大分の土地家屋調査士ブログ

「土地家屋調査士の業務と制度」を中心に、それに広い意味で関連する様々なことについて一人の人間として思うところを書きます。

今週の予定

2015-03-30 11:13:02 | 日記
年度をまたぐ週です。

3.30(火) 大分会で公嘱協会との協議会。終了後、6月に大分で開催予定の九州ブロック協議会総会についての準備もします。

今週は、日調連での会議等の会務予定はありません。

日調連という調査士会の全国的な連合会の役割というのは、各会における活動がやりやすいようにする制度的な枠組みをつくることにあります。それは、対内的な問題としてもそうですし、対外的にもそうです。特に、「法制度」としてある枠組みについては、各地域でバラバラに言っていても実現に近づけるわけがないので、全国的な問題として集約していくことが必要になります。この問題について積み上げてきたものについて、年度の変わるこの時期に整理していきたいと思っています。


話は変わってご報告。昨日、「大野川10マイルランニング」があり、大分会の4人で参加しました。(下の写真は、颯爽と走る(?)大分会K会員(別に名前を秘す必要はないのですが、一応・・・)です。)
膝の痛みがいつまで経っても消えず、全然走れていない私としては不安がいっぱいだったのですが、とりあえず走りきることはできました。ものすごくゆっくりですし、ひざの痛みが明らかに悪化してしまっていますが、なにはともあれ「やりきった」感を持つことはできました。この後、膝を治すことに努め、5月4日の「山香ハーフ」に備えます。


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「地域再生の罠ーなぜ市民と地方は豊かになれないのか?」(久繁晢之介著;ちくま新書)

2015-03-26 08:30:13 | 日記
だいぶ前に買っていた本なのですが、しばらく読まずにいました。

読まないでいる間に、新聞の書評欄に「地方消滅の罠」という本(同じちくま新書で山下祐介著)への結構批判的な書評が載っていたので、本書(地域再生の罠)への書評と間違えて読みました。
その後、本書を読んだのですが、書評で言われていたことと内容が一致するとは思えません。それでも違う本だということに気づかなかった私は、「なんてトンチンカンな書評なのだ!」と憤慨していました・・・。すみません、歳をとると認知能力が低下する、ということを、あらためて実感しました。それにしても、紛らわしいタイトルをつけないでよ!ちくま新書さん!(と、八つ当たり・・・)。

・・・という、つまらない話(私にとっては結構深刻なのですが)で寄り道してしまいました。本書の内容自体について、に入ります。

本書は2011年に第1刷の出されているもので、私の読んだのは「第10刷」ですので、結構読まれている本なのですね。知らなかった無知を恥じるところです。
長い間によく読まれている本だけに、なかなか面白いものでした。
本書で指摘されていることをアットランダムにあげます。
①「地域再生」の「成功事例」と言われているものの多くが実は「成功」しておらず、むしろ「失敗事例」というべきものである。
②それは「土建工学者」が「自分たちの描いた机上の理論を模倣・造成できた理想郷」をつくろうとしており、そうしてつくったものを「成功事例」として喧伝していることによる。
③そもそも、もしも「成功事例」があるとしても、それを模倣することで同様の「地域再生の成功」があるものと考えるべきではない。(「模倣は「資本や規模の大きな者」にこそ有利なビジネス・モデル」)
④「公言しやすい理想願望」と「現状への不満や公言しづらい悩み」の二つがあるが、前者ではなく後者に注目するべき。
⑤地域再生は、「需要吸収型」のハコモノ先行ではなく、交流促進による「需要創出型」で考えるべき。

・・・というようなことが、さまざまな事例をもとに説かれています。その多くは、興味深いもので、私としても勉強になりました。
その上で、本書において「成功事例」的に紹介されていることについても、「どうなのだろう?」と思わされるものがありましたし、ましてやその「模倣」ではない「地域再生」の実現への困難さも感じざるを得ませんでした。
その意味で、本書のタイトル(特にサブタイトル)の悲観的なトーンにうなずかされもするのですが、内容としては前向きな「地域再生」を目指すものです。私たちの業界的に抱える問題とその克服へ向けた課題とも重なる部分があるように思え、興味深いものでした。
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今週の予定

2015-03-23 10:02:16 | 日記
3.24(火) 筆界特定制度に関する日弁連(民事裁判手続きに関する委員会)との協議会第3回会議 筆界特定制度についての勉強・協議を行ってきた会議の3回目です。今回は、ADRの担当者を含めて、「境界紛争解決のための諸方法」について全般的に協議して、とりあえず今回の着地点を求めるようにしたいと思っています。

3.25(水) 大分会理事会 来年度の事業計画、予算についての最終的な詰めを行います。また、「調査士業務の適正実施」ということについて、これまで以上の厳しさをもって臨んでいけるよう、体制を作っていきたいと思っています。

3.26-27(木、金) 日調連正副会長会議。 年度の終わりの時期ですが、諸懸案の整理のために会議が開催されます。年度替りの時期というのは、「エアポケット」的になりがちなのですが、実質的なところでそのようにならないよう、しっかりとした協議をするようにしたいと思います。

3.29(日) 大野川10マイルランニング 正式名称を忘れてしまったのですが、久しぶりの「公式ランニング大会」です。私の現状からすると「フルマラソンはもちろん、ハーフマラソンも厳しいな」と思っていたところ、ちょうどいい「10マイル=16キロ)の大会がありました。ちょうど、桜の咲いているであろう大野川を疾走(失笑?失走?)したいと思っています。
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読んだ本―「福島第一原発事故 7つの謎」(NHKスペシャル『メルトダウン』取材班著:講談社現代新書)

2015-03-18 14:29:38 | 本と雑誌
「福島第一原発事故 7つの謎」と言われているのは、

①1号機の冷却機能喪失はなぜ見逃されたのか? 
②ベント実施はなぜかくも遅れたのか? 
③吉田所長が遺した「謎の言葉」ベントは成功したのか? 
④爆発しなかった2号機で放射能大量放出が起きたのはなぜか? 
⑤消防車が送り込んだ400トンの水はどこに消えたのか?
⑥緊急時の減圧装置が働かなかったのはなぜか? 
⑦「最後の砦」格納容器が壊れたのはなぜか?

の7つ、ですが、これは昔からある「七不思議」的に数を揃えただけのことで、「謎」は7つどころではないようです。しかも、この「7つ」には、一応の「答え」が示されているのに対して、全く未解明の謎も多くあるようで、原発事故の深刻さをあらためて強く感じさせられます。

「福島第一原発事故…は、決して3月11日午後2時46分に突然襲ってきた地震を起点にするわけではない…。過去の様々なことが事故の対応や進展と密接につながっていることが見えてくる。」と言われているように、これまでの数十年に及ぶ原発の歴史の中で解決してこなかった諸問題が、地震を契機として爆発してしまった、ということのようです。その実相を正面からとらえて考える、ということが今、必要なのだと思います。

たとえば、「謎」の①については「IC(非常用復水器)」が実際には動いていなかったにもかかわらず動いていると思い込んでしまい、その前提の上での対応をしていたこと、が大問題になるわけですが、その原因は、「この時、福島第一原発にいる誰一人として、実際にICが動いたところを見た者はいなかったのである。・・・ICを試験的に動かすことも、運転開始前の試運転の期間に行われた程度で、その後、行われていなかった。ICは40年間一度も動いていなかったのである。」ということにあったようです。ICを動かすとものすごく大きな音がして周辺の住民い不安を与える、だとか、ICを動かすことと放射線が漏れ出すことは本来的には関係ないにもかかわらずそのおそれが全くないわけではない、というようなことを「理由」にしながら、要するに「安全神話」の上に、危機への対応が準備されていなかった、というのがその深いところでの理由なのでしょう。

これは、個々の技術的な問題としても深刻なのでしょうが、さらに「文化」の問題でもあるように思えます。さまざまな「予期せぬ出来事」が重なって深刻な事故になったこと、あるいは「予期せぬこと」があったおかげで「東日本壊滅」まで事故が大きくならずにすんだこと、等を深刻に受け止めて、徹底的な検証をすることが必要なのだと思うのですが、はたしてそれが十分になされていrのか?そもそもやる気があるのか?大きな困難を越えてやり遂げなければならない、ということになっているのか?・・・疑問を抱きながら問い返さなければいけないことのように思います。

本書は、技術的な事柄が多いものですので、はたして私に理解できるのか?と思いながら読みました。もちろん、わからないところも多くありますが、全体として専門的・技術的なことをもとてもわかりやすく解説してくれているものです。原発事故を忘れず、教訓を生かしていくために有意義な本だと思います。
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今週の予定

2015-03-15 16:59:04 | 日記
3.17(火) 大分会常任理事会

3.18(水)日調連正副会長会議

3.19-20(木-金) 日調連研究所研究発表会


先週は、韓国からの地籍関係者の日本訪問への対応(法務省、国土交通省などへの訪問同行:水・木曜)から土曜日の地籍問題研究会(地籍調査関係の研究発表)へと続く「地籍集中週間」でした。

韓国の訪問団の実に熱心に日本の制度を研究しようとする姿勢に感動とともに学ばされるとともに、迎えた日本側も韓国訪問団に自分たちの制度をわかりやすく伝えようとする懇切な説明ををしていただいたので、私自身あらためてとても基本的な所から日本の制度を見つめなおすことができて、とても勉強になりました。
韓国とは制度の基本的なところから違いがあるので、お互いにそのまま役に立つというわけではないのですが、「他人を知る」ことが「自分を知る」ことに結び付くのは確かなようですので、このような交流や比較研究の重要性を感じました。

地籍問題研究会の研究発表では、地籍調査事業に取り組む地方自治体からの報告を興味深く聞きました。様々な問題を孕む地籍調査ですが、その解決は、やはり「現場」からしていかなければならない、ということを、これもまた熱心に前向きに取り組む関係者の発表から感じさせられました。
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