大分市歴史資料館で特別展「大分どんなとこ・こんなとこ―世界図・日本図の中の大分」が開かれている、というNHKローカルニュースでの紹介を観て、行ってみました。
展示は、タイトルの通り、世界や日本の地図の中で大分がどのように描かれているか、大分の変化が地図の中にどのように表されているか、を古い地図を展示することによって示してくれるものです。
これは、1595年オルテリウスの地図帳「世界の舞台」に収められた日本図の九州の部分です。大分のあたりに、「Fiji(日出)」「Funai(府内)」「Xanganoxeqie(佐賀関)」という記載があるそうです。
これは、伊能忠敬が全国測量半ばの1809年に、未測量の九州を含めて日本全図を仮に作ったものの九州の部分です。九州については、まだ測量をしていないので、既存の諸地図を参考に作られている、ということで随分と長細くなっちゃっています。伊能忠敬にしても、やはり実測しないと正確な地図はできない、という当たり前のことです。
時代は前後しますが、ローカルな「大分市中心部篇」で、1644年の「豊後府内城之絵図」です。真ん中ちょっと右のごちゃごちゃとしたのがお城です。すぐ北が海で、その先に「芦原」がある、となっています。
1921年の大分市街地図です。右上の赤いところが城(県庁)なので、随分と埋め立てられた様子がわかります。
以上、別にどうということではないのですが、「地図を読む」というのは、それとして面白いことではありますね。11月25日までやっているそうなので、よろしければ観に行っててみてはいかがかでしょうか。