友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

頑張ればいいわけではない

2018年08月08日 20時32分29秒 | Weblog

  ボクシング連盟の山根会長が辞任した。辞任の理由は延べなかったが、「理事会で一任されたから決めた。男としてけじめをつけた」と言う。自分が独裁者になってしまっていることにはまったく気付いていない。そればかりか、(自分が辞任することで)東京オリンピックでの競技が無くなるかもしれないような口ぶりだった。

 東京医大は女子と3浪以上の合格を減らす採点を行なっていた。そんな不正が堂々と行われてきたが、「私大なら当然である」と言う人もいる。私は浅学で、アメリカのハーバード大学は東大と同じ国立大学だた思っていたが私大だった。アメリカはどちらか言えば、私大の方が人気が高く権威もあるようだ。

 ところがそのハーバード大学も巨額の寄付をすれば入学できると聞く。私大は独自のカラーを持っている。その伝統を守るためだと。それを聞くと、東京医大は不正な採点を行なっていた訳ではなく、大学を維持していくための取り組みだったのかと思った。私利私欲での行為は激しく非難されるのに、選手のため大学のため組織のためとなると、非難どころか「よく頑張った」と言われる。

 日本人は「頑張る人」が好きだ。それが、市民のため会社のため国のため、ならば無意識に評価してしまう。本当に正しいのか、本当に他人のためになっているのか、検証しようとすれば、「自分は何もしないでケチばかりつける」と非難される。

 「男、山根は何も悪いことはしていない」。東京医大の関係者が「大学の存続と繁栄のため」と弁明しても、間違いを正すことがもっと大きな利益になる。時代が変わる時が来ている。


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