ルーフバルコニーに出て作業をしようかと迷っているうちに雨が降ってきた。何も植えていない鉢をどうしようかと思って眺めていたら、いろんな花の新芽が伸びてきていた。昨年の花の種がこぼれて芽を出してきたようだ。あんなに何度も土を混ぜ合わせたのに、よく芽を出してきたと感心する。
花たちの勢いに比べると、私はすっかりやる気を無くしている。今ある花で充分じゃーないか、これ以上増やしてどう管理するのかと自分に問うてしまう。そんなことを繰り返すうちに、適当なところでやめておこうということになってしまう。
このところなぜか、友だちのことが気にかかる。5月末には退院すると聞いていたのに何も連絡が無い。メールをするとまだ入院中だと返信があった。詳しいことが分からないのでとにかく待つ他ない。無党派・市民派の勉強会の中心人物だった友だちもまた大学病院に入院している。彼のガンとの戦いは結構長い。
私の小学校の時の同級生が、「大変困っていることがありますので助けて下さい」とメールしてきて、両手足のしびれや違和感がひどく、MRIやCTでは異常がなく、大学の神経内科で原因が判り、かかりつけの医院で薬を出してもらっているが治らない、手術もあるようなので、「アドバイスを」と求めてきた。
私は「医学の知識はありませんので、医者に言われたようにしています。私でもよければ、お話は聞かせていただきます」と素っ気ない返事をしてしまった。あれから何も言ってこないのでそのままにしている。心配なことに変わりはないが、病気とはうまく付き合っていくしかないと私は思っている。
私はもう78歳、充分に生きてきたし今更悔いてもどうにもならない。「そういうことを言う奴に限って長生きする」と怒られそうだが、代われるものなら代わってあげたい。夕焼けが見えるけど、明日は晴れるのかな。