以前(http://blog.goo.ne.jp/miraikibou/d/20051031)述べたように、医療制度構造改革試案(http://www.mhlw.go.jp/topics/2005/10/tp1019-1.html)の「糖尿病等の生活習慣病患者・予備群の25%減少(平成20~27年度)」は地域保健の現場に携わっている方々にとっては凄まじい目標数値に感じられるはずである(学者や研究者の方々にとっては当然かもしれないが)。これによって平均在院日数短縮とあわせて平成27年度まで2兆円削減、平成37年度まで6兆円削減するという。健康日本21の大目標に掲げる健康寿命延伸や若年死亡減少よりも、とにかく医療費削減が大命題となっている感がある。しかし、生活習慣病減少による医療費削減効果は短期間では現れ難いであろう。また、中学・高校生や乳幼児の状況(http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/syusseiji/02/index.html)(http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/syusseiji/03/index.html)を鑑みれば、長期的にみて「生活習慣病減少」自体がかなりきついのではないかと感じてしまう。今回の医療制度構造改革試案(http://www.mhlw.go.jp/topics/2005/10/tp1019-1.html)には様々な医療費削減策が示されているが、他に方策はないのであろうか。例えば、医療保険の仕組みと実態の徹底的な普及啓発はどうであろう。医療保険は窓口負担以外に税金や保険料が投入され社会全体で支えあっていることをもっと啓発すべきである(中学・高校生~高齢者)。制度・仕組みの見直しも重要だが、受療行動に直接訴える方策もあってもよいではないか。確かにそれ自体の反発も予想されるが、国民負担増やサービス供給抑制に比べて国民の抵抗感は小さいであろう(おそらく生活習慣病減少に過大な目標値を掲げたのは同様な理由からであろう)。年金をはじめ、介護保険、医療保険等、社会保障の仕組みと実態が国民に理解されているとは到底思えない(知らしめないという雰囲気さえ感じられないではない)。国民的なキャンペーンも結構ではないか。結核緊急事態宣言(http://www1.mhlw.go.jp/houdou/1107/h0726-2_11.html)よりもよほどインパクトがありそうではないか。
goo blog お知らせ
最新記事
カテゴリー
- Weblog(18584)
最新コメント
- 歴史国際政治学関係/チームによるがん診療
- グローバルストライベック/チームによるがん診療
- Unknown/チームによるがん診療
- キングダム/チームによるがん診療
- ああ言えばこう言う熱力学/チームによるがん診療
- 名無し/公立病院の再編
- what is tadalafil/DPCと急性期医療の標準化
- wel/イベルメクチン(ストロメクトール®)
- wel/Care222®
- Unknown/新型コロナ後遺症
カレンダー
バックナンバー
ブックマーク
- 参議院
- 衆議院
- 病院情報局
- がん登録・統計
- 内閣府世論調査
- 保険医団体連合会
- 厚生労働省審議会・研究会
- 日本産婦人科医会
- 全日本病院協会 医療行政情報
- 医療情報サービス Minds(マインズ)
- 国会提出法案
- フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
- オープンコンテントの百科事典
- 保健指導リソースガイド
- Web医事新報
- 発生動向調査
- 日本精神科病院協会
- 日本医師会
- 医療保険データベース
- 国保中央会保健事業関連資料
- 医療介護情報局
- 介護保険最新情報
- 総務省行政評価局
- 電子政府の総合窓口
- CBニュース
- 財務省予算執行調査
- FNNプライムオンライン
- 時事
- NHKnews
- 読売新聞
- livedoor news
- 介護ポストセブン
- プレジデント
- 朝日新聞ニュース
- AERA
- 文春オンライン
- 現代ビジネス
- TBS NEWS DIG
- 日刊ゲンダイ
- 東京新聞
- 東洋経済オンライン
- JBpress
- 共同通信
- 田中宇の国際ニュース解説
- HUNTER
- SmartFlash
- マスコミに出ない政治経済の裏話
- 新ベンチャー革命
- 鳶の羽
- 時事直言
- 二階堂ドットコム