酷い。よく晴れていたが北風が強く、チューリップは皆大きく俯いてしまった。中には花弁を風にもぎ取られてしまったものもある。せっかく育ててきたのに、何と哀れな姿なのか。この風の中、聖火リレーが愛知県内を走った。
新聞を見て、私は自分の無知に気が付いた。リレーと言うから一筆書きで、福島から東京の開会式の競技場へと引き継がれるものと思い込んでいた。リレーを実際に見た訳では無いが、新聞の書き方では今日、11区間をそれぞれに走るようだ。
1区間は0.4キロから2.9キロまでバラバラで、時間も10分ほどから40分ほどを見込んでいる。オリンピックの火を絶やさずリレーするというより、オリンピックに向けたイベントなのだ。コロナ禍を心配して聖火リレーを中止する自治体があっても、支障は生まれない訳だ。
オリンピックは本当に出来るのだろうか。昨日、競泳の女子100メートルバタフライで池江璃花子選手が1位になった。電光掲示板を見て、一瞬ボーとしたように見えたが、すぐに涙が溢れてくるのが分かり、私までもらい泣きしてしまった。
白血病から復帰して僅か1年ほどしか経っていない。スラリとした身体は色白く、元のようでは無いように見えた。よく頑張ったと思う。この子のためにはオリンピックを開いて欲しいと思うが、いや、幻で終わる方が良いのかとも思う。酷い。