
ノルウェーにはヴァイキングが全盛だった12~14世紀ごろに、スターヴ教会と呼ばれる独特な木造教会が数多く建てられました。
彼らが信仰していたオーディンを主神とする北欧神話から、キリスト教に帰依していった時代のもので、キリスト教とヴァイキング文化が融合しているのが特徴です。
現存するのは30弱しかなく、その中でも歴史と勇壮な外観を持つ「ボルグン・スターヴ教会」をご紹介します。
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1180年築。場所はノルウェーの首都オスロの北西にある小さな村ボルグン。スターヴとはノルウェー語で「垂直に立った支柱」を意味しますが、その名の通り縦に長い武家屋敷といった風体をしています。
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スターヴ教会はヴァイキング船の造船技術が用いられ、屋根にある龍の飾りは、魔除けに使われた船頭の飾りと同様のものだそうです。現在のものは1738年に造り直したもの。
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スターヴ教会は1349年のペストが大流行するまでに、ヨーロッパ諸国に1000棟以上が建てられましたが、現存するのはノルウェーだけで28棟しか残っていないとのこと。
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アングルによって美しい三角形に見えます。
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フィヨルド観光と組み合わせて訪れる旅行者が多いとのこと。
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祭壇。
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欧州最古の木造建築物であり、ヴァイキング船と北欧神話とキリスト教が融合したたたずまいは神秘的という他ありません。
海外サイトには、北欧神話の主神オーディンの居城であるヴァルハラになぞらえる人もいました。
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彼らは氷と雪の地からやってきた…白夜から温泉が湧き…神々のハンマーが…船を新しい地にやる。敵軍と戦うために、歌い、泣きながら:ヴァルハラ、今行かん!
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他にノルウェーのスターヴ教会では、同等の歴史を持つ「ウルネスの木造教会 - Wikipedia」が世界遺産に登録されていますが、外観、知名度、人気はボルグンの教会の方が高いとのことです。
850-year old wooden church. Borgund, Norway. Where the Vikings were told to stop believe in Thor and Odin. : pics
☆壁画も信仰の対象の物も何もなく建物だけとはなぁ…。