友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

クリスマスイヴの夜は更けて

2010年12月25日 18時33分54秒 | Weblog
 クリスマスイヴをホテルで過ごす、なんてことが昔、流行っていた気がするが、あれはホテル産業の策略だったのだろうか。思ったほど満席ではなかった。それでも昨夜のクリスマスディナーには何組かの男女がいた。でも圧倒的に多いのは家族連れで、その次は私たちのような友だちグループかもしれない。申込みが早かったので、窓際のよい席だったが、やはりバイキングは落ち着きがない。美しい夜景を見ながら愛に包まれた食事となるのだろうか、他人事ながらカップルを眺めていてそう思った。私ならもう少し狭いレストランでも予約して、ゆったりとした時間を過ごすだろう。2時間以内という時間制限は正味1時間45分しかなく、やっぱり慌ただしい。

 それでもワインを飲み、焼酎好きは途中から焼酎やウイスキーの水割りを飲み、女性たちはカクテルを注文し、大いに飲んで大いに食べて大いに話して大いに笑った。満足なクリスマスディナーだったと思う。酔っ払った勢いでこの日が最後の年末ジャンボ宝くじを買った人もいる。それがどこでどうやって買ったのか覚えていないと言うのだから、そんな宝くじは意外に当たるかもしれない。その後はカラオケ店に向かったけれど、あれっ、どうして?と思うくらいお客はいなかった。クリスマスイヴなのだから絶対に予約しないとダメだと言っていたが、まるで幽霊屋敷のようにガランとしていた。

 若い恋人同士はどこでどんな風にクリスマスの夜を過ごしているのだろう。若者たちよりも私たち年寄りの方が飲んで歌って騒いでいる。早くに夫を亡くした女性は「生きていればこんなにも楽しかったのに」と言い、「もっと優しくしてあげればよかった」「今なら身の心も開いて受け入れられる」と話す。過去の青春時代が蘇ってくるのだろう。年を重ねると、若い頃には気が付かなかったことが見えてくるのかもしれない。それがますます青春へ戻らせるのだろう。外は凍りつくように冷たい。にもかかわらず不良老人グループはまるで子どものようにワイワイガヤガヤ、そしてゾロゾロと深夜の街中を家へと歩いた。

 私は食事の時につけてあるテレビを見るくらいだが、先週までの火曜日の夜は9時から民放で『フリーター家を建てる』を、続いて10時からNHKで『セカンドバージン』を見ていた。民放の方はいわゆるホームドラマで、就職できない息子が母親のために家を建てるという物語だ。『セカンドバージン』は40代のバリバリの女性編集者が17歳年下の大蔵官僚に恋してしまう物語で、濃厚なベッドシーンもあり、NHKも変わったねと思った。物語の面白さとしては断然『セカンドバージン』の方が上だった。大蔵官僚は既婚者だったので、この不倫はいったいどうなるのかと興味深かったし、背景はホリエモンのような金融界があって面白かった。女性編集者は男を手に入れるけれど、やがて男が闇の組織に殺されてしまう。これは余りに安易な終わり方でガッカリした。最後に女性編集者は社長になり、離婚しないと意地を通した妻は女性企業家になっていく。つまり女がたくましく生きていく姿で終わる。

 脚本を書いた大石静さんのインタビューも聞いたけれど、映像では説明できない部分を書き込んで小説『セカンドバージン』を仕上げたと話していたから、読んでみた方がいいのかなという気はしている。

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