2013年7月、宮城県松島基地。
ここの基地に所属する隊員は、なかなか明けない梅雨にヤキモキしていた。
「東北でもこの梅雨は異常だ。このまえの地震と津波の被害に対して次は集中豪雨
に警戒しないといけない。恐らく我々が災害派遣に参加することになるだろう。」
ヘリコプターの整備主任がそうつぶやいた。
「そうですね。」
空井と名乗る1尉が頷く。
彼は、ここの広報を担当している。
「まぁ、半年前日売テレビの取材をプッシュしたのは、広報の人間たちだったよな。
あのときの地震の時の我々の困難が分かったんで、みんな納得してくれたかもしれないね。」
と、自分の担当を整備していた。
みな、あの取材に対しては基地内では賛否両論だった。
しかし、今の状況をわかってくれた方が、救助に来てくれない自衛隊や警察の
状況を分からせるには、丁度よかった。
この取材の時も、余震が相次いでいた。
そこにCameraに映し出されていた物は、それに屈さない隊員たちだった。
他の人間にも、別な部署が再開したところを伝えたときがあった。
「災害に屈さない俺たちのことを、テレビに見せたのは、俺たちHelicopterの
運用スタッフにも励みになる。ここらへん近辺で豪雨による災害が起きたら
俺たちが行く。近くの自衛隊の人がやってきてくれたと安心するから。
このまえの地震の時、電車を急いで止めた運轉手を救助できた可能性があったかもな」
整備主任は言う。
「そのときは僕たち、広報部がprするんで。」
空井はほほえんだ。
つづく
ここの基地に所属する隊員は、なかなか明けない梅雨にヤキモキしていた。
「東北でもこの梅雨は異常だ。このまえの地震と津波の被害に対して次は集中豪雨
に警戒しないといけない。恐らく我々が災害派遣に参加することになるだろう。」
ヘリコプターの整備主任がそうつぶやいた。
「そうですね。」
空井と名乗る1尉が頷く。
彼は、ここの広報を担当している。
「まぁ、半年前日売テレビの取材をプッシュしたのは、広報の人間たちだったよな。
あのときの地震の時の我々の困難が分かったんで、みんな納得してくれたかもしれないね。」
と、自分の担当を整備していた。
みな、あの取材に対しては基地内では賛否両論だった。
しかし、今の状況をわかってくれた方が、救助に来てくれない自衛隊や警察の
状況を分からせるには、丁度よかった。
この取材の時も、余震が相次いでいた。
そこにCameraに映し出されていた物は、それに屈さない隊員たちだった。
他の人間にも、別な部署が再開したところを伝えたときがあった。
「災害に屈さない俺たちのことを、テレビに見せたのは、俺たちHelicopterの
運用スタッフにも励みになる。ここらへん近辺で豪雨による災害が起きたら
俺たちが行く。近くの自衛隊の人がやってきてくれたと安心するから。
このまえの地震の時、電車を急いで止めた運轉手を救助できた可能性があったかもな」
整備主任は言う。
「そのときは僕たち、広報部がprするんで。」
空井はほほえんだ。
つづく
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