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ここが防衛最前線。世界20の印象的要塞

2016年03月18日 | 世界びっくりニュース
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 要塞とは、敵から戦略上重要な地点を守る為に築かれた構築物である。しかし、すべての要塞が等しく同じように作られているわけではない。自然を利用した砦や、古代の城、現代の革新技術を搭載した乗り物まで、それはさまざま。これまでの歴史を振り返って、もっとも印象的な20の要塞をあげてみよう。

1. ジブラルタル(イギリス) 急峻な崖の頂上に立つ

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 伝説的な自然の要塞、ジブラルタルの岩山は、急峻な崖、西側斜面の難所を擁し、ジブラルタル海峡に隣り合ったヨーロッパの南端に位置している。イギリスが中世にここを活用した建造物を造り、16世紀に武装して防備を固めた。何世紀にも渡って改築され、軍備拡張、部隊の移動、武器庫のためのトンネルが岩山を貫いて作られ、敵の包囲網に抵抗した。今日も、実質的にイギリスの管轄地になっている。


2. シャイアン・マウンテン(アメリカ) 25トンの防爆扉

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 北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)の本拠地。北米の領空のすべてを監視している。シャイアン・マウンテンのこの要塞は、コロラドスプリングス周辺の山脈をうまく利用して作られている。山をくり抜いてできた空間の中にあり、冷戦中の1967年から使われているが、その防空システムは謎に包まれている。花崗岩の山中1700フィート地点に25トンの防爆扉が設けられていて、完全に改築されてから、埋設された部分が2008年にビジネス向けに再開された。


3. チットガー・フォート(インド) インド最大の要塞

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 180メートルの丘の上、2833平方キロメートルの広さをもつインド最大の要塞。7世紀にマウリヤ朝帝国がウダイプル近くに建設し、多数の尖塔や城壁で守られている。監視塔や鉄格子のついた扉で警備された7つの出入り口があり、そこにたどり着くまでに、曲がりくねった道を1マイルほど行かなければならない。要塞内にもともとあった84の水域のうち22だけが現在も残っているが、一時は要塞スペースの40%を水が占めていた。これだけの貯水量があれば、5万の兵士たちの喉を4年間潤すことができたという。


4. ウィンザー城(イギリス) 1000年続く王室の要塞

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 人が居住している最古かつ最大の城。イギリス王室がおよそ1000年間住んでいる。現在は、エリザベス二世の公式の住まい。1070年に征服王ウィリアムによって、西からのロンドンへの攻撃に対するテムズ川沿いの戦略的要塞として建設された。石の砦がまわりをぐるりと取り囲み、さまざまな戦いに対抗できるよう、城が軍事司令部となっている。王宮としての役目もあり、首都に近い王室の猟場としても知られている。


5. フォート・ジェファーソン(アメリカ) 1600万のレンガ

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 アメリカ最大の石造りの建造物のひとつで、1800年代半ばにメキシコ湾の海上交通路から海賊を追い払うために建設された。フロリダ・キー、キー・ウェストを過ぎたガーデン・キー島にあり、1600万個以上のレンガからできていて、ここにもともとあった灯台が大規模に改築されたもの。南北戦争のときに活用され、おもに囚人を収容していたが、1800年代後半までは特に注目されず、要塞としては打ち捨てられた状態だった。完全に完成していないが、六角形の要塞は6万4750平方メートルの土地のうち4万4520平方メートルを占め、観光地となっている。


6. プラハ城(現チェコ) 世界最大の総合城要塞

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 880年頃、ボジヴォイ一世によって建設されたこの城は、7万平方メートル以上の広さをもつ世界最大の総合城要塞。この中で、10世紀のロマネスク様式と、14世紀のゴシック建築を併せ持つ宮殿や建物を見ることができる。城の中にある聖ヴィート大聖堂やセント・ジョージのバシリカが、この巨大な要塞に文化的な特別な色を添えている。プラハ城は要塞の象徴としての位置づけはあるが、1600年代の度重なる戦争で深刻なダメージ
を受けた。


7. B-17 (アメリカ) 空飛ぶ要塞

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 ボーイング社が開発した四発エンジン重戦略爆撃機。1935年に米空軍でデビューした新型機は、マシンガンを搭載し、爆撃能力もある。低翼単葉機として設計され、XB-15の空気力学の特徴を引き継いでいて、より多くの銃、爆弾を積載できるようになっているしている。第二次大戦中、600個もの高射砲弾の破片を受けても飛び続けていたという話がある。


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8. マルボルク城(ポーランド) 世界最大のレンガの城(建設当時)

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 1406年、カトリック教徒の軍隊であるドイツのチュートン騎士団が、軍事施設としてポーランドのノガト川のほとりに建設した。表面積的に世界最大のレンガの城。世界遺産に登録されている要塞化した修道院で、保存のためにさまざまな工夫がなされている。ゴシック様式のレンガの壁が建物のまわりを取り巻いているが、城の壮麗さは隠しようもない。


9. ニミッツ(米海軍) 水に浮いた要塞

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 1975年に配備されたUSSニミッツは、全長333メートル、飛行甲板76.8メートル。30ノット以上で巡行することができ、5000人以上の乗組員と、60機の戦闘機を収容できる、水に浮いた要塞であるこの原子力空母は、米海軍の目玉的存在となった。米海軍は、全部で10のニミッツクラスの航空母艦を稼働させている。


10. フォートノックス(アメリカ) 金塊保管所がある場所

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 アメリカは、第一次大戦後、新しい軍事施設の建設に着手した。これがのちに1918年のフォートノックスのスタートにつながった。何年もかかって、安全性と要塞性を強化して、アメリカ最大の公的金塊保管所となったのだ。開けた原野にあるが、金庫にたどり着くまでには、花崗岩、コンクリート、鉄のバリアを何層も通過しなくてはならない。

 金庫は原子爆弾にも耐えるように作られている。米軍が駐留しているのに加えて、デジタルと視覚による監視がついていて、想定されるあらゆる危険に対するハイテク防御がなされている。噂では洪水対策用のトンネルまであるという。アメリカでもっとも堅牢な金庫と言われている。もちろん、ここでにどれくらいの金塊、または高価なものが眠っているかは、本当のところは誰も知らない。


11. サムター要塞(アメリカ) 南北戦争が始まった場所

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 1812年の戦争に続いて、米軍はサウスカロライナ州の港町チャールストンに、海からの攻撃の脅威に対抗するより強固な防衛が必要だと確信した。これが、1830年のサムター要塞の建設につながった。

 チャールストン港の中心にある小さな岩の島に作られた、7万トンのこの花崗岩要塞は、多層に渡る大砲の列を備えていた。のちに、ここは南北戦争の火ぶたが切られた場所として有名になった。早い時期に南軍がここを支配して、自分たちが使うために改築し、戦争中ずっと北軍を寄せつけなかった。


12. アラモ砦(アメリカ) ここから伝説が始まった

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 ここはもともとローマカトリックの伝道布教所として建てられたもので、要塞ではない。しかし、1836年にサンタアナのメキシコ軍に攻撃され、ここが砦となったとき、この石灰岩の建物はテキサス人の心の中で伝説になった。石灰岩と日干し煉瓦のこのチャペルがこの付近でもっとも大きな建物だったため、メキシコ軍の爆撃を受けたときに、テキサス人たちが砦として使った。リメンバー・ザ・アラモとときの声をあげて戦ったのだ。


13. ザクソン・バスティーユ(ドイツ) ヨーロッパ最大の要塞のひとつ

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 ドイツ、ドレスデン近郊の岩ばかりの丘の上に建ち、ケーニヒシュタイン要塞とも呼ばれる。エルベ川を見渡すヨーロッパ最大の要塞のひとつ。4世紀の間に50以上の建物が建築され、その中には、ドイツ最古の兵舎もある。41メートルの高さの砂岩壁に囲まれ、城壁の全長は1.8キロ近くになる。中央には152メートルの深さの井戸もある。


14. サン・マルコス砦(アメリカ) 400年を経ても健在の砦

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 かつてスペイン人が入植したアメリカの町、フロリダ州セントオーガスティンには、この国最古のユニークな砦ある。この町が攻撃を受けて、住民に危険が及んだとき、星型の石造りの要塞が建てられた。

 城壁のまわりは濠で囲まれ、いくつもの水門がある。人工の斜面が1600年代に建てられた要塞にまた別の雰囲気を与えている。セントオーガスティンのダウンタウンに位置するこの要塞は、現在では人気の観光地になっている。


15. エリア51(アメリカ) ミステリアスなネバダの試験場

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 確かにほかの者を立ち入らせないようにするフェンスがあるが、この有名なネバダの荒野は城壁や濠のある要塞とは違う。心理的に隔絶された軍の要塞で、どれほどたくさんの人がここで実際に行われていることを知りたいと焦がれたこたことだろう。

 カリフォルニアのエドワーズ空軍基地の一部で、辺鄙な場所にあるこの試験場は、正体不明のあらゆる実験や研究と関係していると言われている。ほとんどはエイリアンについてのことで、心理的に入り込めない強い拒絶の壁があり、計り知れない謎を秘めている。


16. フォート・インデペンデンス(旧英国軍) 最古の現役要塞

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 1643年に、ボストンハーバーの城島に建設された花崗岩の要塞。上から見ると星型をしていて、たくさんの大砲を装備し、本土を守っている。長年の間に何度も改築され、今日のような魅力的な形となった。


17. ムルド・ジャンジラ砦(インド) 秘密の門のある15世紀の砦

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 秘密の門のある15世紀の砦
インドの海岸村ムルドの近く、アラビア海の岩島に建てられたこの砦は、海からしかたどり着けない。15世紀に建設されたが、長年の間に拡張された。21の稜堡があるが、メインの門は遠くからは見えず、島に15メートル以内にまで近づかないとわからない。ほかの門は島の反対側にある。


18. ジェリャバ空軍基地(クロアチア) 地下の空軍基地

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 クロアチアとボスニア・ヘルツェゴヴィナ国境近くの地下に隠された、ヨーロッパ最大の地下施設。ヨーロッパの領空を監視し、早期の警報を出す。その一方で、核攻撃に対して猶予を与えるための施設でもある。ユーゴスラビア紛争のときに、ユーゴ軍によって破壊され、将来使われることがないよう、地雷が仕掛けられている。


19. ジェラルド・R・フォード級航空母艦(アメリカ) 次世代スーパー航空母艦

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 2016年に米海軍に配備される予定。エンタープライズやニミッツクラスの母艦と入れ替える。これまでより700人近く少ない乗組員で操縦できる能力をもつ。初めてのオール電化設備、蒸気配管の排除、新しい反応炉、改良された戦闘機発進システム、新レーダーなど技術が改良された。戦闘機をより迅速に効率的に空に放ち、素早い攻撃ができるはずだ。


20. マンセル要塞(イギリス) テムズ川を守るタワー

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 テムズ川とマージー川の河口に建つこの要塞タワーは、ドイツの潜水艦からイギリスを守るために建設された。監視の役目も果たし、第二次大戦を通して使われていた高射砲も備えている。1950年代に小さなタワーは解体されたが、多くはまだ残っていて、水面高くそびえたつ錆びたタワーがなんとも印象的だ。

via:popularmechanics

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