「つながり」の旅 in Paris ~ 人と人、自然、地域との「つながり」 ~

人・自然・地域との「つながり」をテーマにした旅や暮らし(エコツーリズム、スローライフ等)について日々の想いを綴ります。

ラダックへの旅②

2006年09月11日 | エコ/グリーンツーリズム、地域づくり
早朝、5:30起きで寺院めぐりへ出発。蒼い空と強い日差しを期待したが、冷たい雨に降られ寒い。レーから20Km程離れたティクセ・ゴンパは断崖絶壁の上にあり、インダス川沿いの村の緑と背後に広がる荒涼とした大地の眺めが素晴らしい。堂内では、5歳くらいの男の子の僧から中年の僧までが読経中。

寒い堂内で見学していると、僧の食事(ツァンパという麦の粉にお湯を溶いたもの)の時間に合わせて、子僧が我々にもチャイを振舞ってくれる。さらに、10Km程離れたへミス・ゴンパでは、7月に大きな祭りがあるらしく、荘厳な雰囲気。

その後、NGOの代表でもあり、今回のツアーのリーダーであるスカルマさんのご実家で昼食。日の光が大きく採り入れられた明るい広間には厚いカーペットが敷かれており、腰掛けて壁にもたれると久々にホッと落ち着く。大麦のどぶろく「チャン」もいただく。キビ酒のようなほのかな酸味と濁り酒のようなほのかな甘さがある。ツァンパを入れて飲むこともあるらしい。

昼食後は、文化とコミュニティーの維持と発展を目的に結成された女性達のNGO「Women's Alliance of Ladakh(WAL)」を訪問。「懐かしい未来へ」で、開発に直面するラダックの問題を知らしめたヘレナ・ノーバーグホッジのVTRを見に、毎日数十人の西洋人観光客が訪れているらしい。

ツーリスト・インフォメーションに、環境や地域に配慮した観光を呼びかけるチラシをおいてあるからのようだが、我々のように「持続可能な開発」について考えに来たという観光客などは多くは無いはずなのに、こんなに人が来ていることには驚いた。これによって少しでも持続可能性に目を向ける旅行者が増えれば、と思う。

WALの女性達は、観光客に地元素材の料理を出すレストランを営んだり、地域でゴミとなるビニル袋の使用をやめるよう州を巻き込んで活動したりしている。保守的な農村部には珍しく、そのような女性達の活発な活動に、ご主人達も協力的なようである。

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