ロシアの声「北朝鮮、「宣戦布告」を宣言」(http://japanese.ruvr.ru/news/2014_12_26/281714882/)。
国民保護(http://www.kokuminhogo.go.jp/pc-index.html)は武力攻撃事態だけではない。国際情勢によっては天然痘(http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/j-terr/2004/0514-1/index.html)等のバイオテロが懸念される。今年7月には、読売新聞「絶滅したはずの天然痘、米保健機関にウイルス」(http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=101681)と報道されていたが、天然痘ウイルスの保管は米国機関だけではないであろう。平成15年11月の感染症法改正で、天然痘が一類感染症に位置づけられるとともに、予防接種法の政令改正で法に基づく臨時接種がされることになっているが、世界根絶宣言されている天然痘が法律で規定されるのは、起こりうる可能性が否定できないからである。以前の保健師国家試験(http://www.mhlw.go.jp/topics/2006/04/dl/tp0419-3-2am.pdf)(http://www.mhlw.go.jp/topics/2006/04/dl/tp0419-3-2-kaitou.pdf)問69で天然痘が出題されたことがあり、「天然痘では1例でも発生した場合はアウトブレイク」である。保健医療関係者は天然痘研修会資料(http://idsc.nih.go.jp/disease/smallpox/index.html)をみておきたい。天然痘は、①空気感染する、②潜伏期間がやや長い(7~16日)、③全く免疫がない若者が多い(わが国では1975年まで種痘実施)、④致命率が高い(20~50%)、⑤テロ実行者はワクチン接種でリスクが小さい等から、最も警戒したいバイオテロの一つである。以前、ウイルス学者から聞いたところでは、テロとして使用するには凍結乾燥で扱いやすい感染症とのことであった。天然痘(痘そう)(http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-01-03.html)は、感染症法の1類感染症(http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01.html)であるが、今年話題になったエボラ出血熱(http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/ebola.html)の諸準備が役立つことであろう。また、臨時の種痘は、新型インフルエンザ対策(http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/index.html)(http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/infulenza/index.html)の特定接種、住民接種(http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/infulenza/jumin-sesshu.html)の準備が役立つはずである。「市町村のための新型インフルエンザ等住民接種に関する集団的予防接種のための手引き(暫定版)」(http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/infulenza/dl/tebiki_zantei.pdf)(http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/infulenza/dl/tebiki.pdf)を参考に、市町村行動計画が策定されているであろうが、具体的な検討(接種場所、スタッフ、案内方法等)はどうなっているであろうか。医療機関以外での住民接種に係る巡回診療届出や診療所開設届出(http://www.pref.toyama.jp/branches/1273/main/imu.htm)様式も事前準備しておきたい。なお、政府の「NBCテロ対処現地関係機関連携モデル」(http://www.j-poison-ic.or.jp/ippan/1122nbc.pdf)では「保健所」がしっかり組み込まれていることを認識したい。