友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

夫婦の定め

2015年10月24日 18時05分08秒 | Weblog

 全ての鉢の土を入れ替えた。大・中・小と鉢の大きさに違いはあるが、全部で77個あった。7号鉢より小さなものは捨てたので、数は少なくしたはずだがもっと整理する必要がある。カミさんに内緒でどんどん鉢を増やしてきたが、これからは極力減らさなくてはならない。一体、鉢の土の入れ替えに何日かかったのだろう。この作業にカミさんは絶対手を出さない。最後に球根を植え付ける時だけ、「手伝おうか」と言う。

 花が咲き出すと、鉢の位置を変えて楽しむが、こういう時のカミさんの発言力は大きい。そんなカミさんなのに買い物をする時はいつも迷う。食堂で注文する時も、頼んでから「こっちの方がよかったかな」と必ず言う。冷蔵庫がダメになり、「買い換えた方がいいよ」と言った時も、「まだ使える」と言い、やはりダメと観念して、家電売り場へ冷蔵庫を見に何度も足を運び、決めたのにまだ迷っていた。こんなにどうして迷うのか、私は分からない。

 注文したら欲しかったもの、買ったものは一番いいもの、手に入れたものは最高のもの、私はいつもそう思っている。もちろん失敗はある。その時はやり直せばいいし、買い直せばいい。高くついたとしても、自分の判断が悪かったのだから、これは勉強だと思えばいい。中学からの友だちや先輩が「カミさんと見るテレビが違うので」と言うが、我が家も同じだ。一緒に見ているのはNHK朝の連続ドラマと大河ドラマ、それに最近私が好んでいる歌番組くらいだ。

 カミさんはスポーツが好きで、個人競技のゴルフやスケートをよく見る。私は筋書きのある映画やドラマを見る。どんな風に展開させるのか、結論はどうなるか、自分の推理を働かせながら楽しんでいる。カミさんも付き合って見ているが大抵は眠ってしまう。ゴルフやスケートの時は、まるで会場に居るように一喜一憂している。

 夫婦は全く別の人間なのだから、違って当たり前だ。下重暁子さんが、「期待するから腹が立つのよ。無理に求めないことが円満のコツ」と言っていたが、その通りだろう。求め過ぎず、離れ過ぎず、これが夫婦の定めなのだろう。寂しいと思うのはまだ欲がある証である。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする