友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

朝、空は真っ青だった

2019年10月13日 18時18分34秒 | Weblog

 朝、空は真っ青だった。台風一過の空は澄み切り、秋の風がかなり強く吹いていた。子どもたちのはしゃぐ声が聞こえてくる。学校の運動場で、近くの幼稚園が運動会を行なっている。父母はもちろん祖父母らが、園児に「ガンバレ、ガンバレ」と声援を送る。

 テレビを見ると、どこの局も台風19号の被害を生々しく報道している。この地方はほとんど何事も無かったようだが、長野県では千曲川が氾濫していたし、関東から東北にかけて、甚大な被害が発生している。大型の台風19号は、各地で川を氾濫させていた。

 自分のところが何事も無いと、つい他所のところのことを見落としてしまう。日本にやって来る外国人を支援する活動を続けている友だちから、『森住卓写真展 FUKUSIMA・OKINAWA』の案内をもらい、見に行って来た。福島も沖縄も日本の問題なのに、どうしても他人事になってしまう。

 いや、福島や沖縄に限らず、いろんなところで理不尽なことが絶え間なく起きているのに、人は止めようとしない。「いじめ」と同じように、強者は弱者の痛みに無関心だ。むしろ、ますますエスカレートしていく。辺野古基地建設に反対する老婆が若い警察官に、「戦争はダメだ。私は血の水を飲んできた」と語りかけた時の写真が印象的だ。

 文章よりも映像は説得力がある。生々しい現実の1コマを切り取ったものに過ぎないが、それでも映像からその時が想像できる。報道写真を通して、世界の現実を知ってもらう活動をしてきたのに、そのフォトジャーナリストが性暴力を行なっていた。そのため写真展や冊子の発行は中止した。

 けれど、「世界中にある不正や理不尽を可視化し、人権についてきちんと向き合うジャーナリストを支援する活動は続けます。被害者の声なき声に敏感であり続けたい」と、案内状は結んであった。正義感の強い彼女のことだ、くじけずにガンバレ!


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