お灸!

お灸にはまっています。 お灸や漢方などの勉強をまとめてみたいと思いました。 「個人的感想」ですけど...

古典の原文?

2007-11-30 09:40:59 | Weblog
こうした古典の原文を公開されているサイトがいくつかあります。
ここから白文と呼ばれる、訓点・返り点などが付いていない漢文
の原文を手に入れることはできます。 興味半分だけでも、一度
検索してみてください。

最初これを読んでも何がなにやら分かりませんので、ちょっとカン
ニング。 私は図書館で和文の現代語訳の「素問」を借り出し、
この本の読み下し文と現代語訳を、ネットでダウンロードさせて
もらった原文と照らし合わせています。

これを何度か繰り返していると、現代語訳が無くとも大体の意
味が取れるようになります。 またこういうときに、現代中国語の
知識があれば、ずいぶん助けになります。

古典の元は古代の中国語なのですが、文の構造が似かよって
いるため、現代の中国語読みをしてみると半分位理解できます。
私のような「片言(かたこと)」程度でも十分です。 中国語を少
しでも勉強された方はお試し下さい。

古典?

2007-11-29 09:32:35 | Weblog
「素問」について何度か引用していますが、「素問」と「霊枢」は
2部作となっており、ふたつで「黄帝内経」と呼ばれます。 漢方
の古典にはこの他に「難経」、「傷寒論」、「金匱要略」など、漢
方専門家のための必読書があります。

漢方薬について書いたところで触れましたが、私達は西洋流の
教育を受け、どうしても西洋科学の眼で漢方を見てしまうため、
なかなかその考え方が把握できません。 その時の都合だけで
「つまみ食い」しても、本来の漢方の考え方に沿っていないため、
結局は大きな効果を得られない、というのが実際でしょう。

少しでも漢方の考え方を理解し、鍼灸であれ漢方薬であれ、
本来の効果、能力を最大限に生かせるようにしたいものです。
そのために一度こうした古典に目を通されることをお薦めします。

特に「素問」と「霊枢」は東洋学術出版社から和文の現代語
訳にしたものが出ています。 ただ専門書ですのでそれぞれ数
万円... やはり図書館で借りて、ということになるでしょう。
もちろん、お時間の無い方は、私の引用だけで我慢していた
だいても構いませんが。

当たらないで?

2007-11-28 09:38:54 | Weblog
易もできれば当たって貰いたくないときがありますね。 この間の
私の易では「往くところがあれば早く往くべし」、というのが出ま
した。 母の易では「問題あれど最後には吉」となっていました。

大して意味も無さそうだが、ま、従っておこうと、いつもは仕事が
終わった夕方に出掛ける女房の歩行訓練を昼食後に前倒し
しました。 出掛けた先で思いがけない物も手に入れ、今日は
まずまずだったな、と夕方仕事を終わりかけていると電話が鳴り
ました。

母のかかりつけ医からで、夕方に入浴したらめまいがして、今
医院で母を預かっている... すぐに飛んでいって母を自宅
まで送り届けましたが、足許がふらついているようです。 足の
行間や肝、胆経などのお灸をして、めまいは収まりました。

私の易と母の易をくっつければ、こういう事態になるのか...
お灸で焦点の定まらない顔つきも、しっかりしたものに変わり、
まずは一段落でしたが、こういう時は本当に当たって貰いたく
ないですよねぇ...

悪い卦?

2007-11-27 08:19:58 | Weblog
毎日易を立てていると、良い卦も悪い卦も出てきます。 自分
自身の悪い卦は、それを受け入れてしまうだけですから良いの
ですが、他人の悪い卦は困ります。 受け入れてしまいなさい、
と突き放すわけには行きません。

先日も女房の易で、「才徳足らず、どのようにしても凶」と出ま
した。 これをそのまま伝えるわけにはいかないので、身辺に
注意しなさい、程度に話をしました。

女房は趣味の会の役員をしていて、その会合に出なければ
ならないことになっていました。 用事を済ませたらすぐに帰宅
するように勧めたのですが、ついつい帰りが遅くなりました。
風邪で動けなくなったのがその夜です。

少し前から鼻をグスグス言わせていたので、身体も下り調子
だったのでしょう。 易はそれも見越していたのでしょうか。
易に振り回されてはいけませんが、身を慎む、一時避難する、
敬して遠ざける、という身の処し方も大切です。

不思議不思議?

2007-11-26 09:50:06 | Weblog
一段と寒くなりました。 ちょっとした風邪、鼻風邪に、大椎を
中心にしたお灸をご紹介していますが、このツボは大変な効き
目です。 鼻グスグス、セキコンコンの方、数人にご紹介しまし
たが、どなたも症状が軽快しておられます。

先日も武道の合同稽古の日、何十人もの参加者に号令を
かける役目になっていた先輩が、朝からコンコン... あまり
にひどいので、応急として休憩時間に携帯していたお灸セット
で大椎と気戸にお灸して差し上げました。

先輩は空手の先生もされていますので気血の巡りも良いので
しょう、お灸している間に咳が治まり、その後は一日咳無しで
元気に号令をかけておられました。

私も仕事や用事が立て込んで体調維持が難しいときには、ず
いぶんお世話になっています。 こんなに効くものが、なぜ一
般に認知されていないのでしょう。 不思議ですね、本当に
不思議です...

中国語?

2007-11-24 10:16:20 | Weblog
語学に寄り道・脇道のついでに、中国語についても書いておき
ます。 漢方に興味があるし、一度中国語もやってみたいと思
われるんでしたら、陳淑梅先生の講座をお薦めします。 陳先生
は、自然な流れの中で文法の核心部をサラッと説明し、しかも
それをはっきり分からせるという達人です。

英語と違い中国語には十分な放送時間がありません。 しかも
テレビ、ラジオともなかなか良い講師がおられません。 これは
いわゆる第三外国語が日本では特殊なものであり、こういう言
語を操る人はやはり専門化、特化しているからでしょう。

言語の専門家であって教える人ではないため、他人に教えるの
に自分のやり方を押しつける、という形になります。 さして難しく
ない中国語の発音に、ラジオ講座なら3ヶ月も平気で掛けます。
練習例文も、どうみても実戦に向くものではありません。 大学
で専門で学ぶならともかく、一般向きとはとても言えません。

こうした中、陳先生は正しく中国語のプロの教授です。 ラジオで
やっていた「耳タコ中国語」などは、誰も思いつかなかった新しい
教授法で、最初これを聞いたときは仰天しました。 陳先生の
講座をしっかりと受ければ、今までの十分の一の労力で、一定
のレベルに達することが保証できます。 DVDなども探してみて
ください。

語学?

2007-11-22 09:24:47 | Weblog
英会話最大手だったNOVAが大騒ぎになっていますが、私の
本業、零細自営業では英語の翻訳も仕事のひとつです。 英語
以外でも今まで仕事上や興味からいくつかの外国語も学んで
きました。 語学の学習については誤解が多いので、ちょっと
書いておきましょう。

今は小学校から英語を習わせようという時代ですからなんです
が、将来外国に関係する仕事をしようという確固とした目標が
あるのならともかく、旅行に行ったときに格好いいから程度なら
時間と労力の無駄だ、と極論しても良いくらいです。 もっと
私達の日本のことを勉強された方が良いと思います。

語学には「密度」が必要です。 通訳にかり出され、契約の核心
部に入っているのに訳語が出てこず、どれだけ恥ずかしい思いを
することか... こうした苦しい、つらい思いや、寝ても覚めても
語学、というくらいの密度の濃い期間が無ければ、どのような言
語も身に付くものではありません。

それと右肩上がりに上達する、と信じている人が多いのにも驚き
ます。 語学は「階段状」になっているもので、1年くらいしてグッ
と上達しなければ、その言語の習得は困難なのです。 初級
から中級、中級から上級と、見上げればてっぺんが見えない
くらいの大きな段があり、それを突破するには「血と汗と涙」が
必要なのです。

素人療法?

2007-11-21 09:50:53 | Weblog
女房が今度は風邪を引いてしまいました。 インフルエンザなど
ひどい症状ではないのですが、鼻風邪の次の段階のようです。
ちょうど休みの日だったので、大椎、風門、両相などにお灸し、
症状が少し軽快したので休ませました。

ところが夜中になって咳がひどくなり、なかなか寝ていられる
ような状態でなくなりました。 5時間程度はお灸の効果が
あったようですが、素人の悲しさ、完治させるだけの力はあり
ません。

それでも途切れ途切れながら眠ることができたようで、翌朝には
熱はぐっと下がっていました。 この日一日ゆっくり休ませ、夜
にはずいぶん元気になりましたが、本当にヒヤヒヤものでした。
やはり素人療法には限界があります。

何度か書きましたが、脾と小腸の弱りが原因ではないかと思い
ます。 漢方では、脾と小腸は身体への元気の配給と消化吸収
が役目と考えます。 手術後体重が3kg程度減ったことからも、
この臓器に弱りがあることが分かります。 まだまだ先は長い
ようです。

過信は禁物?

2007-11-20 09:17:00 | Weblog
ちょっとした風邪、鼻風邪について何度か書いてきました。 それ
なら本格的な風邪、熱はある、咳はする、鼻水は止まらない、頭
は重い。 こうした風邪にはどうすればよいのでしょう。 これは
簡単で、医者にかかることです。

そんな当たり前なこと!、とお怒りになるかもしれませんが、私の
ブログでご紹介しているのは「日々の健康管理・維持」が目標
なので、実力を越えるような状態に対応しようとしてはなりません。

沢田先生は風門(ふうもん)、両相(りょうそう)などで、どんな
風邪も治る、と言われていますが、これは沢田先生だからこそで、
アマチュアは自分の実力を過信してはいけません。 慢心して
治療が遅れ、悪化させてしまっては元も子もありません。

私達のお灸が活躍するのは、本格的な風邪になる前、それに
熱は下がったがすっきりしない、鼻がいつまでもグスグスする、
などの症状です。 もっと根本的に、体質を強化したり皮膚の
新陳代謝を向上させたり、と予防法もあります。 こうした時こそ、
私達のお灸の出番なのです。

痛み?

2007-11-19 09:45:09 | Weblog
女房が手術後少しして、右の横腹が痛いと言い出しました。
卵巣の摘出では、卵巣から子宮に伸びている卵管と、卵巣に
血液を供給している血管をしばっておいてからそれぞれ切り
離すそうです。

この切除後が痛んでいるようですが、これは困りました。 臓器
が痛むのならともかく、臓器を取ってしまった後の痛みは、沢田
先生も深谷先生も語られておりません。 担当医からも、切除
後に痛みが残ることがある、とは聞かされていますから、ごく
普通のことなのでしょう。

先導していただく人がいない、というつらさが良く分かりました。
痛みに近い腹部にお灸しましたが、やはり効きません。 この
痛みはお灸では無理か、と思うと無力感なのでしょう、悲しく
なってきました。 ところが痛んでいるところが、胆経に近いこと
に気づきました。

もしかして、と足の胆経を探ってみると、いつもと違うツボに圧
痛があり、ここにお灸をすると痛みが軽快しました。 ただこれ
は単なる偶然かもしれません。 その後強い痛みも無く追試も
できませんので、「参考事例」程度にお考え下さい。