お灸!

お灸にはまっています。 お灸や漢方などの勉強をまとめてみたいと思いました。 「個人的感想」ですけど...

船員さん?

2008-02-29 09:48:13 | Weblog
何故こんな本を読んでいるのか、不思議に思われ
るでしょう。 長年納期の厳しい貿易に携わっている
と船会社に無理を聞いてもらうことも多く、船の運航
などを知っているとウケが良かったからです。

それに奇縁というのか、10年も一緒に仕事をさせて
いただいた方は、昔、外洋航路の機関士をされてい
ました。 仕事の合間に、よく昔の面白い話を伺った
ものです。 池田先生の本には書かれていない、機
関士から見た船の話になりますね。

出張に出たときに、近くに適当な宿がなく、その方が
ご存知だったので船員宿舎にも泊まったことがありま
す。 あまり知られていませんが、一般の人も利用
可能で、船員手帳を見せると割引があります。

朝食堂で食事をしていると、食事を終わった方達が
調理場に声をかけて行かれます。 その折り目正し
い挨拶が、今も印象に残っています。 商船高校や
大学を出ても船員以外の道を選ぶ方が多いと聞き
ます。 その厳しい現状も知っていただきたいですね。

海の仕事?

2008-02-28 09:00:38 | Weblog
軍艦と漁船がぶつかって行方不明者が出たと問題
になっています。 私は政治的な人間ではないので
なかなかこうしたことは分からないのですが、防衛大
臣の責任がどうだこうだ、ということになっているようで
すね。 どういうことなんでしょう。

会社でも何か問題が起こると「あいつが悪い!」と
いうことで収まってしまい、肝心の問題の解決は先
送りされてしまいます。 会社でシステム構築という
仕事もしていましたので、これはよーく知っています。
問題を冷静に分析し、どう解決するかが先だと思う
のですが...

海に囲まれている日本ですが、なかなか海のこと、
特に船や船長・船員さんのことは知られていないと
思います。 イメージと比べて、実際の姿になかなか
スポットライトの当たらない職業ですが、少しでも知
っていただきたいと思い、良い本を紹介しておきます。

池田 宗雄「七つの海を行く」(交通研究協会)

実際に船長だった方の書かれたもので、この本を読
むと、「港、マドロス」などと歌謡曲の題材によく取り
上げられている船長・船員さんの実像や、日本の
経済を支えている海運の姿が見えてきます。

春の準備?

2008-02-27 08:54:07 | Weblog
冬の乾燥肌に出遅れてしまったので、何とか春には
間に合うようにしましょう。 春を代表し、影響を受け
やすいのは肝・胆と言われています。 冷えから解放
され、血流が盛んになり出す頃ですから、なかなか
合理的に思えます。

さて「素問」第22篇でも、
 肝は春、足の蕨陰(肝)・少陽(胆)の主治
とあります。 もちろん腹部にまで経絡は達している
のですが、特に足の部分に着目しているようです。

足の拇指と次指の間を、足首に向かって進めていく
と圧痛のあることがあります。 大体この辺り、と考え
てください。 また足の小指と次指の間を、同じよう
にすりあげていけば胆経になります。

パソコンを長時間やったり、飲み会が続いたり、と忙
しい時、またはのぼせる、めまいがするなどの時には
この足の位置に3壮ほどお灸を続けると軽快します。
ただし本来は原因を取り除くこと、が本筋です。

乾燥肌のその後?

2008-02-26 08:54:30 | Weblog
「乾燥肌?」として一月に書きましたが、その後の状
態をご報告しましょう。 はっきり言えば「対処療法」
では片付かない、ということでしょうか。

かゆみが強いときは、肩[骨偶](けんぐう)や曲池の
お灸をすると、その強い痒みは和らぎますが、それも
翌日には元に戻ってしまいます。 皮膚に現れた湿
疹などには効果はあるようですが、その根本の原因
を治さなくては「モグラ叩き」になってしまいます。

それになんと言っても乾燥肌に対応しだしたのが、既
に痒くなってしまっていた1月中旬になってからですか
ら、遅すぎたと言えるでしょう。

ただ乾燥肌に対応しようとして気づいたのですが、胸
に上がっている腎経に顕著な圧痛があります。 また
三陰交にも圧痛を感じます。 やはり個別の対処で
なく、腎・脾・肝経など、根本を強化していくよりは
無いように思います。


春の足音?

2008-02-25 09:25:18 | Weblog
今年は予報と違い大変な寒さが続きます。 大阪
でもこの冬は何度も雪が降りました。 それでも季節
は確実に春に向かっています。 それはいつも相撲
で分かります。

相撲の春場所は3月に大阪で行われるのですが、
その先陣がもうやって来ています。 近くの寺の本堂
には、相撲部屋の旅行李が積まれています。 2月
の末には本隊も到着し、にぎやかになります。

色々と嫌なことがあり、相撲も大変ですが、春場所
は無事に済んでもらいたいものです。 この春場所
が終わる頃には桜が咲き出し、4月に入ると弁当を
作ってもらい、近くの神社に花見に行きます。

毎日日記をつけているのですが、昨年分を引っ張り
出すと、ちょうど今頃は体調不良で微熱や鼻水に
悩まされていたようです。 今のように元気で過ごせ
ることに、本当にお灸に感謝です。

宮沢賢治?

2008-02-23 11:00:31 | Weblog
農業について思うと、いつも宮沢賢治を思い出しま
す。 あの有名な「雨ニモマケズ」では、
 ヒド(デ)リノトキハナミダヲナガシ
 サムサノナツハオロオロアルキ
と詠いました。

現代文の漢字混じりで表せば、
 旱の時は泪を流し
 寒さの夏はオロオロ歩き
となるでしょう。

これほど農業を鮮やかに切り取った言葉も無いと思
います。 やはり宮沢先生は農民として生きられた
のですね。 干ばつの時は、なすすべもなくただ泣い
て過ごすだけ。 冷夏もただ田畑の回りをオロオロ歩
き続けるだけ...

雨水や温度は「お天気」任せ。 天候のほんの少し
の恩恵に、ただゆだねるしかできないのです。 農業
ファンの私が、何故農業に従事しなかったのか、その
理由のひとつが、この農業の厳しさです。

食糧?

2008-02-22 09:22:48 | Weblog
食糧について、何か「えらそうな」ことを書いてしまい
ました。 まことに汗顔の至りですが、実は女房は長
く食糧関係の会社で働き、各地の農協ともつきあっ
ていました。 その上、実家は専業では無いのです
が、田畑を所有し、自家消費する米や野菜は自家
製です。 ウチでも送ってもらった「自家製の米」が
主食です。

ですから「中国では自家用の畑には農薬を使わず、
日本向けにはぶっかけている」などという報道を見る
と、あまりに物事をご存知ないことに驚きます。 それ
は日本でも同じことで、自家用の野菜は形も悪く、
虫食いだらけです。

少し前までは日本の農家で肝臓障害の犠牲になる
方がたくさんいました。 命と引換では、ということから
減農薬という考え方が定着したのです。 後何年か
経ったら中国でも農薬被害が広がり、社会問題に
なって農薬を規制する機運が高まるでしょう。

人間は学習する能力は優れているのに、その優れ
た能力を使おうという人が少ないのが欠点です。 
農業についての研究では日本は世界でもトップクラ
スで、しかも誰でも簡単に学べます。 一度図書館
で覗いてみてください。

地産地消?

2008-02-21 09:40:38 | Weblog
農薬の混入などで食べ物の安全がうるさく言われ、
日本製にシフトが進められていますが、ちょっと行き
すぎの感もあります。 食糧の自給率が4割を切っ
ている現状でこれを言っても、と思ってしまいます。

オーストラリアの干ばつくらいで、既に小麦の価格が
3割も値上げされることが決まっています。 「くらい」
と書きましたが、農業にとっては干ばつなど当たり前
のことです。

天候が少しぶれれば、収穫が大きく左右される。
本来、農業はそういうものです。 それを避けようと
すれば、減少分をカバーするための在庫を常に積ま
なくてはならない。 そんなことはムダだ、という人が
ほとんどなので、食べ物なんかは輸入すればいいん
だ、ということになったはずです。

大都市近郊以外は自立できないようにしておいて、
また日本で農業というのは... 土から準備しない
といけない農業は、作物となって収穫するまでに大
変な時間が掛かります。 それに炎天や雨の中で
長時間農業に従事できる人員も十分ではない今、
もう少し冷静に考えたいものです。

反対意見?

2008-02-20 09:01:57 | Weblog
最高裁判所の判決は、15人の裁判官が合議と呼
ばれる議論を行い、最終は多数決で判決を決めま
す。 この判決も多数決で、数名の少数意見と呼
ばれる反対意見が付きました。

中でも斉藤悠輔裁判官は、
 「本件広告は、灸の適応症であるとした神経痛、
 リューマチなどの病名を記載しただけであって、虚
 偽誇大であることは何ら認定されていない。 灸
 がかかる疾病に適応する効能を有することは顕著
 な事実である。 従って、罪とならないものと思う。」

また奥野建一裁判官は、
 「真実、正当な適応症の広告までも一切禁止し
 たことは不当に表現の自由を制限した違憲なもの
 であり(この法律は)無効」
との意見まで付けられました。

現実に効能がある、しかしそれには触れず、「うさん
くさいものにはフタ」的な発想で押さえ込んでしまう。
事なかれ主義、と呼んでいいでしょう。 しかし、斉
藤先生、奥野先生始め、「それでも地球は回る」と
言われた先生方に心から敬意を表します。

最高裁判所?

2008-02-19 08:43:29 | Weblog
鍼灸師などやその業務を規制する法律はいくつか
ありますが、これに違反するとして最高裁まで行って
しまった事件があります。 事件といっても、鍼灸師
がお灸の効能や適応症を書いたビラを配布したとし
て起訴されただけなんですが、この事件に日本の鍼
灸師に対する風当たりが現れています。

最高裁は、最高裁判所判事15人全員が審理す
る大法廷と、5人で審理する小法廷に分かれてい
ますが、この事件はなんと大法廷で裁かれています。
いわば「国の威信をかけた」判決であるわけです。

その判決文の中で、鍼灸の広告などを規制する法
律の目的として、このように言っています。
 「患者を吸引しようとするためややもすれば虚偽誇
 大に流れ、一般大衆を惑わす虞があり、その結
 果適時適切な医療を受ける機会を失わせるよう
 な結果を招来することをおそれたため」
(昭和36年最高裁判所判決文より)

鍼灸など、取るに足りない民間療法であり、そのよ
うな職業につく人間は「ろくなヤツじゃない」。 そんな
連中の作る広告など、こんなものだ、との偏見がは
っきりと読み取れますね。