確立するまで、まだ時間が必要だったようです。