保健福祉の現場から

感じるままに

りんご園でのO157食中毒

2023年11月29日 | Weblog
R5.11.30NEWSポストセブン「《茨城リンゴO157集団食中毒》農園の責任者らが語った本音「業務用カッターは夜通し消毒」「今年は出来が悪い」「1000人以上の来客があった」」(https://www.news-postseven.com/archives/20231130_1924256.html)。

R5.11.29読売「茨城県のりんご園で試食した12人が食中毒、O157原因…6歳男児と70代女性がICUで治療中」(https://www.yomiuri.co.jp/national/20231129-OYT1T50215/)が出ている。「牛糞堆肥及びその原料中の腸管出血性大腸菌 O157」(http://www.famic.go.jp/ffis/fert/rrf/obj/rrf5-12.pdf)が出ているが、このリンゴ園での牛糞堆肥の使用の有無、落下したりんごの使用の有無やりんごの洗浄はどうだったのであろうか。腸管出血性大腸菌感染症は感染症法の3類感染症(http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-03-03.html)であるが、「腸管出血性大腸菌による食中毒」ページ(http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/daichoukin.html)の随時更新が期待される。なお、R5.10.13Web医事新報「腸管出血性大腸菌感染症[私の治療]」(https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=22900)の「2~20%の患者は重篤な合併症である溶血性尿毒症症候群(hemolytic uremic syndrome:HUS)を合併し,急性期死亡率は約2~5%に及ぶ。死因は脳症,心不全,消化管穿孔等が多い。」 とある。日本腎臓学会「HUSの診断・治療ガイドライン」(https://jsn.or.jp/academicinfo/hus2013.php)は知られているであろうが、急性脳症治療は万全であろうか。以前のユッケ事件(http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000025ttw-att/2r98520000025tz2.pdf)(http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000025ttw-att/2r98520000025tzb.pdf)(http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000025ttw-att/2r98520000025tzk.pdf)では「今回の事件では、HUS発症者、脳症発症者が高い割合で発生し、うち5名が死亡している。いずれも急性脳症を発症し死亡したと考えられ、他にも昏睡など中枢神経症状を発症した患者がいた。」とある。臨床現場において溶血性尿毒症症候群(HUS)はともかく、腸管出血性大腸菌による急性脳症はどれほど認識されているであろうか。    
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