ブルーシャムロック

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どんど晴れ群像傳_1

2012-03-28 18:39:36 | 信・どんど晴れ
「下町は、人間をふぬけにする。そんなことを言うある論客がいた。
その人の言動はまさにそうね。」
ハーブティーの入ったティーカップを手において横手淡雪はつぶやいた。
「やけにはっきり言う。」
クラスメートの立芝ヒカルは苦笑した。
「私がこの神奈川縣の大学を選んだ理由。あんまり東北の人間ばかりで傷を嘗め合うことを
したくないから。」
ティーポットからまたハーブティーを入れながら其れを口にした淡雪。
「私は松山出身。他に西日本や琉球群島出身者も、同じClassにいる。下町という
場所は、なにやら、人なつっこい人が居たけれども、もしかしたら、其れは仮面。」
ヒカルは苦笑している。
pcのmailをスマホで確認している人間。高知出身の岡田蛍。
「大田区の公民館で、大阪の町工場の展示会が行われる見たいだけれども、
大田区だからかな。下町だったら、東北ってかんじかな。」
届いたダイレクトメールに関する感想。
Tentionが高く笑っている女の子というImageの強い蛍だが、メールソフトを眺めている
彼女は、表情を変えていない。
「そうかなぁ・・。」
少し離れた場所のパイプ椅子に座っている女子学生は
「東北と下町ってすごい蜜月だな。漫画とかテレビドラマの影響でみんな人情があって
人なつっこい場所かと関東に來るまで考えていた。」
と言う。鹿児島市出身の永薗幾。
「まあ。Imageではそうかも。その正体は。」
横手淡雪はまたシビアになる。
午後の時間は過ぎていく。
コメント
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