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友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

男と女と

2010年01月20日 22時23分25秒 | Weblog
 NHKテレビの『ためしてガッテン』で、なぜ女性の中にはダイエットに成功しない人がいるのかを取り上げていた。先週は女性ホルモンに原因があるとしていたが、今晩はさらに女性の脳の働きにあると分析していた。そういえば何時だったか、やはりNHKテレビだったと思うけれど、男と女の違いを科学的に分析した番組があったように思う。人間が集団生活を初めるようになって、男と女の役割がはっきり分かれてきた。男は食料を確保するために出かけて行き、女は子育てをしながら待つというように。そこで男はどこまで行っても帰り道を忘れない方向感覚が、女は女同士でおしゃべりをする社交性が、身についていったというものだった。

 男がダイエットに成功するは、そのメカニズムを分析しようとすることにある。あるいは原因とか状況とかを分析し、こうすればこうなるのではと論理を組み立てようとすることにある。そんなことから、男は数学とか物理、科学に興味を持っており、その方面に強いとも分析していた。これに対して女は、感情移入が上手で、優しく情緒的であること、人の世話や空想の世界に強いという。それだけを比べたなら、私はどちらか言えば女性に近いように思うけれど、たとえば始めての土地であっても地理感が働くし、地図も精密に描くことができる。おおよそ一般的なこととして分析しているのだから、細かな部分では個々によって違いがあるのだろう。

 先日の会議の時でもそうであったけれど、女の人はどうしてあんなにも歳を取るということを嫌うのだろう。年齢を重ねることは自然なことなので、いくら抵抗しても抵抗できないことは彼女たちもよく知っている。女の人は「もう歳ですから」とか「若くないですから」という言葉をよく口にする。おそらく、ですからの次に「きれいではなくなっている」とでも言いたいのだろう。女の人は、これは私の分析だけれど、40歳を「若さ」の境にしている。そして自ら、若くなければきれいではないと決め付けているが、私たち男から見れば、若くなくてもきれいな人は結構いる。男であっても、女であっても、若い時は誰もが輝いている。それは当然なことで、若ければそれだけで魅力があるから異性を惹きつけられる。

 それが歳を重なるに連れて、いい男でありたい、いい女でありたい、そういう気持ちが無くなってきた人から次第に性的な魅力を失っていくように思う。「いつまでもきれいですね」と言うのは、歳を取っていても魅力が満ちているからだ。しかし、自分ではその美しさを自覚することは難しい。鏡を見れば確かに歳を重ねた自分があるからだが、人はそんな外見だけを見ているわけではないのだが、自分のこととなると理解しにくいのだと思う。

 高校生の時に、川原一面に咲く月見草を見た。月光の下に見たその光景は美しく幻想的だった。自分が恋していた女性のように思った。月に照らされて輝く月見草は自分の美しさを知らない。美は見る側が感じるものだ。月の光が無ければ、群れて咲く月見草の美しさを知ることもなかったかもしれないし、夏の夜に、その堤を通らなければ知らなかったであろう。出会いは偶然で、しかし必然でもある。出会ったことを無にすることはできない。
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