「つながり」の旅 in Paris ~ 人と人、自然、地域との「つながり」 ~

人・自然・地域との「つながり」をテーマにした旅や暮らし(エコツーリズム、スローライフ等)について日々の想いを綴ります。

祝島

2010年07月19日 | Slow Life
原発問題で揺れる 山口県の祝島(いわいじま)を舞台にしたドキュメンタリー映画、「祝の島(ほうりのしま)」を見に行った。

鎌仲ひとみ監督の「ミツバチの羽音と地球の回転」に加えて、もう一人の女性監督が、一つの小さな島で、同じ時期に原発をテーマにしたドキュメンタリーを作成したということで、少しだけ話題になっていた。さらに、知人に勧められたこともあり、久々に「ポレポレ東中野」に足を運んだ。

映画では、島の美しい自然の風景や瀬戸内の夕日などと交え、自然と向き合い、先祖代々受け継いできた暮らしを淡々と営む島の人々(多くはおじい、おばあ)が映し出される。時折、のどかな風景と好対照をなす、原発に対する講義行動のシーンもある。

映画の中で、インタビューを受けた祝島のおじい、おばあが言う。
「現代の暮らしは、人間の身の丈以上のことを追い求めていないか。もっとシンプルに暮らせるはず」」
「先祖代々、暮らしの原点として守り続けてきた海を、次の世代を考慮して遺してあげたい。ただそれだけ。」
「何よりも辛いのは、原発推進派と反対派で、かつては一つにまとまっていた島の人を2分してしまったこと」

これって、辺野古も、六か所も、問題など、全国どこでも、共通することだと思います。現代の開発のメリットを享受する我々も、無関心ではいられないはず…。

映画ののちには、纐纈(はなぶさ)監督のあいさつもあり、多くの人にもっとこの問題を知ってもらいたい、というまっすぐな気持ちが伝わってきました。ぜひ、ご覧あれ。

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