大分単身赴任日誌

前期高齢者の考えたことを、単身赴任状況だからこそ言えるものとして言ってみます。

菅内閣不信任決議案

2011-06-02 05:47:46 | 国際・政治

私は、調査士は「社会の中の調査士」であるべき、と思っています。別の言い方をすれば「良き市民たれ」ということでもあります。

そのようなものとして、調査士は、調査士としての視点を持ちながら、広く社会の問題、政治の問題にも関心を持ち、見識を持たなければいけないでしょう(とても大変で、むずかしいことですが・・)。。

「政治の問題」というと、とかくタブー視されたり、あるいは、「調査士制度のための政治」というレベルで問題が立てられがちです。たしかに、調査士制度をよりよい制度にするためには、政治的な働きかけも必要ではあると思います。しかしそれが、旧来からの「圧力団体」的なもの、「業界エゴ」的なものであることは、もはや許されないのだと思います。「良き市民」としての見地から、調査士制度自体もどのようなものとしてあるべきか、ということを構想して行かなければならないのだと思います。言わば「調査士にとって都合のいいもの」を目指す「政治」ではなく、社会全体がよくなる方向での「政治」を考え、その中での調査士の役割も考えなくてはいけないのだろう、ということです。

菅内閣への不信任決議案がだされました。

まったく何をやってるんだろうな?と思わざるをえません。「優秀な現場と、無能な(政治)指導部」というのが、日本社会の現状だと言うのは、本当にそうだな、と思います。

菅内閣の現状は、震災・原発事故以降のことだけでなく、その成立以来、大きな問題を持っている、と確かに思います。でも、それを「どう変えていくのか?」という明確な方向性なしに、この時期に「政局」が動く、というのは、理解しがたいところです。「漠然たる期待感」によって発足した民主党政権が、今度は「漠然たる期待感」で崩壊していくのだとしたら、この先どうなるのだろう?と不安に思わざるをえません。

いずれにしろ、民主党分裂―政権の枠組みの変動、は避けられない情勢のようです。しっかりと見て、考えて行かなければなりません。