ブルーシャムロック

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インターUrban

2014-09-05 19:53:00 | 逆襲の藤隆
僕は、SCANDALを起こしたとしてしばらく姿を消していた作家の
原稿を取りに行く。
名古屋から乗った新幹線を降りて、大阪の駅から、
作家先生の家がある最寄り駅までインターアーバンに乗る。
あのときの、東北の人間の反発はすごかった。
俺らをBakaにしているのか。まだ社会人になる前の学生だったけれども
あれは恐ろしかった。
最寄り駅から歩いて数分の所に、作家先生の家はあった。
原稿を取りに行くことをインターホンで告げると
作家先生が待っていた。
「新作ならば、もう書き上げているわ。」
こういってとんズラされたこともあったけれども、作家先生はコピー用紙に
ちゃんとプリントアウトしていた。
「今回の作品だけれども、あの下品な漫画家は息子が旧作を
古本屋か電子書籍の復刻企画で発見して嵌っているわね。
あの映画プロデューサーは、ドキュメンタリー專門チャンネルの番組で
しった。彼ら原稿を競作するとなると面白いわ。」
作家は、不敵な笑みをこぼした。
作家先生が執筆していた作品は、北斗の拳のような破滅後の世界で生きる
半沢直樹と花咲舞といった作品だった。
原稿を目に通している僕に、作家先生は言う。
「その昔の東北と上野駅の關係を執筆しているとき気づいたのよ。
上野駅周辺地方に住む人々を調べている時
彼らが大好きな物は、彼らが嫌いな物と似ている行動をしているのを。
その事実は東北の歴史を調べれば調べるほど。」
彼女は思い出したくないように口をへのじぐちにまげて遠くを見ながら。
今回の復活第一作は東北でも好かれるだろうか?
ichiou owari
コメント
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