神様のボート 価格:¥ 1,470(税込) 発売日:1999-07 |
趣味で小説やエッセイを書いている方から
お薦めされた本です。
「小さな、しずかな物語ですが、
これは狂気の物語です」
作者自身がこう言うので、
ずっとドキドキしながら読みました。
母と娘によって、「日常」が交互に語られますが、
変わらないでいたい、慣れないでいたい「母」と
変わりたい、慣れたい「娘」とのずれは
哀しいくらいに広がっていくのでした。
(たぶん、母は「確信犯」・・・。)
「恋」というのは、「時間」ではなくて
「瞬間」なのだと、しみじみ思いました。
(「時間」を生きている自分の日常が
ちょっとさびしくなりました・・・。)
あ、わかる気がします。「瞬間」と「時間」の差が。私も今は「時間」を生きている人間かもしれません・・・。
どんどん読みたい本がたまっていく私です(笑)。といいつつも、師匠の本棚から、古い新書を引きずり出して、しのいでいる私です(笑)。
「瞬間」を生きたいなぁとは思うのですが、もう年の功で(?)「時間」を生きることの楽さに勝てないでいます。
古い新書があるのですね。ずらっと並んだ背表紙を眺めるのっていいですよね。