12.27NHK「病床ひっ迫 7都道府県で「ステージ4」の指標超える」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201227/k10012786601000.html)。<以下引用>
<新型コロナウイルスの感染拡大で、病床のひっ迫が続いています。今月22日の時点で7つの都道府県が、政府の分科会が示す感染状況で最も深刻な「ステージ4」の指標を超えました。特に東京都と大阪府で重症患者の病床がひっ迫しています。政府の分科会は、4段階の感染状況で最も深刻なステージ4では、爆発的な感染の拡大で医療の提供体制が機能不全に陥るおそれがあるとして、目安となる指標を示しています。このうち病床のひっ迫具合では、7つの都道府県が今月22日の時点でステージ4の指標を超えたことが厚生労働省のまとめで分かりました。最大で確保できる病床に占める入院患者の使用率は▽大阪府が最も高く63.8%▽次いで兵庫県が61.9%▽群馬県が61.8%▽高知県が59.5%▽愛知県が55.5%▽東京都が53.7%▽北海道が51.1%と、いずれも指標の50%を上回りました。また、重症患者の病床もひっ迫しています。重症患者の病床の使用率は▽東京都では1週間で2.2ポイント上昇して68.6%に、▽大阪府では9.2ポイント上昇して64.5%となりました。このほか、合わせて22府県で、医療提供体制に大きな支障が出るおそれがある「ステージ3」の指標を超えています。>
第一に、重症化リスクのある感染者に対する早期治療である。12.23JBpress「医療現場が悲鳴、コロナで失われつつある通常診療 実録・新型コロナウイルス集中治療の現場から(第31回)」(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/63352)では、なぜ、「重症化リスクのある患者には確定診断後早期からウイルスの増殖を抑制する治療が望ましい」(http://www.kansensho.or.jp/uploads/files/topics/2019ncov/covid19_casereport_200512_10.pdf)のような意見が出ないのであろうか。全く不思議である。現状では、12.8NEWSポストセブン「新型コロナ軽症者に使われるアビガンの効果 医師の実感は」(https://www.news-postseven.com/archives/20201208_1618542.html?DETAIL)の「医療ガバナンス研究所理事長の上昌広医師もこういう。「軽症なら経過観察。食事を摂れず脱水になるようなら点滴などで対症療法にします。効果が証明されていないアビガンやレムデシビルには期待しません。肺炎など症状が悪化したらデキサメタゾンの投与を希望します」」のような意見が少なくない。12.25「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第4.1版」(https://www.mhlw.go.jp/content/000712473.pdf)(https://www.mhlw.go.jp/content/000712383.pdf)p30「抗ウイルス薬の投与が考慮される」は「中等症」からで「軽症」にない点はこれまでと変わっていない。ここに大きな課題があると感じる専門家はいないのであろうか。12.23夕刊フジ「新型コロナ、本当に効く治療薬は? 「レムデシビル」「デキサメタゾン」「アビガン」 識者「効くという報告も、その逆もある。具体的な特効薬はない」」(http://www.zakzak.co.jp/soc/news/201223/dom2012230009-n1.html)では「感染症に詳しい浜松医療センターの矢野邦夫院長補佐は、「ほとんどの人はかぜ症状なので対症療法になる。高齢者などリスクのある人ではウイルスの増殖を防ぐためにアビガンを、そして、炎症を抑えるためにデキサメタゾンを使う。サイトカインストーム(ウイルスを攻撃する抗体が暴走し、体内の細胞を攻撃する)が起こる前に早めに使用している。デキサメタゾンは血糖値が上がったり、寝られなくなるなど課題もあるが効果はある」と語る。(中略)矢野氏は、「レムデシビルは人工呼吸器が必要なレベルの重症者に用いるものだが、点滴で患者をつなぐ必要がある。これに対し、アビガンは内服薬なので使いやすい。高齢者や基礎疾患で重症化リスクのある人には早めにアビガンを使用し、ほぼ同時か1日遅れでデキサメタゾンを使うことが多い」と語る。」とある。
第二に、宿泊療養・自宅療養でのファビピラビル(アビガン®)治療である。8.17「新型コロナウイルス感染症に対するファビピラビルに係る観察研究の概要及び同研究に使用するための医薬品の提供に関する周知依頼について(その4)」(https://www.mhlw.go.jp/content/000659871.pdf)の添付「新型コロナウイルス感染症に対するアビガン(一般名:ファビピラビル)に係る観察研究の概要及び同研究に使用するための医薬品の提供について」(https://www.mhlw.go.jp/content/000659872.pdf)で「(問 10) 介護老人保健施設(老健)、重症心身障害児施設、精神科単科の病院において(転院が困難な)患者さんに対してアビガンによる治療を行いたいのですがどのようにしたらよいですか。(答) 転院が困難な症例は、医師の経過観察下で、各施設でのアビガン投与をお願いしております。」と示されているように、ファビピラビル(アビガン®)はすでに施設レベルで使用可能な薬剤であるが、観察研究である限りは制約が大きい。例えば、5.11朝日新聞「アビガン、福岡で早期投与可能に 軽症者も、医師会発表」(https://www.asahi.com/articles/ASN5C5VLGN4ZTIPE01V.html?iref=com_apitop)のような取り組みは拡がっているであろうか。「入院を前提とした医療の提供体制に縛られていると、必要な対策が取れなくなる。」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201224/k10012782451000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_058)のような現場の悲痛な声は政府に届いているであろうか。
第三に、医療介護クラスター発生施設でのファビピラビル(アビガン®)の予防投薬である。11.27Web医事新報「[緊急寄稿]これからの新型コロナ対策はどうあるべきか─universal masking,PCR検査,そしてアビガン 菅谷憲夫」(https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=15981)の「ファビピラビルを院内感染,施設内感染対策にも使用することを考慮すべきである。」は、今後、「インフルエンザ施設内感染予防の手引き」(https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/dl/tebiki25.pdf)p10「施設内感染伝播が発生している場合には、適切なリスク評価のもと、早期の抗ウイルス薬予防投薬なども考慮されうる。」、「疥癬対策マニュアル」(https://www.maruho.co.jp/medical/scabies/manual/manual04.html)の「内服薬 原則的に確定診断がついた患者に投与する。その患者と接触の機会があり、疥癬様の症状がある方に予防的投与することがある:イベルメクチン 約200μg/kgを空腹時に1回、水で内服する。」のような対策は考えられないであろうか。
日本政府の健康・医療戦略推進本部(https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kenkouiryou/)の11.17「新型コロナウイルス感染症に関する国内外の研究開発動向について」(https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kenkouiryou/tyousakai/dai25/siryou3.pdf)p24「国際協調・連携」では「アビガンの供給;9月10日現在、40か国に供与済み」とあるが、これまで海外提供された「ファビピラビル(アビガン®)」は「国際共同治験」がどこまでされてきたのであろうか。日本政府は、早期診断・早期治療を推進しないのであろうか。それとも「重症症例に対する治療」(https://www.ajmc.jp/pdf/20200910_02.pdf)に固執するのであろうか。8.21ハーバー・ビジネス・オンライン「PCR検査を阻む「感染症利権」と安倍総理の政策センスのなさ<『ドキュメント感染症利権』著者・山岡淳一郎氏> 」(https://hbol.jp/226488?cx_clicks_art_mdl=2_title)の「レムデシビルという「政治銘柄」」(https://hbol.jp/226488/2)が気になる。11.20読売新聞「レムデシビル、WHOが「治療効果なく推奨せず」…指針発表」(https://www.yomiuri.co.jp/medical/20201120-OYT1T50122/)と報道される「レムデシビル(ベクルリー®)」とは、我が国のファビピラビル(アビガン®)に対する評価はまさに対照的かもしれない。12.10「新型コロナウイルス感染症におけるレムデシビル製剤の年末年始に係る各医療機関への配分について(依頼)」(https://www.mhlw.go.jp/content/000704499.pdf)、12.10「「新型コロナウイルス感染症におけるレムデシビル製剤の各医療機関への配分について(依頼)」に関する質疑応答集(Q&A)について(一部改正)」(https://www.mhlw.go.jp/content/000704500.pdf)が発出されている。
ところで、12.25現代「「帰省前に自費でPCR検査」が危険であるといえる、これだけの理由」(https://gendai.ismedia.jp/articles/-/78522)では「諸外国の政策を報道等で知る事となってからは、一般市民からは、日本ではCOVID-19の検査が十分に受けられない、といった意見も出ていました。しかし日本のこの政策が、検査前確率(真の患者の見込み率)を上げて本当に必要な人に検査や治療を提供できる状態を維持する事に寄与していたと考える事もできるかと思います。」とあるが、それではまん延化は防げない。すべての新型コロナ対策は、12.4「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第4版」(https://www.mhlw.go.jp/content/000702064.pdf)p22のCOVID-19「無症状患者でも,ウイルス量は多く,感染力が強い」「ウイルス排出のピーク 発症日」をしっかり踏まえる必要がある。「ステイ・ホーム」の大号令のもと、7.21厚労省「地域で新型コロナウイルス感染症の患者が増加した場合の各対策(サーベイランス、感染拡大防止策、医療提供体制)の移行について」(https://www.mhlw.go.jp/content/000651071.pdf)p5「重症化しやすい方以外の方であれば、新型コロナウイルスに感染しても症状が軽いことが多いため、通常の風邪と症状が変わらない場合は、必ずしも医療機関を受診する必要はない」の受診抑制・検査抑制で良いのであろうか。また、濃厚接触者でなければ、「新型コロナウイルスの検査を受けた方へ」(https://www.mhlw.go.jp/content/000606952.pdf)の「検査結果が出るまでは、感染していることを前提に公共交通機関を避けて、自宅に戻っていただき、結果がでるまで自宅で過ごしてください。」は厳しすぎる感じがする。
やはり、「新型コロナワクチン」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_00184.html)が“切り札”として演出されるのであろうか。仮にそうであれば、しばらくはさらに厳しい局面が訪れないとも限らないかもしれない。そういえば、5.27東洋経済「夏以降にコロナ「ワクチン」の成否は見えてくる 専門家会議キーマン・西浦教授が描く展望」(https://toyokeizai.net/articles/-/352744)の「日本の治療薬「アビガン」なども期待されたが、早期投与の効果で目覚ましいものはいまのところはなく、今後1年で出てくるメドは立っていない。部分的な効果かもしれないが、ワクチンの登場のほうが早いだろう。」とあり、このグループからは、4.15時事「新型コロナ、42万人死亡も 対策ない場合の試算公表―重篤85万人・厚労省班」(https://www.jiji.com/jc/article?k=2020041500281&g=soc)が出ていた。
<新型コロナウイルスの感染拡大で、病床のひっ迫が続いています。今月22日の時点で7つの都道府県が、政府の分科会が示す感染状況で最も深刻な「ステージ4」の指標を超えました。特に東京都と大阪府で重症患者の病床がひっ迫しています。政府の分科会は、4段階の感染状況で最も深刻なステージ4では、爆発的な感染の拡大で医療の提供体制が機能不全に陥るおそれがあるとして、目安となる指標を示しています。このうち病床のひっ迫具合では、7つの都道府県が今月22日の時点でステージ4の指標を超えたことが厚生労働省のまとめで分かりました。最大で確保できる病床に占める入院患者の使用率は▽大阪府が最も高く63.8%▽次いで兵庫県が61.9%▽群馬県が61.8%▽高知県が59.5%▽愛知県が55.5%▽東京都が53.7%▽北海道が51.1%と、いずれも指標の50%を上回りました。また、重症患者の病床もひっ迫しています。重症患者の病床の使用率は▽東京都では1週間で2.2ポイント上昇して68.6%に、▽大阪府では9.2ポイント上昇して64.5%となりました。このほか、合わせて22府県で、医療提供体制に大きな支障が出るおそれがある「ステージ3」の指標を超えています。>
第一に、重症化リスクのある感染者に対する早期治療である。12.23JBpress「医療現場が悲鳴、コロナで失われつつある通常診療 実録・新型コロナウイルス集中治療の現場から(第31回)」(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/63352)では、なぜ、「重症化リスクのある患者には確定診断後早期からウイルスの増殖を抑制する治療が望ましい」(http://www.kansensho.or.jp/uploads/files/topics/2019ncov/covid19_casereport_200512_10.pdf)のような意見が出ないのであろうか。全く不思議である。現状では、12.8NEWSポストセブン「新型コロナ軽症者に使われるアビガンの効果 医師の実感は」(https://www.news-postseven.com/archives/20201208_1618542.html?DETAIL)の「医療ガバナンス研究所理事長の上昌広医師もこういう。「軽症なら経過観察。食事を摂れず脱水になるようなら点滴などで対症療法にします。効果が証明されていないアビガンやレムデシビルには期待しません。肺炎など症状が悪化したらデキサメタゾンの投与を希望します」」のような意見が少なくない。12.25「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第4.1版」(https://www.mhlw.go.jp/content/000712473.pdf)(https://www.mhlw.go.jp/content/000712383.pdf)p30「抗ウイルス薬の投与が考慮される」は「中等症」からで「軽症」にない点はこれまでと変わっていない。ここに大きな課題があると感じる専門家はいないのであろうか。12.23夕刊フジ「新型コロナ、本当に効く治療薬は? 「レムデシビル」「デキサメタゾン」「アビガン」 識者「効くという報告も、その逆もある。具体的な特効薬はない」」(http://www.zakzak.co.jp/soc/news/201223/dom2012230009-n1.html)では「感染症に詳しい浜松医療センターの矢野邦夫院長補佐は、「ほとんどの人はかぜ症状なので対症療法になる。高齢者などリスクのある人ではウイルスの増殖を防ぐためにアビガンを、そして、炎症を抑えるためにデキサメタゾンを使う。サイトカインストーム(ウイルスを攻撃する抗体が暴走し、体内の細胞を攻撃する)が起こる前に早めに使用している。デキサメタゾンは血糖値が上がったり、寝られなくなるなど課題もあるが効果はある」と語る。(中略)矢野氏は、「レムデシビルは人工呼吸器が必要なレベルの重症者に用いるものだが、点滴で患者をつなぐ必要がある。これに対し、アビガンは内服薬なので使いやすい。高齢者や基礎疾患で重症化リスクのある人には早めにアビガンを使用し、ほぼ同時か1日遅れでデキサメタゾンを使うことが多い」と語る。」とある。
第二に、宿泊療養・自宅療養でのファビピラビル(アビガン®)治療である。8.17「新型コロナウイルス感染症に対するファビピラビルに係る観察研究の概要及び同研究に使用するための医薬品の提供に関する周知依頼について(その4)」(https://www.mhlw.go.jp/content/000659871.pdf)の添付「新型コロナウイルス感染症に対するアビガン(一般名:ファビピラビル)に係る観察研究の概要及び同研究に使用するための医薬品の提供について」(https://www.mhlw.go.jp/content/000659872.pdf)で「(問 10) 介護老人保健施設(老健)、重症心身障害児施設、精神科単科の病院において(転院が困難な)患者さんに対してアビガンによる治療を行いたいのですがどのようにしたらよいですか。(答) 転院が困難な症例は、医師の経過観察下で、各施設でのアビガン投与をお願いしております。」と示されているように、ファビピラビル(アビガン®)はすでに施設レベルで使用可能な薬剤であるが、観察研究である限りは制約が大きい。例えば、5.11朝日新聞「アビガン、福岡で早期投与可能に 軽症者も、医師会発表」(https://www.asahi.com/articles/ASN5C5VLGN4ZTIPE01V.html?iref=com_apitop)のような取り組みは拡がっているであろうか。「入院を前提とした医療の提供体制に縛られていると、必要な対策が取れなくなる。」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201224/k10012782451000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_058)のような現場の悲痛な声は政府に届いているであろうか。
第三に、医療介護クラスター発生施設でのファビピラビル(アビガン®)の予防投薬である。11.27Web医事新報「[緊急寄稿]これからの新型コロナ対策はどうあるべきか─universal masking,PCR検査,そしてアビガン 菅谷憲夫」(https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=15981)の「ファビピラビルを院内感染,施設内感染対策にも使用することを考慮すべきである。」は、今後、「インフルエンザ施設内感染予防の手引き」(https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/dl/tebiki25.pdf)p10「施設内感染伝播が発生している場合には、適切なリスク評価のもと、早期の抗ウイルス薬予防投薬なども考慮されうる。」、「疥癬対策マニュアル」(https://www.maruho.co.jp/medical/scabies/manual/manual04.html)の「内服薬 原則的に確定診断がついた患者に投与する。その患者と接触の機会があり、疥癬様の症状がある方に予防的投与することがある:イベルメクチン 約200μg/kgを空腹時に1回、水で内服する。」のような対策は考えられないであろうか。
日本政府の健康・医療戦略推進本部(https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kenkouiryou/)の11.17「新型コロナウイルス感染症に関する国内外の研究開発動向について」(https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kenkouiryou/tyousakai/dai25/siryou3.pdf)p24「国際協調・連携」では「アビガンの供給;9月10日現在、40か国に供与済み」とあるが、これまで海外提供された「ファビピラビル(アビガン®)」は「国際共同治験」がどこまでされてきたのであろうか。日本政府は、早期診断・早期治療を推進しないのであろうか。それとも「重症症例に対する治療」(https://www.ajmc.jp/pdf/20200910_02.pdf)に固執するのであろうか。8.21ハーバー・ビジネス・オンライン「PCR検査を阻む「感染症利権」と安倍総理の政策センスのなさ<『ドキュメント感染症利権』著者・山岡淳一郎氏> 」(https://hbol.jp/226488?cx_clicks_art_mdl=2_title)の「レムデシビルという「政治銘柄」」(https://hbol.jp/226488/2)が気になる。11.20読売新聞「レムデシビル、WHOが「治療効果なく推奨せず」…指針発表」(https://www.yomiuri.co.jp/medical/20201120-OYT1T50122/)と報道される「レムデシビル(ベクルリー®)」とは、我が国のファビピラビル(アビガン®)に対する評価はまさに対照的かもしれない。12.10「新型コロナウイルス感染症におけるレムデシビル製剤の年末年始に係る各医療機関への配分について(依頼)」(https://www.mhlw.go.jp/content/000704499.pdf)、12.10「「新型コロナウイルス感染症におけるレムデシビル製剤の各医療機関への配分について(依頼)」に関する質疑応答集(Q&A)について(一部改正)」(https://www.mhlw.go.jp/content/000704500.pdf)が発出されている。
ところで、12.25現代「「帰省前に自費でPCR検査」が危険であるといえる、これだけの理由」(https://gendai.ismedia.jp/articles/-/78522)では「諸外国の政策を報道等で知る事となってからは、一般市民からは、日本ではCOVID-19の検査が十分に受けられない、といった意見も出ていました。しかし日本のこの政策が、検査前確率(真の患者の見込み率)を上げて本当に必要な人に検査や治療を提供できる状態を維持する事に寄与していたと考える事もできるかと思います。」とあるが、それではまん延化は防げない。すべての新型コロナ対策は、12.4「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第4版」(https://www.mhlw.go.jp/content/000702064.pdf)p22のCOVID-19「無症状患者でも,ウイルス量は多く,感染力が強い」「ウイルス排出のピーク 発症日」をしっかり踏まえる必要がある。「ステイ・ホーム」の大号令のもと、7.21厚労省「地域で新型コロナウイルス感染症の患者が増加した場合の各対策(サーベイランス、感染拡大防止策、医療提供体制)の移行について」(https://www.mhlw.go.jp/content/000651071.pdf)p5「重症化しやすい方以外の方であれば、新型コロナウイルスに感染しても症状が軽いことが多いため、通常の風邪と症状が変わらない場合は、必ずしも医療機関を受診する必要はない」の受診抑制・検査抑制で良いのであろうか。また、濃厚接触者でなければ、「新型コロナウイルスの検査を受けた方へ」(https://www.mhlw.go.jp/content/000606952.pdf)の「検査結果が出るまでは、感染していることを前提に公共交通機関を避けて、自宅に戻っていただき、結果がでるまで自宅で過ごしてください。」は厳しすぎる感じがする。
やはり、「新型コロナワクチン」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_00184.html)が“切り札”として演出されるのであろうか。仮にそうであれば、しばらくはさらに厳しい局面が訪れないとも限らないかもしれない。そういえば、5.27東洋経済「夏以降にコロナ「ワクチン」の成否は見えてくる 専門家会議キーマン・西浦教授が描く展望」(https://toyokeizai.net/articles/-/352744)の「日本の治療薬「アビガン」なども期待されたが、早期投与の効果で目覚ましいものはいまのところはなく、今後1年で出てくるメドは立っていない。部分的な効果かもしれないが、ワクチンの登場のほうが早いだろう。」とあり、このグループからは、4.15時事「新型コロナ、42万人死亡も 対策ない場合の試算公表―重篤85万人・厚労省班」(https://www.jiji.com/jc/article?k=2020041500281&g=soc)が出ていた。