風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

総理大臣官邸

2009-11-21 02:33:58 | 時事放談
 ある防衛省(旧防衛庁)筋の人から聞いた話によると、小泉さんの時代に改築された今の総理大臣官邸には800億円近い血税が投じられたのだそうです。別にこれは丸秘でも何でもなくて、Wikipediaには700億円と書いてあります。この金額は、官邸改築の10年位前に建てられた私の会社の本社ビルが900億円と言われていたのにほぼ匹敵します。この本社ビルは、40階を越える高層で7000人を収容するインテリジェント・ビルでした。それに引き換え首相官邸は僅かに地上5階地下1階、見た目はみすぼらしい建物ですが、その地上階は簡単に吹き飛ばされても、地下の構造は頑丈そのものらしい。恐らく核シエルターになっているのでしょう。そしてハードだけではなくソフトにも相当金をかけているそうで、地下室にはモニター画面だけで200台以上もあり、官邸危機管理センターと呼ばれるだけのことはありそうです。有事の際には日本国の総司令室になる代物だけに、かけたお金にケチをつけるのは野暮と言うものでしょう。税金を支払った国民の一人として思うことは、新しい住人のもとで、宝の持ち腐れになっていないかということです。
 中曽根さんの頃から20年近くかけて内閣府を強化し、総理大臣官邸を堅牢にし、更に首相の権限も強化すべきところ、鳩山さんはどうも関心がないらしい。民主党の持論である、ハード(箱モノ)ではなくソフトと言いながら、総理大臣官邸については、ハードのまま、運用には手をつけないということでしょうか。
 最近、各閣僚との意識のズレが目立つ鳩山さんですが、一番の問題はsense of urgency、普天間基地を巡るオバマさんとの意識のズレではないでしょうか。
 上の写真は、オーストラリア・ウルル(エアーズ・ロック)。ところどころにシェルターのように厳しい太陽光から守ってくれる岩陰があり、出産のためあるいは聖なる儀式の場所のため写真撮影禁止だったりします。この写真は勿論写真撮影禁止ではありません。

コメント
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