ブルーシャムロック

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褌柄の水着の続き

2022-08-06 06:00:24 | 逆襲の藤隆
「あのー、知世さん。蓮次さんと話し合ったのですが、手をつないで
いいですか。」
そんなことを言ったのは平賀知世の親友である、リゾートタウンのお姉さん
の彼氏さんだった。
「彼氏さん、xx(お姉さんの本名)も見ていますし、そんな恥ずかしいことを。」
と、知世は困惑していた。
「それはxx(お姉さんの本名)も了承済で、蓮次が片方の手を握って
俺が片方の手をつなげば大丈夫です。」
という、いつもどおりの観光を済ませ、二人の男性に手を繋がれる知世は
人から見たら、さらわれるようにも感じた。
「僕もいるから大丈夫。多分彼氏さんは浩一郎君やバーミリオンみたいなものだ。」
ともう一方の手を繋いでいる蓮次がつぶやく。
「いやーいいなぁ。二人のいい男に手を繋がれている知世ちゃんはエモい。」
後ろからみているリゾートタウンのお姉さんがつぶやく。
「いつもお姉さん、男と一緒にいる私という構図が好きですよね。」
知世がお姉さんにつぶやいた。
「だって、知世ちゃんが同性愛に走るとおかしな方向に行くし、男性と一緒にいる
知世ちゃんは理性的に感じるんだ。」
とお姉さんがいう。
さて、関東に知世と蓮次が歸る前日のことだ。リゾートタウンのお姉さんがある布を
持ってきたんだ。
「あのね、異世界の職人さんが私の友達にって勧めてきたの。私はこの柄
の意味がわからないけれども、知世ちゃんならばわかるかも。」
と、その柄を渡した。それは遠泳に望む前袋6尺褌の少年がたくさん描かれていた。
「うん・・。理解った。この柄ならば私も作る自信がある。」
と知世が肯く。
「あ、これまたお姉さんの部屋で水着にしようと思つたの?」
蓮次が言う。
「そうね。これならば・・。」
と、知世。
「一体何になるんだろうか。」
彼氏くんは言う。
「知世の世界だから深く考えなくていいです。」
蓮次は彼氏くんを見た。
「これって私が水着を作るときに使う木綿と化學纖維を合わせた布に近いですね。
かえって、そちらのほうがいい。これを作った職人さんはわかっている。」
と知世が答えた。
「職人さんも勘でつくったみたい。知世ちゃんが直感でわかるならばそれで良し。」
とお姉さんは答えた。
知世が作った水着は、大昔のレースクイーンが着て行るようなハイレグワンピース水着と
六尺褌に使う細長い感じの布だった。
「やはり知世ちゃんだね。」
お姉さんの弁だ。
「はい。これで友人におくれます。」
と、知世は言った。
この水着、送り主たちは気に入ったのだろうか。私はよくわからない。
コメント
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