保健福祉の現場から

感じるままに

ワクチンと変異ウイルス

2021年04月04日 | Weblog
R3.4.5NHK「仙台市 変異ウイルス「E484K」が80% 2月以降の新型コロナ感染」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210405/k10012958011000.html?utm_int=all_side_ranking-social_001)。<以下引用>
<仙台市は、ことし2月以降に新型コロナウイルスの感染が確認された検体の一部を調べたところ、80%が「E484K」と呼ばれる変異ウイルスだったと明らかにしました。仙台市によりますと、市内でことし2月から先月25日までに感染が確認された検体の一部、208件を国立感染症研究所で調べた結果、「E484K」と呼ばれる変異ウイルスが80%にあたる167件確認されたということです。「E484K」は抗体の攻撃から逃れる性質を持つと考えられていて、ワクチンが効きにくくなる可能性や再感染しやすくなる可能性などが指摘されています。一方、感染力が著しく高くなったり、症状が強くなったりするなどの変化はこれまでのところ報告されていないということです。仙台市の郡市長は、市議会でこうした内容を報告したうえで、「E484K変異株にどのように対応するかは今直面している課題だが、基本的な予防策を徹底することに尽きる」と述べました。感染症対策専門家「引き続き調べる必要」 感染症対策に詳しい東北医科薬科大学の賀来満夫特任教授は「宮城県での感染拡大の要因の1つとなった可能性はあるが、『E484K』によるワクチンへの影響は今のところなさそうだと考えている。まだはっきりと分かっていないこともあり、引き続き調べていく必要がある」と指摘しています。賀来特任教授によりますと、これまでに確認された変異ウイルスの傾向として、大阪など関西では感染性を高めるとされる「N501Y」という変異の割合が多く、東京など東日本では「E484K」の割合が多くなっているということです。>

R3.4.3朝日新聞「検査や隔離不要 米CDC、ワクチン接種後の旅行に指針」(https://www.asahi.com/articles/ASP432DNJP43UHBI008.html?iref=com_apitop)。<以下引用>
<米疾病対策センター(CDC)は2日、新型コロナウイルスのワクチン接種を完了すれば「旅行しても感染したり、感染を広げたりするリスクは低い」とするよう一般向けの指針を更新した。接種を完全に終えた人が米国内を旅行する場合は、ウイルス検査や自主隔離が不要になるという。ワクチンの種類に応じて1回または2回接種した後、2週間たった人が接種完了となる。新たな指針でも、公共交通機関でのマスク着用は引き続き必要だとしている。接種を完了した人が米国外へ渡航する場合は、目的地が求めていなければ事前の検査は必要ない。帰国時は、事前の陰性証明が必要で、到着後3~5日の検査も求めているが、自主隔離は必要ないとした。CDCによると、米国ではすでに1億5千万回のワクチンが接種されている。少なくとも1回打った人は約1億人(人口の約30%)、完全に接種を終えた人は約5600万人(同約17%)いる。1日300万回近いペースでワクチンを接種している。ただ、いまも米国では毎日約6万人強の感染者が確認されていて、前週比で約8%増加している。ロシェル・ワレンスキー所長は「この時期の旅行を勧めているわけではない。科学はワクチン接種が完了すれば、安全により多くのことをできると示しているが、多くの米国人がまだ接種を完了しておらず、感染者が増加しているという現実とのバランスもとらないといけない」と話した。>

R3.3.31「ワクチン接種後に新型コロナウイルス感染症と診断された症例に関する国立感染症研究所による医療機関に対する積極的疫学調査への協力依頼について(周知)」(https://www.ajha.or.jp/topics/admininfo/pdf/2021/210331_8.pdf)で「令和3年2月より医療従事者に対する新型コロナウイルスワクチン 接種が開始されたところですが、ワクチン接種後に新型コロナウイルス感染症と診断された症例が報告されております。」とあり、接種後感染率やその重症割合、変異株の有無等がわかれば、厚労省「新型コロナワクチンQ&A特設サイト」(https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/)での解説を期待したい。「新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00216.html)のR3.3.31「新型コロナウイルス感染症(変異株)への対応」(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000764153.pdf)p1「「E484Kの変異がある変異株」は、従来株よりも、免疫やワクチンの効果を低下させる可能性が指摘されている。 南アフリカで確認された変異株(501Y.V2)、ブラジルで確認された変異株(501Y.V3)、フィリピンで確認された変異株がこの変異を有している。上記のほかに「N501Yの変異はないがE484Kの変異がある変異株」を、3/25時点、我が国では、1,161例(国内1,156件、検疫5件)確認している。」は今後注視する必要がある。
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