友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

何を守るのか

2009年05月03日 19時23分40秒 | Weblog
 孫娘の水泳の練習のために、春日井市の温水プールまで送っていった。余りにも周囲の緑がきれいだったので、プールで待つよりも植物園に行ってみようと思った。プールの受付嬢にどう行ったらよいかと尋ねたけれど、行き方を説明するのは難しいようだったので、「近くに目標となる建物はありませんか?」と聞いてみた。以前に行ったことがあったのに、どこにあったのか思い出せなかった。

 教えてもらった方向へと車を走らせて行く。高蔵寺ニュータウンの文字が見えてきて思い出した。このニュータウンの開発を手がけ、ここに住み着いた津端修一先生のお宅を訪ねた時であったか、ここに新しく学習塾を開こうとする人のための下見だったか、定かではないけれど、確かにここに2度3度来たことがある。ニュータウンは森の中の街になっていた。交通の便が悪いことから、居住者は減っているとも聞いた。工場誘致のために開発された区画は今も売れ残っていた。

 植物園はこのニュータウンの北端にあり、今日は『植物園祭り』で盛況だった。たくさんの親子やジジババづれが来ていた。ボランティアによる草花の育て方や木工のキーホルダー作り、手作りバターの実演などが行なわれていた。手打ちそばコーナーは完売になっていたし、野点の茶席では着物姿の女性がかいがいしく動き回っていた。芝生の広場では親子でボール遊びをする姿が、また池ではボート遊びのカップルの姿が見られた。

 近か場で、お金のかからない、こうした場所が連休には丁度よい遊び場なのかもしれない。今日の新聞を見ていたら、高速道路は予想以上に大渋滞であったようだ。昨日、長女たちは滋賀県長浜へ、また次女のダンナは友だちとゴルフに出かけたけれど、大変だったのではないだろうか。新聞各紙は憲法記念日らしい特集をしているのかと期待したが、毎年扱いは小さくなっていくように思う。憲法改正に反対か賛成かという単純な質問が相変わらず行なわれている。民主党が「時代に合わなければ改正もありうる」というようなことを言っているそうだが、そんな当たり前のことを言っているからダメなんじゃないかと思う。

 憲法は絶対に改正してはならないものではない。そんなことよりも憲法の前文に掲げた「理想」をどう実現していくか、第9条はその指針であるのだから、これを全世界に発信することこそが日本人の務めだと思う。それを見失っているから、「海賊にどう対処するか」「ミサイルがわが国の上空を通過するのは許されない」「この重大な時期は国益をまず優先させるべきだ」の大合唱が生まれてくるし、全く反対論を展開できずにいる。「国民を守る」「国の安全を守る」「国の利益を守る」という「守る」ことに、何一つ反論できない。

 この豊かな緑も見られなくなってしまうのだろうか、いや「この緑を守るために国論を統一せよ」となっていくのだろうか。
コメント
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