夏の終わりの福井の風物詩として、永平寺の大とうろう流しがあります。
九頭竜川の川岸にステージを設け、永平寺の修行僧100人あまりが読経し、先祖や物故者の供養をしたあと、全国から願いを込められたとうろう約1万個を九頭竜川に流します。
全国にとうろう流しのイベントは数多くありますが、ここまで大規模に読経をして、多くの人(約2.5万人)が集まってとうろうを流すというのはあまりないと思います。これも、仏教文化が生活に根差している福井ならではの風景といえるでしょう。
闇夜の中に、川の流れに乗って、数多くのとうろうが流れていく風景はなかなか風情があります。また、最後の花火大会も、すぐ目の前で打ち上げられるので、花火の数や規模の割に、臨場感があって楽しめます。
そもそも、会場に並ぶ屋台の売り子が、テキヤっぽい人でなく、ふつーの地元のおばさん、ってところが、地域の祭りっぽくて好感持てます・・・。
この祭りも終わると、福井も秋です。朝晩はずいぶん涼しくなり、スズムシノ声もするようになりました。