しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

桜蘂ふる ( さくらしべふる ) <季> 晩春

2010-04-13 |  春の草木 の 俳句

◉ …

忌七たび七たび踏みぬ桜蘂 ・・・・・ 鈴木真砂女 [居待月]
流したる水桜しべ押してゆく ・・・・・ 波多野爽波 [一筆]
桜しべ降るにまかせて大社 ・・・・・ 鷹羽狩行 [十二紅]

桜の花びらが散ったあと、
がくに残った蘂が降ることをいいます。
花時を過ぎた
静かな佇まいの樹下に
紅色の蘂が散り敷いている光景が見られます。

桜蘂ふる雨の路地染めにけり ・・・・・ みなみ

雨上がりの朝の散歩道で、
まだ濡れているアスファルトの上に
花びらの混じった桜蘂(がくごと)が
鮮やかな紅色をしていました。


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