秋晴れの爽やかな空の下、我が家の金木犀は金色から銀色へと変わりつつあった。時の流れを止めることは出来ない。少しずつ止まることなく変化していく。この世界もこれからどこへ向かっていくのか分からない。不安もあるが楽しみもある。
先輩が、「テレビはウクライナと統一教会のことばかりで面白くない」とぼやいていたが、これからどうなっていくのだろう。統一教会の信仰は偏り過ぎているが、人の信仰を「間違っている」と言えないし、信仰がどんな形をとるかについても部外者があれこれ言うべきではない。信仰する人々が、その形を検証し、変えていくのだろう。仏教もキリスト教もそうやって世界に広がっていった。
ウクライナとロシアとの戦いは長引けば死者は増え、土地は荒廃するばかりだ。第1次世界大戦で戦車や戦闘機が誕生し、戦争の仕方も大きく変わった。歩兵が銃撃し合う戦闘から、今は遠くからミサイルやドローンで爆撃し合っている。多くを破壊することで相手に白旗を上げさせようとしている。戦争を強いる人は安全なところに居て、死ぬのは巻き込まれた兵士や市民だ。
こんなに世界は発展し、豊かになったのに、貧しさに逆戻りしているように見えるが、きっと次へと向かっているのだろう。カミさんは先週の金曜日に病院で、コロナ感染は陽性と診断され、薬を飲み続けて陰性に変わった。今日は友だちと打ちっぱなしに行き、お茶を飲み、おしゃべりをしている。いったいコロナ感染は何だったのだろう。
ウイルスとの戦いに人類は勝利した訳では無いが、戦い方は習得したのかも知れない。けれど、人の悩みや欲望や恐れなどは、まるで進歩して無い気がする。心の問題まで科学で解決するのは不可能なのだろう。いやむしろ、それは立ち入るべきではない領域なのかも知れない。今日は「国際反戦デー」だったのに、報道は全くない。