養生訓は鍼灸を否定したものではない、と書きましたが、実際その最終章で
ある巻第八には、もぐさの製法から体質毎のもぐさの量、施灸の時間などが
詳しく記されています。 それまで俗信としてあった「忌灸日」(灸をしては
いけない日)を、明確に否定されてもいます。
その中に、伊吹のよもぎが最高であることも記されていますが、あまり育ち
すぎたものは良くない。 みずみずしいよもぎであれば、よその地のものでも
良いと記されています。 ここから見ると伊吹のよもぎの品質の良さは、江戸
時代には一般に認知されていたことが分かります。
ただ記述から見ると、養生訓の製法から疑問が湧いてきます。 その工程を
読むと篩い(ふるい)でふるうだけで、風で選り分ける工程がありません。
この状態では異物がたくさん混ざった低級品にしかなりません。 3年以上
の貯蔵が望ましいとありますので、晒しについては確立していたようです。
養生訓は 300 年ほど前に書かれていますので、現在の高級品の製法が
確立するまで、まだ時間が必要だったようです。
ある巻第八には、もぐさの製法から体質毎のもぐさの量、施灸の時間などが
詳しく記されています。 それまで俗信としてあった「忌灸日」(灸をしては
いけない日)を、明確に否定されてもいます。
その中に、伊吹のよもぎが最高であることも記されていますが、あまり育ち
すぎたものは良くない。 みずみずしいよもぎであれば、よその地のものでも
良いと記されています。 ここから見ると伊吹のよもぎの品質の良さは、江戸
時代には一般に認知されていたことが分かります。
ただ記述から見ると、養生訓の製法から疑問が湧いてきます。 その工程を
読むと篩い(ふるい)でふるうだけで、風で選り分ける工程がありません。
この状態では異物がたくさん混ざった低級品にしかなりません。 3年以上
の貯蔵が望ましいとありますので、晒しについては確立していたようです。
養生訓は 300 年ほど前に書かれていますので、現在の高級品の製法が
確立するまで、まだ時間が必要だったようです。