ブルーシャムロック

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ガラ君に出会ったこと

2022-02-25 18:35:17 | 逆襲の藤隆
「ところで、浩一郎、お前の六尺褌だけれども、いちご柄でいいのか。」
と僕に話しかける少年がいる。名前はガラ君という。
ガラ君は、魔法が科学の代わりに発展している国の出身で、
その僕の住んでいる街に転送装置を使いしばしば遊びに来る。
「ガラ君は海パンなんだ。でも、今回の水着だけれども、
水着を作ってくれる年上の女性がいるの。」
僕はガラ君に質問してみた。ピンクがかった肌のガラ君
は、
「それは内緒ということで。」
と口を渾すようだった。
「今回の水着用布、木綿みたいだろ。でも、木綿みたいに
重くならないんだ。魔法を使った繊維も自然を破壊して
しまうんで、それと、自分が住んでいる国の天然繊維
をあわせたものなんだ。乾きやすいよ。」
と教えてくれた。ガラ君も海パン似合っているよ。
僕は少しドキドキしていた。
「浩一郎も冬なんだけれども、褌、色っぽいな。」
ガラ君がそう言ってくれる。
僕とガラ君は冬の海を楽しみながら答える。
「ところで、浩一郎。俺の国に来る時は、萌美を
連れて来いよ。俺も彼女を紹介するから。」
ガラ君はそんなふうに言う。
可愛くてかっこいいガラ君だから、彼女も素敵な人だろう。