暖かい日が続いたので、咲いてしまったチューリップが多くなり、今年はなかなか咲き揃ってくれない。土曜日の朝、まだ咲いていない鉢を陽当たりの良い南に並べてみた。今日は朝からシトシトと雨が降り、チューリップにとっては太陽に当たらない恵みの一日となった。
バラの花芽も大きく膨らんできた。新しい芽の周りにたくさんのアブラムシがついている。どこからやって来たのだろう。我が家のルーフバルコニーは地上から30メートルはある。カマキリやトカゲを見かけることがあるが、どうやってここまで来たのか不思議だ。
ミミズや雑草は、花を買った時の土に含まれていたのかも知れない。我が家で大きく育ったミミズも何匹かいる。1匹では子孫が生まれないから、必ず1鉢に2匹以上は入れておく。すると土を入れ替える時に、孵化したばかりの白いミミズを見ることがある。
大きく成長できるミミズは多くないのに、時には鉢から飛び出して干からびてしまっているのもいる。鉢の中に居れば、いつかは他のミミズに巡り合え、産卵に結びつくかも知れないのにと嘆いてみるが、ミミズ自身は新天地を求めていたのかも知れない。
チューリップもバラも今年は減らしてしまったので、やっぱり見栄えがしない。ジャスミンも1鉢、剪定が悪かったのか枯れてしまった。誰かが、「チューリップが見たい」とやって来たら、もちろん歓迎するが、感激を与えられないことだけに残念だ。
「希望のために扉はいつも開けておきましょう」と友だちは言う。悲観していては滅入るばかりだ。求めなければ変わらない。きっと良い日がやって来る。そう、信じよう。