友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

リーダーの条件

2010年03月17日 22時17分57秒 | Weblog
 鳩山邦夫さんが自民党を離党したことがニュースになっている。これで離党は5度目だそうだ。新党結成を目指しているそうだけれど、当てにされている与謝野馨さんや舛添要一さん、平沼赳夫さんは今のところ動く気配はないようだ。鳩山邦夫さんの言動を見ればとてもこの人と一緒にやろうとは思わないが、ご自身は坂本龍馬になるようなつもりだからおかしい。

 鳩山邦夫さんはリーダーにはなれないタイプだろう。リーダーになる人はみんなから信頼されなければならないわけで、信頼されるとは尊敬されると同義語だと思う。同じ歳であったりあるいは年下であれば、尊敬という表現はちょっと重すぎるが、信頼ならば余計なものはないような気がする。

 とてもよく気がつく人で、いつもガミガミと怒鳴っているような人も上に立てない。「あなたはこれをやり遂げたのか」と詰問できても、そうすることで怠けている部下を叱咤激励しているつもりでも、おそらく部下は尊敬も信頼もしないだろう。確かに、欠点を見抜く力はあるけれど、誰もが自分の欠点を指摘されたからといって、指摘した人を尊敬することにはならない。

 「何をやっているのやら」と皮肉を言われても、それは皮肉でしかないから、次からは皮肉を言われないように努力はするかも知れないが、それ以上の力を発揮することはないだろう。部下はよく観察していて、「じゃあ、あなたはどれほどのことが出来るのか、見せてくださいよ」と心の中で思っている。それを口に出せばケンカになってしまうし、ケンカしたところで理解できるような相手ではないと知っている。

 「もっときちんとやって」とヒステリーを起こす前に、自分を謙虚に見つめたらどうだろうと書き出して、そういうことが出来る人なら、とっくにみんなの信頼を得ているよなと思った。一緒にやっていると、時にはぐちゃぐちゃになってしまうことがある。それはうまくないし、そうならないために原因を見極め、手直ししなくてはならない。けれども、そういう時になぜか自分だけが上に立ってみんなを怒鳴りつけている。

 まず、自分もみんなと一緒にやってみることが大切だと思う。自分が体験もしていなくて、人の欠点ばかりを上げても改善は出来ないだろう。そんなことよりも、やはり人は褒めて使うのが上に立つ者の務めだと思う。失敗や欠点ばかりあげてなじられても、それでじゃあ頑張りましょうという気にはなれない。みんなが心を一つにしてこそ、大きな力が発揮できる。

 リーダーになる人は、みんなの心が一つになれるように導くことのできる魅力を備えていなくてはならないだろう。組織が組織として機能するのはそういう時だと思う。
コメント
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