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しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

ヒトツバショウマ ( 一葉升麻 )

2015-07-03 |  6月 の花たち

                               ↑ 2015/06/26 撮影

2015/06/25 撮影

2015/06/30 撮影

[ ユキノシタ科チダケサシ属の多年草 ]

神奈川県と静岡県の、
谷沿いのやや湿った岩場などに自生します。
草丈は、10~30cm。
根生葉は細く長い柄を持ち、
長さ2.5~8cmの広卵形で浅く3裂し、
先端は尖り基部は心臓形、表面に弱い光沢があり、
縁に不揃いな鋸歯があります。
花茎の葉は1枚または付かないものもあります。
花期は6~8月。
細い円錐花序でまばらに枝を分け、
白い小花を多数付けます。
花弁は長さ2.5mmの線形、基部が細く鈍頭です。
花弁より長い雄しべが10個、雌しべは2個で、
葯は淡黄色~淡紫色です。
花軸や花柄には腺毛があり、
ガクは長さ約1.5mmで深く5裂し、淡緑色です。
果実は、長さ3~4mmのさく果です。
チダケサシ属は複葉を持つ種類が多い中で、
この種は単葉です。
名は、葉が単葉なので付いたそうです。

可愛らしい花が
下から上へと咲いてゆきます。
カラフルな葯が、
メルヘン的な趣を
醸し出します。

 

 2016/04/10 撮影

 2016/04/16 撮影

 2016/05/02 撮影



<  2015 年  >
2015/04/23 撮影

2015/04/25 撮影

2015/06/07 撮影



2015/06/09 撮影

〃…葉

2015/06/10 撮影

2015/06/13 撮影

2015/06/15 撮影

〃…花茎の基部に花が



2015/06/16 撮影



2015/06/20 撮影




2015/06/21 撮影


2015/06/24 撮影



2015/06/25 撮影




2015/06/26 撮影




2015/06/30 撮影



2015/07/02 撮影




2015/07/07 撮影


2015/07/09 撮影


2015/07/13 撮影



2015/07/15 撮影



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シロタエギク ( 白妙菊 )

2015-06-20 |  6月 の花たち

                            ↑ 2015/06/12 撮影



〃…葉

[ キク科キオン属の耐寒性多年草、地中海沿岸原産 ]

明治の末頃に渡来し、
昭和の初めには花壇に幾らか用いられたようです。
草丈は、40~80cm。
茎は基部からよく分枝し、古くなった下部には木質化がみられます。
茎や葉は緑ですが、白毛が密生しているので銀白色に見えます。
葉は、羽状です。
花期は、5~6月。
小菊に似た黄色の頭花を散房状に付け、
径約1cm、舌状花と筒状花からなります。 
刈り込みに強く、
好みの高さに仕立てることができので、
観賞用として花壇や鉢植えに用いられます。
名は、全体が白い綿毛に覆われているので
付いたそうです。
別名 : ダスティーミラー

白いビロードのような葉が
ほかの色々な花と調和して、
美しいさをいちだんと引き立てます。


2015/05/29 撮影

2015/05/31 撮影

2015/06/02 撮影

2015/06/04 撮影

2015/06/05 撮影

2015/06/07 撮影

2015/05/09 撮影

2015/06/12 撮影

2015/06/14 撮影


2015/06/16 撮影

〃…葉腋から花芽


2015/06/20 撮影



2015/06/21 撮影
 〃

2015/06/24 撮影


2015/06/26 撮影


2015/06/30 撮影



2015/07/02 撮影


2015/07/07 撮影



<  2014 年  >
2014/11/27 撮影

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ヤワタソウ ( 八幡草・八咫草 )

2015-05-25 |  6月 の花たち

                               ↑ 2015/05/18 撮影



2015/05/23 撮影


[ ユキノシタ科ヤワタソウ属の多年草 ]

東北~中部地方にかけて、
山地の谷間や樹陰など湿地に自生します。
草丈は、40~60cm。
根茎は太く短く、
根生葉は、腺毛のある長い柄を持ち、
径10~30cmの円形で7~13に浅く裂け、基部は深い心形です。
表面には光沢があり裏面は白色を帯びた緑色で、
不規則な浅い鋸歯があります。
茎葉は数個互生します。
花期は、5~7月。
茎頂に集散花序を出し、
淡黄白色の5弁花を総状に付けます。
花弁は卵形で長さ8~15mm、
先端に浅い鋸歯があって短い腺毛が密生し、
基部はがく筒の先端に付きます。
雄しべは10個、花柱は2本、がく筒は5裂片です。
果実は、さく果で鐘形です。
名の語意は不明とのことです。
別名 : タキナショウマ(滝菜升麻)・オトメソウ(乙女草)

目立たない静かな花で
うつむきに咲き始めますが、
瑞々しく個性的な形をしています。


2015/04/24 撮影


2015/04/25 撮影

2015/05/13 撮影…蕾



2015/05/14 撮影


2015/05/15 撮影

2015/05/16 撮影

2015/05/17 撮影


2015/05/19 撮影


2015/05/21 撮影


2015/05/23 撮影



2015/05/24 撮影



2015/05/25 撮影



2015/05/28 撮影

2015/05/29 撮影


2015/06/01 撮影

2015/06/04 撮影

2015/06/07 撮影

2015/06/30 撮影

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フウセンカズラ ( 風船蔓 )

2014-09-15 |  6月 の花たち

                               2014/09/10 撮影

2014/09/10 撮影

[ ムクロジ科フウセンカズラ属の蔓性多年草 : 中南米原産 ]

寒さに弱いので、
日本では、春蒔きの一年草として、
垣根・鉢植・切花に用いられるなど、
観賞用に栽培されています。
草丈は、1~3m。
茎は細長く、
葉は長い柄を持ち、2回3出または2回羽状複葉、
小葉には短い柄があり、卵形または披針形で先が尖り、
草質で柔らかく、粗い鋸歯があります。
開花は、7~9月。
葉腋から長い花柄を出し、
先端に径約5mmの白い4弁花を数個付けます。 
下部の花柄は巻きひげとなります。
雄しべは8本で、子房は3室からなります。
観賞期は、7~9月。
果実は、膨らんださく果で径2.5cmほど、3稜のある球形、
緑色で熟すと茶色になります。
種子は黒い球形で、ハート形の模様があります。
名は、風船のような実の姿から付けられたそうです。
別名 ; バルーンバイン

小さくてかわいい白い花、
明るい緑色の細い茎と
柔らかく切れ込みのある葉、
紙風船のように膨らんで風に揺れる実、
たのしく涼しげに見えます。


2014/0702 撮影…花

2014/07/30 撮影…実

2014/09/10 撮影





2014/09/11 撮影…熟した実

2014/09/13 撮影…実

〃…種







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コムラサキ ( 小紫 )

2014-09-08 |  6月 の花たち

                           2014/06/21 撮影

2014/06/22 撮影

2014/09/06 撮影

2014/09/15 撮影

[ クマツヅラ科ムラサキシキブ属の落葉低木 ]

日本では、
本州岩手県以南~沖縄にかけて、
山野の湿潤地や川岸などに自生します。
樹高は、1~2m。
枝は細く長く伸びてしなり、紫色を帯びて、
若い枝には星状毛が付きます。
葉は、柄を持ち、倒卵状長楕円形で長さ3~7cm、
両端は尖り、質はやや厚く、
縁は先半分に鋸歯があって、対生します。
花期は、6~8月。
葉腋から集散花序を出し、
淡紫色の小花を多数付けます。
花冠は長さ4mm、筒部が短く、先端は4裂して平らに開きます。
雄しべ4本、雌しべ1本で、共に花冠より長く突き出ます。
がくは短い鐘形で、浅く4裂します。
花は枝先に向かって順に咲き、元の方から緑色の実になります。
果実は核果、径約3㎜の球形でかたまって付き、
秋になると紫色に熟し、落葉後もしばらく枝に残ります。
実の白い品種のシロミノコムラサキ(シラタマコシキブもあり、
白い小さな花を多数付けます。
実付きの良いことから
観賞用に庭木として多く植栽され、
紫式部(*)の名で流通しているのは大半が本種(コムラサキ)です。
名は、同属のムラサキシキブに似ていて、より小振りなところから付いたそうです。
ムラサキシキブは美しい紫色の実を才媛紫式部にたとえたと言う説があります。
別名 ; コシキブ(小式部)

初夏の頃に
やさしい薄紫色の花が静かに群れて咲き、
秋になると
緑色の小さな実が次第につややかな紫色に変わります。
美しい実はひときわ目をひきます。

(*)ムラサキシキブ(紫式部)
  樹高は2~3mで、葉の縁に鋸歯があり、
  実は径3~4㎜の球形、ミムラサキ(実紫)とも呼ばれます。
 変種に、実が白色になるシロシキブや
  花や葉がひとまわり大きいオオムラサキシキブがあります。
  その他に、コバムラサキシキブ・ヤブムラサキ・トサムラサキ・
  ビロードムラサキなどがあります。


2014/06/11 撮影
2014/06/14 撮影
2014/06/15 撮影
2014/06/16 撮影
2014/06/17 撮影

2014/06/18 撮影

2014/06/19 撮影

2014/06/20 撮影

2014/06/21 撮影…朝

〃…夕

2014/06/22 撮影


2014/06/23 撮影


2014/05/24 撮影

2014/06/26 撮影

2014/06/29 撮影


2014/06/30 撮影

2014/07/02 撮影


2014/07/03 撮影


2014/07/10 撮影

2014/07/13 撮影

2014/07/17 撮影

2014/07/26 撮影

2014/07/30 撮影

2014/08/11 撮影

2014/08/14 撮影

2014/08/17 撮影

2014/08/22 撮影

2014/08/23 撮影

2014/08/25 撮影

2014/08/30 撮影


2014/09/03 撮影



2014/09/05 撮影


2014/09/08 撮影
2014/09/08 撮影


2014/09/10 撮影


2014/09/12 撮影


2014/09/15 撮影



< 2010 年 >
2010/07/02 撮影…花
2010/07/17 撮影…青い実

2010/07/17 撮影…つぼみ


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ビヨウヤナギ ( 未央柳 )

2014-07-08 |  6月 の花たち

                                 2014/06/17 撮影

2014/06/17 撮影

[ オトギリソウ科オトギリソウ属の半落葉小低木 ; 中国原産 ]

江戸時代に渡来し、
古くから観賞用として栽培されています。
樹高は、約1m。
株元から多くの新芽を伸ばして
大きな株立ちになります。
枝は褐色でよく分枝し、
枝先が垂れます。
葉は、柄が無く長楕円状披針形で長さ約4cm、
先端が円く全縁、質は薄く、表面は光沢のない緑色で、
裏面は白く、対生します。
花期は、6~7月。
枝先に集散花序を付け、
有柄、倒卵形で黄色の5弁花を
単生または3~7個付けます。
雄しべは長く多数あり、
基部が5つの束になっていて、
黄色でよく目立ちます。
ガク片は5個で緑色をしています。
果実はさく果です。
名は、花が美しく葉がヤナギに似ていることを、
楊貴妃の未央宮殿の柳になぞらえて
付けられたそうです。
別名 ; ビヨウヤナギ(美容柳)・ビジョヤナギ(美女柳)

母の代から植わっていました。
長い黄色の蘂(しべ)が雨に濡れている様子は、
きらきら輝いて、とても美しいものです。


2014/05/28 撮影
2014/05/30 撮影
2014/05/31 撮影
2014/06/02 撮影
2014/06/04 撮影
2014/06/09 撮影
2014/06/11 撮影
2014/06/13 撮影
2014/06/14 撮影
2014/06/15 撮影
2014/06/16 撮影
2014/06/17 撮影
2014/06/18 撮影
2014/06/19 撮影

2014/06/20 撮影
2014/06/21 撮影


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キョウガノコ ( 京鹿子 )

2014-06-28 |  6月 の花たち

                            2014/06/02 撮影  
      
2014/06/02 撮影    

[ バラ科シモツケソウ属の多年草 ]

原産地は日本ですが自生地は不明と言われます。
新潟県~福島県にかけて自生するコシジシモツケソウの改良種、
またはシモツケソウとの雑種、という説もあります。
古くから観賞用として庭園などに植えられてきました。
草丈は、60~100cm。
全株無毛です。
太く短い根茎から出た茎は、
直立して紅紫色を帯びた緑色、
茎に付く数枚の葉は互生します。
葉は長い柄を持ち、羽状複葉で、
側小葉はないか、まれにあってもごく小さく、
頂小葉だけが目立ちます。
頂小葉は掌状に深く5~7裂し、
裂片は狭い長卵形で先が鋭く尖り、縁に鋸歯があります。
花期は、6~7月。
茎頂に小枝を分枝して、
径6~7mmの5弁薄紅紫色の小花を
集散状散房花序に密集して付けます。
花弁は卵状長楕円形または卵状円形、
雄しべは多数で花弁より長く、
雌しべは3~5本、独立して立ち、
短い薄紅紫色の花柱があります。
白花を付ける1品種をナツユキソウ(夏雪草)と呼びます。
名は、京都で染めた鹿の子絞り(京鹿の子)に、
咲いている花が似ているので付いたそうです。

20年ほど前に園芸店で求めたものです。
丈夫で何回植え替えても
元気に愛らしい花を咲かせます。


2015/03/13 撮影…芽生え
2015/03/15 撮影
2015/03/23 撮影
2015/03/26 撮影
2015/03/31 撮影
2015/04/09 撮影
2015/04/15 撮影
2015/04/29 撮影

2015/04/30 撮影
2015/05/02 撮影
2015/05/04 撮影
2015/05/05 撮影
2015/05/06 撮影
2015/05/07 撮影
2015/05/09 撮影
2015/05/11 撮影
2015/05/13 撮影
2015/05/14 撮影
2015/05/16 撮影
2015/05/19 撮影
2015/05/23 撮影
2015/05/24 撮影
2015/05/25 撮影
2015/05/28 撮影
2015/05/29 撮影

2015/05/31 撮影
2015/06/01 撮影
2015/06/02 撮影
2015/06/04 撮影
2015/06/05 撮影



< 2014 年 >
2014/05/25 撮影

2014/05/26 撮影

2014/05/28 撮影

2014/05/30 撮影

2014/06/01 撮影

2014/06/02 撮影

2014/06/04 撮影

2014/06/06 撮影…雨が降ったり止んだり


2014/06/10 撮影

2014/06/11 撮影

2014/06/13 撮影

2014/06/14 撮影

2014/06/15 撮影

2014/06/17 撮影

2014/06/18 撮影

2014/06/19 撮影

2014/06/21 撮影

2014/06/23 撮影

2014/06/26 撮影


< 2010 年 >
2010/05/26 撮影…つぼみ

2010/06/02 撮影



2010/06/06 撮影  

2010/06/08 撮影

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ミチノクヒメユリ ( 陸奥姫百合 )

2014-06-25 |  6月 の花たち

                                         2014/06/14 撮影              

2014/06/14 撮影

[ ユリ科ユリ属の多年草 ]

ミチノクヒメユリは、ヒメユリの変種で、
東北地方の山地に自生し、
日当たりの良い草原などを好みます。
草丈は、30~50cm。
球根は円錐形、よく分球して増えます。
葉は、線形で長さ5~10cm、密に付きます。
花期は、6~7月。
茎頂に花柄を直立させ、
漏斗状で朱がかった赤色の花を上向きに付けます。
花被片には同色で濃い斑点があり、
雄しべの葯は朱赤で花被片と同じ色をしています。
名は、東北地方にみられ、
花が小さく可憐なことから付いたそうです。


以前、園芸店で求めたものです。
毎年よく増えますが、
今年は花が小さく、
花の付きもよくありませんでした。


2014/06/13 撮影


2014/06/14 撮影

2014/06/15 撮影
〃…朝
〃…夕

2014/06/16 撮影

2014/06/17 撮影

2014/06/18 撮影

2014/06/19 撮影

2014/06/20 撮影


< 2011 年 >
2011/05/26 撮影
2011/05/31
2 2011/06/04

2011/06/10 撮影
2011/06/15 撮影


< 2010 年 >
2010/06/07 撮影




< ヒメユリ(姫百合) >
日本では、
本州東北地方南部以南~九州にかけて、
山地に自生します。
観賞のための栽培もされています。
草丈は、30~80cm。
鱗茎は白色卵球形で数個集まって付き、
鱗片葉は広披針形です。
茎は直立し、緑色で無毛です。
葉は、線形または線状披針形で長さ約5cm、
互生します。
花期は、6~7月。
茎頂に花柄を直立させ、
径3~4cm、漏斗状で朱赤色の花を上向きに付けます。

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シロミナンテン ( 白実南天 )

2014-06-21 |  6月 の花たち

                                     2014/06/17 撮影

2014/06/15 撮影

2014/06/15 撮影

[ メギ科ナンテン属の常緑低木、中国原産 ]

茎が木質化した幹の切り口は、
白い色をしています。
葉は黄葉します。

日陰に植わっているので、
元気がないように思っていましたが、
それでも実を付けてくれました。
白い実には、
上品な趣があります。

  「6月の花たち・南天」参照


2014/06/11 撮影

2014/06/13 撮影

2014/06/14 撮影


2014/06/15 撮影

2014/06/16 撮影

2014/06/17 撮影



2014/06/18 撮影


2014/06/19 撮影


2014/06/20 撮影


2014/06/21 撮影



2011/11/24 撮影


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キバナノヤマオダマキ ( 黄花の山苧環 )

2014-05-15 |  6月 の花たち

2013/06/18 撮影

[ キンポウゲ科オダマキ属の多年草 ]

萼片と花弁が共に黄色のものを言います。
北海道~九州にかけて、
日当たりのよい山地・草原などに自生します。
草丈は、30~70cm。
太い主根があり、
茎は根茎から直立して多く枝分かれし、
白を帯びた緑色で軟毛があります。
根生葉は、長い柄を持ち、2回3出の複葉で、
小葉は2~3浅裂し、質が薄く、
表面は緑色で裏面は帯白緑色です。
茎葉は、下部では短い柄があり、
上部はしだいに小形で柄がなく、互生します。
花期は、6~7月。
花は、径3cmほど、茎の上部で枝分かれした細い枝の先に、
1個ずつ数個が下向きに付きます。
ガク片は5個、それぞれがせまい卵形で、半開し淡黄色です。
花弁は5片で円筒状を呈し、ガク片より短く、淡黄色です。
細長い距(きょ)が上に突き出ています。
雄しべは多数、雌しべは5個です。
果実は袋果で、5個が直立します。
名は、山地に生え、距の突き出た形が
糸車の苧環(おだまき)に似ているので
付いたそうです。


2022/03/17 撮影


<  2013 年  >
2013/06/18 撮影



〃…実
2013/07/02 撮影

2013/07/03 撮影


<  2011 年  >
2011/05/26 撮影

<  2010 年  >
2010/05/31 撮影
2010/06/06 撮影…つぼみ
2010/06/06 撮影

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オオバジャノヒゲ ( 大葉蛇の髭 )

2014-01-12 |  6月 の花たち

                                ↑ 2010/06/11 撮影…花

2010/12/03 撮影…実

[ キジカクシ科ジャノヒゲ属の常緑多年草 ]

本州~九州にかけて、
山地の林床や半日陰の林縁などに自生します。
草丈は、20~30cm。
根は、丈夫な長いひげ根が多数生えて
所どころに紡錘状の小さな膨らみがあり、
浅く長い匍匐茎を出してよく増えます。
葉は、地下茎の先から出て叢生し、
線形で細長く厚味があり、深緑色で、
ジャノヒゲより広く幅4~7mmです。
花期は、7~8月。
花は、長い扁平な花茎を立て、
上方に漏斗状で白または淡紫色の6弁花を片側に多数、下向きに付けます。
雄しべは6本、葯は長く黄色、子房は3室で各室に2個の胚珠があり、
花柱は円柱状で柱頭は先が小さく3裂します。
花後、果皮が早くはがれて落ちるので、
剥き出しの種子が見えます。
種子は卵球形で緑色・灰黒色・灰緑黒色・濃い青色に変化して熟します。
庭園やグランドカバーに使われます。
品種に、葉が黒紫色をした「黒龍」があり、
近似種に本種より葉が小形のジャノヒゲ(蛇の髭)があります。
名は、線形の細長い葉の形を蛇(へび)の髭にたとえ、
ジャノヒゲに比べて葉が大きいことから付いたそうです。

コクリュウ (黒竜)
オオバジャノヒゲの園芸品種です。
草丈は、10~20cm。
葉は、光沢のある濃い黒色になります。
開花は、7~8月。
淡い紫色の花を付け、
花後に黒い実を付けます。
名は、葉色の黒いリュウノヒゲの意から
付いたそうです。

以前からあったもので、
土質を選ばず、暑さ寒さにも強く、
日向にも日陰にも適応しています。
晩秋になると果実は青黒く熟します。

オオバジャノヒゲ         < 2012 年 >
 2012/11/05 撮影…実

                < 2010 年 >
2010/06/11 撮影…花
2010/07/17 撮影…青い実
2010/10/31 撮影…灰黒色
2010/12/03 撮影…熟した実





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ヒメサユリ ( 姫早百合 )

2013-07-25 |  6月 の花たち

                                   ↑ 2011/06/24 撮影



[ ユリ科ユリ属の多年草 ]

日本固有種です。
山形・福島・新潟県境付近の、
日当たりの良い山地草原に自生します。
草丈は、30~80cm。
茎は、地下の鱗茎(径3cm)から出て、直立します。
葉は、広披針形で長さ5~10㎜、笹の葉に似ていて、互生します。
花期は、6~8月。
茎頂に漏斗形で淡紅色の花を少数、横向きに付け、
上半分が軽く反り返り、芳香を放ちます。
花径5~6cm、花被片は6枚で、
オシベが短く葯は黄色です。
花色の変異として白花が栽培されます。
別名オトメユリ。
・絶滅危惧種・


高清水自然公園(福島県)に姫早百合を見に行ったとき、
入り口で販売していたものを求めました。
その時に育て方のパンフレットをいただきました。
それによると、
「冬は乾燥と低温に当てないように球根を鉢ごと土中に埋め、
夏は高温・多湿に弱いので涼しいところで管理する」、
とのことです。
これからの厳しい暑さが心配です。
  「 雀の足あと6月・高清水自然公園 と 駒止湿原 」参照

2011/06/24 撮影  〃

2011/06/25 撮影 

2011/06/26 撮影

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ギボウシ ( 擬宝珠 ) (1) ……草庭の「筋擬宝珠・大葉擬宝珠・徳玉・ 他」

2013-06-30 |  6月 の花たち

                         ↑ 2013/06/24 撮影… スジギボウシ

2013/06/22 撮影…スジギボウシ

 2013/06/30 撮影…オオバギボウシ

2015/06/04 撮影…トクダマ 

[ キジカクシ科ギボウシ属の総称・多年草 ; 東アジア原産]
( 旧分類ではユリ科でしたが、新分類によればキジカクシ科へと変更されています。)

草庭の擬宝珠たちの品種名はよく解りませんが、
以前から植わっていた物で、
スジギボウシ(筋擬宝珠)・オオバギボウシ(大葉擬宝珠)・トクダマ(徳玉)ではないかと思います。
それにタマノカンザシ(玉の簪)と最近加わったホソバギボウシ(細葉擬宝珠)・ヒメギボウシ(姫擬宝珠)などです。
何度も移殖しましたが、枯れずに丈夫です。
スジギボウシは6月20日~7月21日までの約1ヶ月間、
花茎を伸ばしながら咲き継ぎ、
花茎の長さは118㎝になりました。

スジギボウシ(筋擬宝珠)   
交雑種で、江戸時代から栽培されてきました。   
草丈は、約30cm。
葉は、広い卵形で、 主脈の周囲に白色または黄白色の縦斑が入り、
縁が波打っています。
春先の葉は不規則な白筋斑が入りますが、
夏になると斑の色が薄くなり、緑葉に近くなります。
葉は、長さ20㎝前後で中型種です。
花期は、6~7月。
花茎を立ち上げ、
その上部に、漏斗状筒形で先端が6裂した淡紫色の花を付けます。
花弁には何本かの細い紫のスジが入っています。
雄しべ雌しべが花弁の外に出ています。
日本各地で栽培され、
公園・庭や花壇・鉢植え・グランドカバーなどに利用されています。
名は、葉に白い筋があることから付いたそうです。

 2013/06/28 撮影

 2013/04/22 撮影

 2013/06/18 撮影…つぼみ  〃  〃  〃  〃 

 2013/06/20 撮影…咲き始める

 2013/06/22 撮影  〃

 2013/06/23 撮影

 〃  2013/06/24 撮影  〃  〃

 2013/06/26 撮影…雨の日々  〃

 2013/06/27 撮影

 2013/06/28 撮影  〃  〃…苞

 2013/06/30 撮影

 2013/07/02 撮影

 2013/07/03 撮影

 2013/07/04 撮影  〃  〃

 2013/07/06 撮影

 2013/07/07 撮影

 2013/07/09 撮影  〃

 2013/07/10 撮影  〃  〃

 2013/07/11 撮影

 〃  〃

 2013/07/13 撮影  〃  〃

2013/07/14 撮影  〃  〃

 2013/07/15 撮影  〃  〃

 2013/07/16 撮影  〃  〃

 2013/07/17 撮影  〃  〃

 2013/07/18 撮影  〃  〃

 2013/07/19 撮影  〃  〃

 2013/07/21 撮影  〃  〃

 2013/07/22 撮影…昨日の萎んだ花  〃  〃

 2013807/24 撮影

2013/07/26 撮影

 2013/07/28 撮影  〃

 2013/07/29 撮影

 2013/07/31 撮影 

2013/08/31 撮影…立ち上がって来た花茎


< 2011 年 >
2011/03/25 撮影・・・芽生え

 < 2010 年 >
2010/06/26 撮影

2010/06/29 撮影

 

オオバギボウシ(大葉擬宝珠)  
北海道西南部~九州にかけて、
山地や草原に自生します。
草丈は、50~100㎝。
根茎は、太く短く、横に這います。
葉は、すべて根出葉で、 長い柄を持ち、
広い楕円や円形で先端が少しとがり、 
表面には葉脈が目立ちます。
葉は長さ30~40㎝で大型種です。 
花期は、6~8月。
根出葉から長い花茎を立て、
上部に淡紫色の漏斗状筒形の花を数個、
ほぼ同方向を向いて付けます。
花柄の長さは10~25㎜、
花被の長さは約5㎝で淡紫色または白色です。 
下半部は癒着して狭い筒型を作りますが、
上半部は急に広くなり、先端は6裂します。
雄しべは6個、花被より少し出て、先は上に曲がり、
葯は丁字形に付きます。
雌しべは約6㎝で、花柱の先は上に曲がり、 花被より出ます。
果実は朔果で、種子は扁平・黒色です。
一日花で夕方萎みます。
花茎の苞は、水平に開出します。
山形県寒河江市で発見された変異種の「サガエ」は、
葉に黄色い縁取りが入ります。 
若葉は「ウルイ」と呼ばれ、
山菜としてお浸し・天麩羅・和え物などに利用され、 蕾も食べられます。 
名は、日本原産のギボウシ類の中で、 葉がもっとも大形なので付いたそうです。
別名 : トウギボウシ(唐擬宝珠)・ハヤザキオオバギボウシ・ ウノハナギボウシ・ウツリギボウシ
* 太平洋側のものをオオバギボウシ、
日本海側のものをトウギボウシとする説もあります。

 2013/06/28 撮影 

 2013/06/23 撮影

 2013/06/24 撮影…つぼみ  〃 〃  〃…開花  〃

 2013/06/27 撮影  〃

 2013/06/28 撮影

 2013/06/29 撮影  〃

 2013/06/30 撮影

 2013/07/02 撮影

 2013/07/03 撮影

 2013/07/04 撮影

 2013/07/06 撮影

 2013/07/07 撮影

 2013/07/09 撮影

 2013/07/10 撮影

 2013/07/11 撮影

 2013/07/13 撮影

 2013/07/14 撮影

 2013/07/15 撮影

 2013/07/16 撮影

 2013/07/17 撮影

 2013/07/18 撮影

 2013/07/19 撮影

 2013/07/21 撮影

 2013/07/22 撮影 〃…萎んだ花

 2013/07/26 撮影

 2013/07/28 撮影  2013/07/29 撮影

 2013/07/31 撮影

2013/09/01 撮影…日々立ち上がって来た花茎

 

トクダマ(徳玉) 
オオバギボウシの変種で、
葉は丸く粉白色・青味を帯び、花は白~薄紫色です。
名は葉が丸いので付いたそうです。  

 2013/06/29 撮影

 2016/04/19 撮影

 2016/04/21 撮影

 2016/05/02 撮影

2015/06/04 撮影 

2016/06/09 撮影 

 2016/06/11 撮影  

 

タマノカンザシ(玉の簪)   
  「 8月の花たち・玉の簪 」参照

 2014/08/18 撮影  

 

ホソバギボウシ(細葉擬宝珠)  ?
お花屋で「ホソバギボウシ」と名札の付いたものを求めたのですが、
屋久島擬宝珠(やくしまぎぼうし)では…? と思われます。
  「 8月の花たち・屋久島擬宝珠 」参照

2016/07/28 撮影

2016/08/12 撮影

 

ヒメギボウシ(姫擬宝珠) ?
草もの盆栽展で「ヒメギボウシ」と名札が付いて頒布していました。
調べましたが解りませんでした。

2020/07/11 撮影

<  2019 年  >
2019/05/12 撮影

2019/07/06 撮影

2019/07/13 撮影

2019/09/12 撮影…また蕾を付けました 

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ギボウシ ( 擬宝珠 ) (2)

2013-06-27 |  6月 の花たち

                           ↑ 2013/06/29 撮影

2013/06/26 撮影

[ キジカクシ科ギボウシ属の総称・多年草 ; 東アジア原産]
( 旧分類ではユリ科でしたが、新分類によればキジカクシ科へと変更されています。)

東アジアに約60種分布し、
最も多くの種が自生する日本には40種ほどあり、
その中がさらに白や黄色の斑入り葉に分かれるなど、
鑑賞価値の高い園芸品種も多数あります。
観賞用の園芸品種は古く江戸時代から栽培され、
シーボルトによってオランダに持ち込まれ、
ヨーロッパに紹介されました。
それにより多くの品種が欧米に渡り、
ヨーロッパ・アメリカで品種改良が盛んにおこなわれ、
属名のホスタの名で広く流通しています。
葉の形・株の大きさ・花などに変化があり、
病虫害も少なく、 半日陰の庭や公園などに多く植栽されています。
葉は、すべて根出葉で長い柄を持ち、
通常広い楕円~卵円形で先端が少しとがっていて、
数本の縦脈があります。
初夏、苞葉のある花茎を伸ばし、
苞葉の腋に、漏斗状筒形の花を普通1個ずつ、
総状に付けます。
花冠は6裂し、 色は、白色・淡紫色・紫色などで、
香りの良い品種もあります。
果実は朔果です。
一日花で、朝に開花し夕方萎みます。
冬には地上部が枯れます。
コバギボウシ・オオバギボウシ・イワギボウシなどがよく見られ、
トクダマ・タマノカンザシなどは観賞用に栽培されています。
小型種 ・中型種・大型種という分け方もされます。
名は、蕾の形が、橋の柱頭などについている擬宝珠(ぎぼし)に似ていることから付いたそうです。

 

ー ギボウシの種類(例示) ー

コバギボウシ(小葉擬宝珠)
日本では、 北海道~九州にかけて、
山地の日当たりの良い湿地に自生します。
草丈(花茎高)は、30~100cm。
葉は、すべて根出葉で、 長い柄を持ち、長楕円形~卵円形で光沢がなく、
表面の脈は窪みます。
葉丈は10~20㎝で小型種 です。
花期は、7~8月。 
盛夏に、漏斗状筒形で淡紫色の花をやや下向きに咲かせ、
内側に濃紫色の脈が目立ちます。
江戸時代に作られた園芸品種の、
葉に白い縁取りが入る「ブンチョウコウ(文鳥香)」、
葉が黄色で縁が緑色の「カビタン」、 
葉に斑が入る「万総」など、多数の品種があります。
名は、葉が小さいギボウシであることから付いたそうです。

オオバギボウシ(大葉擬宝珠) 
北海道西南部~九州にかけて、
山地や草原に自生します。
草丈(花茎高)は、50~100cm。
根茎は、太く短く、横に這います。
葉は、すべて根出葉で、 長い柄を持ち、
広い楕円や円形で先端が少しとがり、
葉面には葉脈が目立ちます。
葉は長さ30~40㎝で大型種です。
花期は、6~8月。
根出葉から長い花茎を立て、
上部に淡紫色の漏斗状筒形の花を数個、
ほぼ同方向を向いて付けます。
花柄の長さは10~25㎜、 
花被の長さは約5㎝で淡紫色または白色、
下半部は癒着して狭い筒型を作り、
上半部は急に広くなり、先端は6裂します。
雄しべは6個、花被より少し出て、
先は上に曲がり、 葯は丁字形に付きます。
雌しべは、約6㎝、花柱の先は上に曲がり、 花被より出ます。
果実は朔果で、種子は扁平・黒色です。
一日花で夕方萎みます。
花茎の苞は、水平に開出します。
山形県寒河江市で発見された変異種の「サガエ」は、
葉に黄色い縁取りが入ります。 
若葉は「ウルイ」と呼ばれ、
山菜としてお浸し・天麩羅・和え物などに利用され、 蕾も食べられます。 
名は、日本原産のギボウシ類の中で、葉がもっとも大形であることから付いたそうです。
別名 ; トウギボウシ(唐擬宝珠)・ハヤザキオオバギボウシ・ ウノハナギボウシ・ウツリギボウシ
* 太平洋側のものをオオバギボウシ、
   日本海側のものをトウギボウシとする説もあります。

トクダマ(徳玉) 
オオバギボウシの変種で、
葉は丸く粉白色・青味を帯び、
花は白~薄紫色です。
名は葉が丸いことから付いたそうです。 

イワギボウシ(岩擬宝珠) 
本州の関東~東海地方にかけて、
山地の水辺や湿った岩場・樹上に自生します。
草丈は、約30cm。
葉は、紫の斑点を密に付けた長い柄を持ち、
楕円形~卵円形で、質が厚く表面には光沢があります。
花期は、8~9月。
長い花茎を斜めに出し、
上部に漏斗状筒形の淡紅紫色の花を数個付けます。
花冠は6裂し、先が反り返ります。
葉の斑の変異などにより、「奥久慈」・「武甲剣」・「白雲閣」などといった数多くの園芸品種があります。
また、本州近畿・四国地方に自生する 変種の「ヒメイワギボウ」は、
草丈が15~30㎝、花期は8~9月、 小型なので鉢植えに向いています。
名は、山中の湿った岩壁に生えることから付いたそうです。

スジギボウシ(筋擬宝珠) 
交雑種で、
江戸時代から栽培されてきました。
草丈は、約30cm。
葉は、広い卵形で、 主脈の周囲に白色または黄白色の縦斑が入り、
縁が波打っています。
春先の葉には不規則な白筋斑が入りますが、
夏になると斑の色が薄くなり、
緑葉に近くなります。
葉丈は20㎝前後で中型種です。
花期は、6~7月。
初夏に花茎を立ち上げ、
その上部に、漏斗状筒形で先端が6裂した淡紫色の花を付けます。
花弁には何本かの細い紫のスジが入っています。
また、雄しべ雌しべが花弁の外に出ています。
日本各地で栽培され、
公園・庭や花壇・鉢植え・グランドカバーなどに利用されています。
名は、葉に白いすじがあることから付いたそうです。

ミズギボウシ(水擬宝珠)   
日本固有種で、
本州愛知県以西~九州にかけて、
水辺の湿地などに自生します。   
草丈は、40~60cm。
葉は、柄のない根出葉が叢生します。
線状倒披針形で長さ15~20㎝、幅約2㎝、
無毛で光沢があり、基部は直立します。
日本のギボウシ属の中で最も狭い葉を持ち、
葉丈は15~20㎝で小型種です。 
花期は、8~9月。
花茎は直立し、その上部に、漏斗状筒形で淡紫色の花を少数総状に付けます。
花の付き方は、横向きでまばらです。 
花柄の長さは4~6㎜、花被の長さは3.5~5㎝で、 下半部は癒着して狭い筒型を作り、
先端は6裂します。
花の内側には濃紫色の脈があります。
花柄基部の苞は小さく舟形にくぼみ、
斜めに立ち開出しません。
果実は朔果で、種子は扁平・黒色です。
また、白花種のシロバナミズギボウシがあります。
名は、水辺に生えることから付いたそうです。
別名 ; ナガバミズギボウシ(長葉水擬宝珠)・サジギボウシ(匙擬宝珠)

タマノカンザシ(玉の簪) 
原産地は中国。
タマノカンザシは江戸時代中期、
マルバタマノカンザシは昭和初期に渡来したと言われています。
草丈は、50~70cm。
葉は、すべて根出葉で、 長い柄を持ち、長楕円で先端が少しとがり、
表面には光沢があって、支脈が目立ちます。
葉丈は30~40cmで大型種です。 
花期は、8月~10月。
花茎を出し、6弁の漏斗状筒形の花は純白色で約11㎝と大きく、
芳香があり、 互いに接近して密に付きます。
雄しべは花筒の基部に合着しています。 
夜に開花し、朝に萎みます。
観賞用に栽培され、 八重咲きの「アフロダイト」が普及しています。

 

 

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イワナンテン ( 岩南天 )

2012-07-02 |  6月 の花たち

                             ↑ 2012/06/30 撮影

2012/06/29 撮影

[ ツツジ科イワナンテン属の常緑小低木 ]

本州(関東地方・東海地方・近畿地方)の太平洋側、
山地の日陰で、湿度に恵まれた岩地などに自生します。
樹高は、30~150cm。
茎が木質化した幹は細く長さ1mほどになり、
やや分枝して弓なりに垂れます。
葉は、柄を待ち、長さ5~8㎝の長卵形で先が鋭くとがり、質はやや厚く光沢があって
縁には鋸歯があり、互生します。
冬に紅葉します。
花期は、6月~8月頃。
枝の先または上部の葉腋に長さ3~5㎝の総状花序を出し、
柄を持つ白色の花を数個下垂します。
花冠は筒状で長さ1.5~2㎝、ふちは浅く5裂します。
雄しべは10本、雌しべは1本です。
がくは5裂し、裂片は広卵形で尖り、縁に毛があります。
果実は、さく果で扁球形で、上を向きます。
名は、岩に生え、葉が南天の葉に似ているところから付いたそうです。


2012/05/06 撮影
2012/05/12 撮影
2012/05/17 撮影
2012/05/21 撮影
2012/05/24 撮影
2012/06/02 撮影
2012/06/12  撮影
2012/06/13 撮影
2012/06/17 撮影
2012/06/20 撮影
2012/06/25 撮影
2012/06/29 撮影
2012/06/30 撮影
2012/07/06 撮影
2012/07/09 撮影
2012/07/16 撮影
2012/08/04 撮影
2012/08/19 撮影
2012/08/31 撮影
2012/11/22 撮影



< 2011 年 > 
花芽が付いてからなかなか蕾にならなかったので 、
つい開花を見過ごしてしまいました。
気付いたら終わりの白い清楚な花が
ひっそりと咲いていました。

2011/04/06 撮影…花芽
2011/04/08 撮影
2011/04/7 撮影
2011/07/22 撮影…気付いたら、終わりの花が...


2011/07/22 撮影…花のあと
2011/07/27 撮影
2011/07/27 撮影…終わりの開花
2011/07/29 撮影
2011/07/29 撮影 2011/07/29 撮影…葉
2011/08/09 撮影
2011/09/27 撮影
2011/10/18 撮影

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