ブルーシャムロック

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おらあいちぬけた_1

2017-11-27 05:55:08 | 逆襲の藤隆
「ガリベンくんとか言ったよね。君小説家として頑張っているようだね。
僕が昔、彼を憎んだり、あるいは羨んだりしたけれども、今の僕には関係ないね。
彼を打倒して、彼を破滅や滅亡に追いやる考えは全く頭には浮かんでこない。」
僕がぷりぷり市内のホテルで出会った時彼はそういった。
話によると、彼の奥さんのことで出来杉といろいろ確執があった男らしい。
彼は現在理系の研究をしているが、彼のためにやっている研究でよくわからないのだ。
「僕自身、命がいつ続くかわからない。僕が志半ばで倒れても、僕は誰かが引き継いでくれれば
それでいい。」
彼は話を続けて苦笑した。
そして、
「現在彼の奥さんの命を奪った生き物は、きっと出来杉を倒せば新しい歴史が広がると思っているのだろう。」
という。
「じゃあ、彼を倒しても・・。」
僕は彼に質問した。
「ああ。そうだね。最近君も出来杉に興味を持って執着しているが、彼の考えと君の文藝志向は合わないと思
う。」
男はそういった。
つづく
コメント
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