今週末の日曜日、知人と申し合わせて、とある10キロ・レースに出る予定でしたが(実はハーフに出たかったのですが、もたもたしている内に申込みが殺到して締め切られてしまいました、10キロよりハーフの人気が高いことが知れます)、「6日から8日にかけ、台風並みに発達する低気圧の影響で、全国的に暴風や激しい雨等大荒れとなる恐れが予測され」「交通機関、大会運営への影響が心配されることから、参加者、役員の方々の安全に配慮し」開催が中止されることになりました。東京マラソンが終わってからも、毎週末、いつもの17キロ・コースを走り、多少なりともスピード練習を取り入れて、レースに備えて来た身としては、気が抜けてがっかりするのが半分、もはや天気予報を気にすることなく、すぱっと諦めることが出来てほっとするのが半分、といった気分です。
ところで、ある一定の年齢以降、10キロ・レースで走るくらいのスピード(時速12キロ以上)で、たくさんの距離(一週間に30~40キロ以上)を走ることは、健康を害し、寿命を縮めて、心筋梗塞のリスクを高め、運動不足に陥っている人に起こるのと同じような被害をもたらすようになることが「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」に掲載されて話題になっているそうです。時速12キロと言えば、1キロ5分ペースで、競技者ではない市民ランナーにとっても、それほど速過ぎるペースではなく(今の私にとっては速いけど)、週に30~40キロは、一回10キロを週3~4回と置き換えれば、それほど多いわけではありません(今の私にとっては多いけど)。
勿論、標本数は十分に多いわけではないため、結果を一つの原因に結び付けることに反論があるようですが、面白いと思ったのは、時速12キロというスピードが、市民ランナーにとって大きな壁である「サブ・フォー」を確実に上回るレベルを達成するために必要な練習レベルであることの不思議さです。
マラソンを4時間から4時間半で走ることは、3~4ヶ月、じっくり走り込んで、地頭ならぬ地足を鍛えて、本番で適切に栄養補給してエネルギー切れにならないようにすれば、だいたい誰でも達成できます。ところが、4時間を確実に切るレベル(3時間半~4時間弱)を達成するのは、格段に難しくなります。ちんたら長距離を走っているだけでは駄目で、足腰を鍛えるのに加えて、心肺機能を鍛えなければならないからです。ものの本によると、成人男性の平均的な肺活量は、「{27.63-(0.112×年齢)}×身長」の公式ではじき出されるそうで、私が3時間49分(時速11キロのペース)の自己記録を出した30代後半の頃、上の公式では4000ccとなるところ、実際の肺活量は6000ccを越えていました。心臓肥大と診断されたこともあります。
つまり、市民ランナーは、4時間の壁を破るために、ちょっと大袈裟ですが命を削らなければならないと、言えなくもない。多分、心臓への負担が重くなるからですが、身体が無理をする閾値が、このあたりにあり、それがマラソンの4時間の壁となって立ちはだかっている・・・と言えなくもないところが、なんだか不思議な縁を感じさせたのでした。
ところで、ある一定の年齢以降、10キロ・レースで走るくらいのスピード(時速12キロ以上)で、たくさんの距離(一週間に30~40キロ以上)を走ることは、健康を害し、寿命を縮めて、心筋梗塞のリスクを高め、運動不足に陥っている人に起こるのと同じような被害をもたらすようになることが「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」に掲載されて話題になっているそうです。時速12キロと言えば、1キロ5分ペースで、競技者ではない市民ランナーにとっても、それほど速過ぎるペースではなく(今の私にとっては速いけど)、週に30~40キロは、一回10キロを週3~4回と置き換えれば、それほど多いわけではありません(今の私にとっては多いけど)。
勿論、標本数は十分に多いわけではないため、結果を一つの原因に結び付けることに反論があるようですが、面白いと思ったのは、時速12キロというスピードが、市民ランナーにとって大きな壁である「サブ・フォー」を確実に上回るレベルを達成するために必要な練習レベルであることの不思議さです。
マラソンを4時間から4時間半で走ることは、3~4ヶ月、じっくり走り込んで、地頭ならぬ地足を鍛えて、本番で適切に栄養補給してエネルギー切れにならないようにすれば、だいたい誰でも達成できます。ところが、4時間を確実に切るレベル(3時間半~4時間弱)を達成するのは、格段に難しくなります。ちんたら長距離を走っているだけでは駄目で、足腰を鍛えるのに加えて、心肺機能を鍛えなければならないからです。ものの本によると、成人男性の平均的な肺活量は、「{27.63-(0.112×年齢)}×身長」の公式ではじき出されるそうで、私が3時間49分(時速11キロのペース)の自己記録を出した30代後半の頃、上の公式では4000ccとなるところ、実際の肺活量は6000ccを越えていました。心臓肥大と診断されたこともあります。
つまり、市民ランナーは、4時間の壁を破るために、ちょっと大袈裟ですが命を削らなければならないと、言えなくもない。多分、心臓への負担が重くなるからですが、身体が無理をする閾値が、このあたりにあり、それがマラソンの4時間の壁となって立ちはだかっている・・・と言えなくもないところが、なんだか不思議な縁を感じさせたのでした。