大分単身赴任日誌

前期高齢者の考えたことを、単身赴任状況だからこそ言えるものとして言ってみます。

「村社会」

2012-05-24 06:08:00 | インポート

昨日の新聞に、辞典の編集のことが載っていました。今年の本屋大賞を受賞した三浦しをんの小説「舟を編む」の関係で、「辞典の編集」がとりあげられていたものです。

その中で、「広辞苑」の編集者が、制約のある字数の中で、的確に言葉の意味を説明することの難しさと、それが上手にできたときの喜びを語っていました。無駄なく説明が書けたと自負しているものとして「村社会」の説明が挙げられています。それは、

「村社会 : 旧習にこだわり排他的な同朋意識に基づいた社会や組織。伝統的な村の人間関係を、否定的な面からとらえていう語」

というもので、53字だそうです。さすがにうまい! と思うと同時に、もう少し字数があれば後段の説明がもっとていねいになったかな、なんて(普段から冗長な文章を書いている私としては)思ってしまったりもしますが、これはきりのないぜいたくと言うべきで、ぜい肉をそぎ落とした「53字」を味わうべきなのでしょう。

この「村社会」は、最先端技術をめぐる集団においても根強くあることが、原発事故を契機として白日の下にさらされた「原子力村」として、明らかにされました。同様のことは、日本社会のあらゆるところにある、と考えるべきでしょう。

もちろん、私たちも例外ではありません。私たちの組織が、「旧習にこだわり排他的な同朋意識に基づいた」ものになってはいるのではないか、「総会」のシーズンであるこの時期、自分自身を再度見つめなおす必要があるように思いました。


総会シーズン

2012-05-23 06:00:34 | 調査士会

この時期は、さまざまな会の総会が行われる時期です。わが大分県調査士会の総会も明後日25日となりました。その日には、日弁連(日本弁護士連合会)の総会が大分である、とのことで表彰式・懇親会に出席させていただくことにしています。その翌日は、大分県行政書士会の総会です。これまで、行政書士会の総会には出席せずに来たのですが、昨年度一応内部の体制がそれなりにできたことの上に、今年度は対外的な働きかけを強化していきたいと思っていますので、その一環として出席させていただくことにしています。

また日調連の総会も、6月19-20日にある、ということで、議案書が届きました。それを見ていると、この時代に「土地家屋調査士界」そのものがどう進んで行くべきか、という実に根本的・基本的な問題を、今、私たちが考えなければならないのだ、という思いを強くさせられます。

まだ自分のところの総会も終わっていないのに、あんまり気を散らしてはいけないだろう(悪い癖です)から、後日のことにしますが、6月19日までの間、考えをまとめていく、という意味合いをも含めて考えていくことにしたいと思います。


「梅ちゃん先生」

2012-05-22 06:15:52 | インポート

今日はいい天気です。太陽もはっきり出てまして、「一日ずれていれば」と恨めしいところもありますが、東の方では、金環日食の観測ができたとのことで、テレビで美しい映像を観ることができました。「にわか日食ファン」としては、それくらいで満足しておくべきでしょう。

さてそのテレビの話です。NHKの「朝の連続テレビ小説」「梅ちゃん先生」。

堀北真希の演じる「梅子」が、戦後医専に入学して、医者になっていく、という話なのですが、今週は戦後2-3年のところを行っています。

その今週の「あらすじ」によると、「周囲の復興が進む中で芳子(=梅子の母、南果歩)らは家を建てようと話すが、建造(=梅子の父、高橋克実)は聞く耳を持たない。・・・・渋っていた建造も新築を決意。ところが隣家の幸吉(片岡鶴太郎)と建造は、土地の境界をめぐり大喧嘩する。」・・・というところが今週あるそうです。

土地の境界紛争、特に戦後の復興へ向かう中での境界問題、ということで、番組の性格上掘り下げた話になるわけではないとは思いつつ、どんな風な展開になるのか、興味深く思いましたので紹介しておきます。関心のある方は見てみてください。内容は物足りないかもしれませんが、堀北真希が可愛らしいので、それだけでも損はない、と思って・・・。

先日の「個別研修会」の際に見せていただいた大阪の「暴力追放推進センター」の作成したDVDでも、暴力団が紛争に介入してくる事例として取り上げられていたのは、「土地の境界紛争」でした。

「境界紛争」というものが、現実の問題として切実で、深刻な問題としてある、ということを、あらためて感じます。


今週の金曜(25日)は総会です

2012-05-21 05:56:34 | 調査士会

大分県内では「767年ぶり」と言われる金環日食ですが、この雨と厚い雲では見ることはできないようです。残念でした。私も万全の準備の下(・・・と言っても、198円の「日食グラス」を買っただけですが)佐伯まで行こうかと思っていたのですが、やめました。

さて、それはともかく、今週の金曜は、大分県土地家屋調査士会の総会です。

今年の総会では、会員の皆さんにとって身近な問題である「支部」のあり方に関わる問題についての審議をすることとなっています。執行部としての方針とその基底にある考え方を示すとともに、会員の方々の様々な意見をうかがいながら、議論をする中で会としての方針を確定させていけるような総会にしたいと思っています。

そのため、議事の時間を少しでも多く取りたい、ということで、午前中の「表彰式」の時間を30分削って、11時30分から総会の議事を開始するようにします。総会の議事にだけ出席する予定にしている方はお間違えのないように、よろしくお願いいたします。


司法書士会総会に出席

2012-05-20 11:05:48 | 調査士会

昨日(5月19日)、大分県司法書士会の第80回定時総会が開催され、表彰式・懇親会に出席させていただきました。

表彰式・懇親会ともに、日本司法支援センター(法テラス)大分事務所の平山所長と隣の席でしたので、法テラスの動向等のお話を伺うことができました。平山所長には、平山所長が大分県弁護士会の会長を務められていた時に、境界ADRの設立をめぐってご迷惑をおかけした経緯もあるので、いささか心苦しいところもあるのですが、そのようなことをも含めて、法テラスのような活動を進めていくに当たって必要な「信頼感」「職業倫理」の必要性についてのお話に感銘を受けました。

懇親会では、スピーチまでさせていただきました。まったく前振りのない突然の指名で、調査士の世界ではないことなのですが、こちらのほうが「社会標準」なのかもしれません(?)。調査士会の会などでも導入してみようかと思います。

スピーチでは、調査士と司法書士の連携は、これまで登記業務に関してなされてきたし今後もなされていくであろうが、それだけではなく、相談への対応やADRといった国民と直接触れ合い、結びつく活動の中での連携も追求していきたい、そのような活動を先行して行っている司法書士会に学びつつ追いついていきたい、という話をさせていただきました。

また、法務局の臼杵支局の分割統合をめぐる話などを、法務局の方々、司法書士会執行部とさせていただいたりして、楽しく意義のあるものになった、と思っています。

写真は、懇親会でのヴァイオリン演奏です。

011