友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

先輩の個展に刺激を受ける

2015年10月12日 19時00分58秒 | Weblog

 慰安旅行の出発は午後3時だったので、それまで二科展と私が高校の教員となった時の先輩の個展を見て回った。二科には教員採用試験の時に出会い、その後は工業高校のデザイン科教員として会うことになった人がいるし、この街で地域新聞を始めた時に出会った女性の作家もいる。二人とも今では二科のトップの方にいる。

 学校の先輩は工業デザインを教えていたが、家業は確か染物屋さんと聞いた。先輩は長男なのに家業を継がなかったので、弟さんが後を継ぎ、日展の工芸部門の作家として活躍されている。それでも先輩のカミさんは染物をしていて、今回の個展もふたりの合作となっていた。先輩は私たち平面の人間が細かな筆使いで悦に入っていると、「simple is best」と冷やかしてきた。

 先輩の授業を見たことがないが、卒業生たちからは慕われていたので、一度くらいは見ておきたかったと今更ながら思う。先輩の先生の代理を務めることはあっても、見学させてくださいと言える雰囲気はなかった。大学の先生みたいに、それぞれ独立心が強くて近寄りがたかった。40年ぶりくらいの出会いだったけれど、先輩はいくつになられたのだろう。「この歳で私もやっているのだから、君も何かやれよ」と言ってくださった。

 先輩には在職中に、「教師になるか、芸術家になるか、はっきりしておいた方がいい」と注意されたこともある。いつも煙草を一口か二口吸っては消してしまい、灰皿が山のようになっていた。コーヒーも好きだったし、麻雀もよくやっていた。なんとなくウマの合う先輩だったけれど、平面しか出来ない私には遠い存在だった。個展を見させてもらい、絵を描かなくてはという思いを抱いた。

 夏祭りの慰安旅行は1泊で知多半島へ出かけた。まだ、現役で働いている人もいるためか、やはり参加者は少なかった。大いに飲んで、食べて、カラオケをして、充分に慰安出来たと思う。そして今日は、朝から井戸掘り。3.3メートル辺りで真っ黒な土となり、今日は4.5メートルまで掘り進んだ。少し砂が混じってきた。あと1メートルないしは2メートルほどかなと思う。

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