保健福祉の現場から

感じるままに

A先生の講義

2008年09月08日 | Weblog
先日、医療情報学の大家であるA先生の講義を聞く機会があった。これだけ長時間、中身のある講義は久しぶりかもしれない。マーケティングについては、「長期的スタンスによるアドボカシー」が印象に残る。2ちゃんねる(http://www2.2ch.net/2ch.html)の意義も強調されていた。掲示板では連日、個別の病院(http://society6.2ch.net/hosp/)や福祉施設(http://society6.2ch.net/welfare/)の話題で盛り上がっている。口コミ情報が大きな力を持つようになり、患者側が選択する時代になったそうである。そういえば、研修医が病院を選択する際にもネット掲示板が活用されていると聞いたことがある。さて、講義の中では、地域連携パスに関して、糖尿病を例にとって、非専門医のレベルは上がるかもしれないが、全身管理ができない等の問題点を指摘されていた。医療資源が異なる地域によっても重要性が違うとのことであった。また、米国では「囲い込み」病院が成功しているとのことである。おそらく、日本でも今後、病院、診療所、福祉施設の系列化が進むのかもしれないが、開設者が異なる施設間の連携ではヒューマンネットワークが基本であるとともに、単純な系列化だけではないように感じないでもない。ところで、A先生は「日本は成功した社会主義」とし、医療政策に関して、年金制度も含めて新たな提言をされていた。まさに画期的であるが、どのように政策化されるか、であろう。しかし、今年度からの後期高齢者医療制度の動きをみても、政策化するだけではダメかもしれない。ここはやはり、「長期的スタンスによるアドボカシー」が求められるのかもしれない。
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