しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

モッコク ( 木斛 )

2018-07-06 |  6月 の花たち

                                          ↑ 2018/06/22 撮影

 〃

 2011/10/31 撮影…実

[ サカキ科モッコク属の常緑高木 ]
 (ツバキ科で分類される場合もあります。) 

日本では、
本州関東地方南部以西〜沖縄にかけて、
暖かい海岸沿いの照葉樹林内などに自生します。
樹高は、5〜15m。
幹は直立し、枝が密生して、樹形は楕円形になります。
樹皮は暗灰色〜黒灰色でなめらかです。
葉は、帯紅色の柄をもち、長楕円状倒卵形で長さ5〜9㎝、
先は丸いが鈍く尖り、基部はくさび形、
質は厚く革質、縁は全縁で互生します。
表面は濃緑色で裏面は淡色、やや光沢があり、
枝先に集まって付き、無毛です。
主脈は裏面に隆起し、側脈は不明瞭です。
花期は、6~7月。
葉腋に長い花柄を出し、径約1.5㎝の淡黄白色の花を下向きに付けます。
花弁は5個、長さ8〜10mmの狭長楕円形で平開します。
雄しべは多数、雌しべは1個。
緑色の萼片は5個です。
果実は液果、球形あるいは広楕円体で長さ約1.5㎝、
皮は厚く、熟すとやや不規則に裂開して赤色の種子を出します。
樹形が整うので庭園や庭木に栽培されています。
材は堅く、櫛・床柱・器具など、樹皮は褐色染料の原料に用います。
名は、木香の誤用などの説がありますが確かなことは不明です。
別名:アカミノキ
漢名 : 厚皮香

樹齢を経た樹形は風格があり、
芽立ちの赤芽は美しく、
昔から庭木の王と言われています。
せっかくの新葉がハマキ虫のを害を受けますので、
木酢を散布したり、
重なった葉をはがしたりしています。

 

 2018/06/17 撮影

 

 2018/06/18 撮影

 

 2018/06/22 撮影

 〃

 

2018/06/23 撮影

 

  2018/06/24 撮影

 

 2018/06/25 撮影

 

 2018/06/27 撮影

 

 2018/06/29 撮影

 

2018/07/01 撮影

 

< 2011 年 >
2011/09/03 撮影…実
2011/09/16 撮影
2011/10/11 撮影
2011/10/17 撮影
2011/10/27 撮影
2011/10/29 撮影
2011/10/31 撮影
2011/11/02 撮影
2011/11/07 撮影
2011/11/10 撮影


<  2010 年  >
2010/07/02 撮影…青い実
2010/11/03 撮影…実



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オオヤマフスマ ( 大山衾 )

2018-06-20 |  6月 の花たち

                          ↑ 2018/04/12 撮影  
 
2021/04/13 撮影

[ ナデシコ科オオヤマフスマ属の多年草 ]

北海道~九州にかけて、
山地の草原や道端、高原などに自生し、しばしば群生します。
草丈は、5~20cm。
根茎は糸状で地中を伸びます。
茎は直立し、細長く、単一または上部で分枝し、
細い毛があります。
葉は、無柄、楕円形~長楕円形で長さ1~2㎝、
両面に軟毛があり、対生します。
花期は、5~8月。
茎頂や葉腋に径約1㎝、白色の5弁花を付けます。
花弁は長卵形で長さ5~6㎜です。
雄しべは10個、花柱は3個です。
萼片は花弁の半分の長さです。
果実は、蒴果で広卵球形、萼片より長く、先端が6裂します。
名は、命名は田中芳男ですが語源は不明なのだそうです。
別名: ヒメタガソデソウ(姫誰が袖草)

小さくてか弱そうな花ですが
思ったよりも丈夫です。
鉢植えと露地植えにしましたが
どちらも元気にしています。
グランドカバーになれば 、
とも思っています。

 

2018/04/02 撮影

2018/05/07 撮影

 2018/04/12 撮影

2018/05/07 撮影

 


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オレガノ・ケントビューティー

2018-05-20 |  6月 の花たち

                      ↑ 2018/05/10 撮影

 2018/04/26 撮影

 

2018/05/10 撮影

[ シソ科オレガノ属の多年草、地中海沿岸原産 ]

手持ちの図鑑で調べましたが
載っていませんでしたので、
ネットからの抜き書きと見た目からの雑感です。

オレガノ・ケントビューティーは、
ハーブのオレガノではなく、
観賞用のオレガノで「花オレガノ」と呼ばれています。
ギリシア原産の「スカブルム種」と、トルコ原産の「ロツンディフォリウム種」の
交配による園芸品種です。
草丈は、10~30cm。
細い茎は這うように長く伸び枝垂れます。
葉は、卵形で先が尖り、灰色がかった緑で、
銀色の葉脈が筋のように入って、対生します。
花期は、6月~7月。
分枝した茎の先から花序を伸ばし、
紫色の唇形花を苞の間に付けます。
花弁のように見える重なった苞で、
ピンクや淡いグリーンに色づきます。
鉢植えや寄せ植えに適しています。
寒さには強い植物ですが、
高温多湿が苦手で、長雨に当たると根腐れを起こします。
気温が0℃以下になると落葉し、地上部が枯れて宿根します。

色彩のやさしい苞のグラデーションが目に留まり、
思わず連れて帰りました。
優雅な雰囲気の個性的な花です。


 2018/04/26 撮影

 

2018/05/10 撮影

 

2018/05/19 撮影

 


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ヤクシマイワキンバイ ( 屋久島岩金梅 )

2017-07-23 |  6月 の花たち

                         ↑ 2017/05/24 撮影 

 〃

[ バラ科キジムシロ属の多年草 ]

鹿児島県屋久島の
山地の日当たりの良い岩や砂礫地に自生します。
イワキンバイの矮小な品種です。
草丈は、4~5cm。
葉は根生し、長い柄を持ち、小葉は3枚で倒卵形、
下部に1~2枚の小葉を出すことがあります。
質が厚く、表面の皺は深く深緑色で、
裏面はやや白色を帯びます。
花期は、4~6月。
花茎の頂きに集散花序を出し、黄色の5弁花を付けます。
雄しべは黄色で多数あり、
葯は小さく、花床には白毛が密生します。
萼片は5枚、卵形で先が尖り、副萼片も5枚です。
果実は、痩果(そうか)です。 
名は、屋久島の岩場に自生し、花の形が梅花に似ており黄色なので付いたそうです。

鮮やかな黄色い花なのに小さいので、
気付いた時には、
散ってしまっていることがしばしばです。

 

2018/02/21 撮影…芽生え

 

<  2017 年  >
2017/05/07 撮影

2017/05/08 撮影

 

2017/05/09 撮影…花後

 〃…蕾

 

2017/05/24 撮影

 〃

 

2017/05/25 撮影

 

2017/05/30 撮影…花後と蕾

 

2017/06/29 撮影

 〃

コメント (2)
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クモキリソウ ( 蜘蛛切草、雲切草 )

2017-07-13 |  6月 の花たち

                                                                                 ↑ 2017/05/08 撮影 

2017/05/14 撮影

[ ラン科クモキリソウ属の多年草 ]

日本では、
北海道~沖縄にかけて、
山地の林内などに自生します。
草丈は、10~20cm。
偽鱗茎(バルブ)は卵球形で緑色、
多くは地上に露出します。
秋には根も葉も旧偽鱗茎も枯れ、
新しい偽鱗茎だけを地上に残して冬を越します。
葉は、茎の基部に2枚が相対して付き、
広楕円形で長さ5~10㎝、幅3~5㎝前後、
やや光沢があり鮮緑色、先端は鈍頭で、
縁は細かく波打ち、対生します。
花期は、5~6月。
葉の間から花茎を直立し、上部が総状花序となり、
淡緑色の花を10個内外付けます。
萼片・側花弁とも長さ約8㎜で細い管状です。
唇弁は長さ5~6㎜、倒卵円形で、先は丸く、
中程から下方に反曲します。
蕊柱は長さ3㎜、上端に狭い翼があります。
黄色く丸い部分は花粉塊です。  
名は、花を、名刀によって両断した蜘蛛の形に見立てて、と言う説と、
ほかに蜘蛛の子を散らしたように見えるから、という説などもあるそうです。

咲いて見ると、
蜘蛛の子に似たユニークな形の花でした。
いずれにしても、
色々なことを想像させますね。

 

 2017/04/15 撮影

 

2017/04/18 撮影

 

2017/04/29 撮影

 

2017/05/03 撮影

 〃

 

2017/05/04 撮影 

 〃 

 

2017/05/07 撮影

 

2017/05/08 撮影

 

2017/05/10 撮影 

 〃

 

2017/05/11 撮影

 〃

 

  2017/05/12 撮影

 

2017/05/15 撮影

 

2017/05/19 撮影

 〃

 

2017/05/21 撮影

 

2017/05/24 撮影

 

2017/06/04 撮影

 

2017/06/05 撮影

 

2017/06/12 撮影

 

2017/06/18 撮影

 

2017/06/26 撮影

 


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イブキジャコウソウ ( 伊吹麝香草 )

2016-09-15 |  6月 の花たち

                      ↑ 2016/05/10 撮影…伊吹麝香草

 2016/05/10 撮影…白花伊吹麝香草 

[ シソ科イブキジャコウソウ属の常緑性小低木 ]

日本では、
北海道~九州にかけて、
低地から高山帯までの日当たりの良い岩地や乾いた草地に自生します。
草丈は、3~15cm。
茎は細く、地上を這い、上部が斜めに立ち、また枝分かれして直立し、
多数の枝を出します。
若枝には白い短毛があります。
葉は、ごく短い柄を持ち、卵形~長楕円形で長さ5~10㎜、幅3~6㎜、
先が鈍頭、縁は全縁、十字対生します。
表・裏面とも腺点があります。
花期は、6~8月。
枝先の短い花穂に淡紅紫色の小さな花を数段密に付けます。
花冠は径約5㎜の2唇形で、長さ7~8㎜、上唇は小形で直立し、先が凹みます。
下唇は平らに開いて3中裂し、裂片は細く円頭です。
雄しべは4本で同じ長さまたは下の2本が長く、雌しべは1本で柱頭が2裂します。
がくは筒形の2唇形で長さ4~5㎜です。
果実は分果で4個に分かれます。開花期の地上部を採取して、
陰干したものを薬用、また香料に用います。
名は、伊吹山に多く産し、芳香があることから付いたそうです。
別名;イワジャコウソウ(岩麝香草)・ヒャクリコウ(百里香)

草庭に初めて植えてみました。
匍匐枝を伸ばし、見たところは名もない草のように見えます。
小さな花を咲かせる姿は可愛らしく、
ちょっと触れると芳香に包まれます。


イブキジャコウソウ(淡紅紫色)
 2016/04/12 撮影
 〃
 〃

 2016/04/30 撮影
 〃

 2016/05/02 撮影
 〃

 2016/05/05 撮影

 〃

 2016/05/06 撮影
 〃

 2016/05/10 撮影
 〃

 2016/05/13 撮影

シロバナイブキジャコウソウ(白花)
 2016/04/12 撮影
 〃
 〃

 2016/04/30 撮影
 〃

 2016/05/02 撮影
 〃
 〃

 2016/05/05 撮影

 2016/05/10 撮影

 2016/0812 撮影

2016/05/13 撮影



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ツクシカラマツ ( 筑紫唐松 )

2016-07-30 |  6月 の花たち

                             ↑ 2016/06/22 撮影

〃     

2021/06/11 撮影

[ キンポウゲ科カラマツソウ属の多年草 ]

古くから栽培され普及しています。
原産は日本ですが自生地は不明です。
対馬列島から済州島に分布するムラサキカラマツと
屋久島に自生するヤクシマカラマツとの交配種、と言う説があります。
ムラサキカラマツはツクシカラマツより幾分大型で花が紫色、
ヤクシマカラマツはツクシカラマツと同じ大きさかそれより小型で花は淡紅白色です。
草丈は、5~10cm。
匐枝(ふくし)を伸ばし発根して増殖します。
葉は、2回3出複葉、小葉は円形~広卵形で浅い切れ込みがあり、互生します。
花期は、5~7月。
茎頂に散房状の花序を出し、径1㎝弱で淡紅紫色の花を多数付けます。
花弁は無く、花弁のような萼片は開花前に落ちて、
花のように見えるしべ(花糸)が目立ちます。
雄しべは多数、花糸の先は太くなり、同色の葯を付け、放射状に展開します。
ツクシカラマツ、ヤクシマカラマツは矮性種です。
名は、花が カラマツの細い葉にそっくりなことから付いたと言われています。

淡い色の繊細な花が次々に咲いて、
やさしい姿を
楽しませてくれます。


2016/06/22 撮影…蕾





2016/06/24 撮影




2016/06/25 撮影


2016/06/26 撮影



<  2022 年  >
2022/05/29 撮影


カラマツソウ属は日本に16種が自生し、
草丈の高いものが多いのですが、
アポイカラマツ、ツクシカラマツ、チャボカラマツ、ヤクシマカラマツは矮性種です。





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カキラン ( 柿蘭 )

2016-07-04 |  6月 の花たち

                                         ↑ 2016/06/09 撮影        

2016/06/16 撮影


[ ラン科カキラン属の多年草 ]

日本では、
北海道~九州にかけて
山野の日当たりのよい湿地に自生します。
草丈は、30~70cm。
節のある地下茎を伸ばし、多数の細い根を出して、
分岐したその先に翌年の芽を形成します。
茎は円柱形・緑色で下部が紫色、無毛です。
葉は、狭卵形で長さ5~10㎝、幅2~4㎝、
質は厚く深緑色、脈がはっきりして、基部は短い鞘状になり茎を抱きます。
葉は茎頂部に向かうほど小さくなり、5~10枚を2列に互生します。
花期は、6~7月。
茎上部に黄橙色の花を5~10個ほど付けます。
3枚の萼片は長卵形で先が尖り緑褐色、
2枚の側花弁は卵形で黄橙色(柿色)、
ともに長さは1.2~1.5㎝です。
唇弁は上下2唇に分かれ、
上唇は黄色の地に紅紫色の細い筋があり、
下唇の形は矢印状で内側に湾曲します。
名は、花の色が柿色なので付いたそうです。
別名 ; スズラン(鈴蘭)

小さな目立たない花ですが、
心惹かれる
落ち着いた風情があります。


2016/04/29 撮影

2016/04/30 撮影

2016/05/02 撮影

2016/05/05 撮影

2016/05/12 撮影

2016/05/15 撮影

2016/05/22 撮影

2016/05/28 撮影
2016/05/29 撮影

2016/06/01撮影


2016/05/04 撮影


2016/06/09 撮影



2016/06/11 撮影

2016/06/16 撮影


2016/06/22 撮影


2016/06/24 撮影

 2016/06/25 撮影



<  2021 年  >
2021/06/05 撮影…カキラン

〃…カキランのオレンジ花

2021/06/25 撮影…実


<  2022 年  >
2022/05/29 撮影

 


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オウゴンオニユリ ( 黄金鬼百合 )

2016-06-25 |  6月 の花たち

                             ↑ 2016/06/25 撮影

 〃 

[ ユリ科ユリ属の多年草 ]

九州長崎県対馬の、平地や丘などの草地に自生します。
オニユリの変種と言われ、
古く中国から渡来したとの説もあります。
草丈は、50~150cm。
茎は直立します。
葉は、柄が無く、披針形で先端が鈍く尖り、艶があって、互生します。
花期は、6~7月。
茎の先に、大きい黄色の花をやや下向きに付けます。
花被片は6枚、披針形で強くそり返り、内面に赤茶色の斑点があります。
雄しべは6本で目立ち、葯は暗赤色です。
三倍体で種子はできませんが、葉腋に黒紫色の珠芽(しゅが)を生じ繁殖します。
名は、オニユリに似ていて、地が黄色なので付いたそうです。

3年ほど前に、
野草展で1枚葉のものを手に入れました。
今年はまだ咲きそうもないと思っていましたら、
小さな蕾を付けました。
思いがけず、今朝立派な花が開いていました。
うれしい驚きでした。


 2016/04/08 撮影

 2016/04/10 撮影

 2016/04/14 撮影

 2016/04/18 撮影

 2016/05/28 撮影 

 2016/06/01 撮影

 2016/06/16 撮影
 〃…珠芽
〃 
 〃

 2016/06/22 撮影

 2016/06/25 撮影
 〃 

 2016/06/26 撮影


 2016/06/29 撮影

 2016/07/01 撮影

 2016/07/02 撮影


2016/08/12 撮影…珠芽





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ムラサキツユクサ ( 紫露草 )

2016-06-14 |  6月 の花たち

                                                               ↑   2016/06/14 撮影

 2016/06/01 撮影
 〃

 2016/06/14 撮影

[ ツユクサ科ムラサキツユクサ属の常緑多年草 ; 北アメリカ原産 ]

明治初期に渡来しました。
鑑賞用として庭に植えたものが、その後なかば野生化しています。
細胞学上の実験材料としても知られています。
草丈は、50cm内外。
茎は円柱形、青みを帯びた緑色で直立し、多数束生します。
葉は、長さ30㎝内外の広線形で先が尖り、基部は葉鞘になつていて縁は全縁、
多くはU字状に凹み湾曲します。茎と同色です。
花期は、5~8月。
茎頂に、細い花柄を持つ、径2~2.5㎝・紫色の3弁花を多数付けます。
雄しべは6本、長い糸状の花糸には細かい毛が密生しています。
早朝に咲いて午後には萎む一日花です。
名は、露草に比べて花が紫色なので付いたそうです。

何年も姿を消していた紫露草が芽生えました。
さっそく鉢に植えてみたところ、
涼しげな花が次々と咲き出しました。


 2016/06/01 撮影
 〃

 2016/06/04 撮影

 2016/06/14 撮影
 〃 
 〃


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コクチナシ ( 小梔子 )

2015-09-06 |  6月 の花たち

                            ↑ 2015/06/22 撮影

2015/06/23 撮影

[ アカネ科クチナシ属の常緑低木、中国原産 ]

クチナシの1変種といわれ、小型です。
樹高は、約60cm。
枝は、よく分枝して斜上し、横に広がります。
葉は、短い柄を持ち、長さ4~8cmの倒披針形で、
質が厚く光沢があり、
表面は濃緑色で裏面は淡白緑色、両面とも無毛です。
縁は全縁、通常対生で時に3輪生します。
花期は、6~7月。
枝先に短い花柄を出し、
径3~4cmの白い八重の花を付けます。
質が厚く、強い芳香があり、
しばらくすると淡黄色に変色します。
一重咲きのものをヒトエノコクチナシといい、
花・果実とも形は梔子と同じですが小型です。
鉢物・盆栽、石組みの植込み、グランドカバーなどに用いられます。
名は、葉も花もクチナシに比べて、一回り小さいことから付いたそうです。
別名 ; ヒメクチナシ(姫梔子)・カラクチナシ(唐梔子)

梔子より少し後れて
梅雨空に芳香を漂わせ、
咲き出したことを知らせます。

Aの花
2015/06/20 撮影
2015/06/21 撮影
2015/06/22 撮影
2015/06/23 撮影
2015/06/24 撮影
2015/06/25 撮影

Bの花
2015/06/21 撮影
2015/06/22 撮影
2015/06/23 撮影
2015/06/24 撮影
2015/06/25 撮影


<  2014 年  >
2014/06/15 撮影
2014/06/17 撮影
2014/06/19 撮影
2014/06/21 撮影


<  2011 年  >
2011/06/30 撮影


<  2010 年  >
2010/06/27 撮影


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アジサイ ( 紫陽花 )

2015-07-23 |  6月 の花たち

                             ↑ 2014/06/13 撮影

2014/06/04 撮影

2014/06/12 撮影

[ ユキノシタ科アジサイ属の落葉低木 ]
 広義には、
 アジサイ属(ガクアジサイ・ヤマアジサイ・タマアジサイ・ノリウツギ・
 ツルアジサイ・ガクウツギ・コガクウツギなど)の、一部の総称です。
 狭義には品種の一つ、アジサイ(別名ホンアジサイ)を指します。

本州中部太平洋岸に自生するガクアジサイを母種とする改良種と言われ、
鎌倉時代には園芸種として栽培されていました。
有機質に富む肥沃で湿潤な地を好みます。
北海道~沖縄まで、
各地の公園・寺院・庭などに植栽されています。
樹高は、1~2m。
枝を叢生して大きな株になります。
葉は、葉脈のはっきりした広卵形で長さ10~15cm、
光沢のある淡緑色、全体に無毛、
縁に鋭い鋸歯があって、対生します。 
花期は、6~7月。
がく片4枚が発達して花のように見える装飾花(中性花)が集散花序をなし、
大きい球状を形成する「手毬咲き」です。
すべてが装飾花です。
咲き始めは白く、次第に青紫に変化します。
装飾花は雄しべや雌しべは退化し、小さく目立ちません
実を結ばないので、挿し木や株分けで増やします。
有毒植物で、過呼吸・興奮・ふらつき歩行・痙攣・麻痺などの
中毒症状を起こすことがあります。
江戸後期に、
シーボルトはアジサイにハイドランジア・オタクサという学名を付け、
『日本植物誌』で西洋に紹介しました。
日本原産のアジサイがヨーロッパに渡り、
そこで品種改良されました。
日本を原産地とし欧米で品種改良されたものは、
セイヨウアジサイ(別名ハイドランジア)と呼ばれ、
観賞用に広く栽培されて多くの園芸品種があります。
装飾花だけの品種もあれば、両方の花を咲かせる品種もあります。 
ほとんど「手毬咲き」で、
花色が青・薄紅・紫・白など豊富で鮮やかです。
草丈が低く豪華な花をつける多くの種類があります
主に鉢植えとして利用されますが、公園・寺院・庭などにも植えられています。 
今では、本紫陽花より西洋紫陽花の方が広く普及しています。
名は、藍色の小花が集まって咲くことから、
「あづさあい(集真藍)」が変化して付いたそうです。
また、白色から青紫色に変化することから「七変化」とも呼ばれます。
別名 ; ホンアジサイ(本紫陽花)・シチヘンゲ(七変化)

やさしい雨を含んだ
藍色の紫陽花には、
瑞々しくしっとりした趣があります。


2014/05/28 撮影

2014/05/30 撮影

2014/06/04 撮影

2014/06/08 撮影…残念なことに枝が折れてしまい、花瓶に挿しました。

2014/06/11 撮影

2014/06/12 撮影

2014/06/16 撮影

2014/06/19 撮影



2014/06/04 撮影


2014/06/08 撮影…雨の重みに傾いで、花が汚れてしまいました。

2014/06/10 撮影

2014/06/11 撮影


2014/06/13 撮影


2014/06/15 撮影


2014/06/18 撮影


2014/06/21 撮影



ー アジサイの仲間 ー

ガクアジサイ (額紫陽花)
神奈川県・伊豆半島・伊豆七島など、
海岸近くの山地林内・林縁に自生します。
樹高は、1~2m。
葉は太い柄を持ち、表は無毛で光沢があり、
山型の大きな鋸歯があります。
中央には多数の両性花(雄しべ・雌しべ)、
その周りを数個の装飾花が囲む「額咲き」です。
花弁状のがく片4~5個の装飾花は、 
青紫・淡紅・白色をしています。

アジサイ (紫陽花)
ガクアジサの変種といわれ、 
両性花がすべて装飾花に変化した「手毬咲き」で、
古くから親しまれています。
樹高は、1~2m。 
園芸品種の1つで、装飾花が丸みを帯びる
ウズアジサイ(渦紫陽花)があります。

ヤマアジサイ (山紫陽花)
日本では、本州関東地方以西~九州にかけ、
主に太平洋側山地の谷沿いなど湿った林床に自生します。
樹高は、1~2m。
葉はガクアジサイに比べて薄く、
表面の光沢は弱く、小型です。
花序は直径7~18cm、装飾花は直径1.7~3cm、
花の色は白・薄青や薄紅色と多様性に富み「額咲き」です。
ガクアジサイを小ぶりにした形で多くの品種があり、
亜種としてエゾアジサイ・アマギアマチャ・ベニガク、
栽培品種としてシチダンカなどがあります。
別名 : サワアジサイ(沢によく見られることから)

タマアジサイ (玉紫陽花)
本州宮城県~近畿地方にかけて、
丘陵から山地の谷沿いや湿った林床に自生します。
樹高は、1~2m。
真夏に房状花序を出し,淡紫色の花を付けます。
蕾の時は球形で目立ちます。

コアジサイ (小紫陽花)
本州関東地方以西~四国にかけ、
山間の林内や林縁に自生します。
樹高は、約1m。
初夏に散房花序を出し、
淡青紫色の小さな花を付けます。
装飾花は無く、小型です。

ノリウツギ (糊空木)
北海道~九州にかけて、
山地に自生します。
樹高は、2~5m。
花期は、7~8月。
円錐花序を出し、
多数の白い両性花と小数の白い装飾花を付け「穂咲き」です。
栽培品種のミナヅキは、
円錐花序が白い装飾花ばかりからなります。
幹の内皮で和紙を漉く際の糊を採ります。
別名 : サビタ・ノリノキ  

セイヨウアジサイ (西洋紫陽花)
日本原産のアジサイがヨーロッパに渡り、
そこで品種改良された園芸品種が、
大正時代日本に逆輸入されました。
属名のハイドランジアでも呼ばれています。
樹高は、1~2m。
ほとんど装飾花となり「手毬咲き」、
花色が青・薄紅・紫・白など豊富で鮮やかなので、
主に鉢植えとして利用されます。 
別名 : ハイドランジア

アメリカノリノキ (亜米利加糊木)
北アメリカ東部原産。
樹高は約1m。
葉は長い柄を持ち、心形に近く、 
質は薄く、光沢がありません。
花は白色です。
 
アナベル
アメリカノリノキの変異種です。
早春、新しく生えてくる枝に花芽を付けます。
樹高は1~1.5m。
花期は、6~7月。
装飾花を多数付け、
大輪の手まり状になる「手毬咲き」です。
花色は緑色から白色へと変化して、また緑色に変わります。

カシワバアジサイ (柏葉紫陽花)
アメリカノリノキの園芸品種です。
古く日本へ渡来しましたが、
園芸用として最近出回り始めました。
樹高は1~2m
葉は柄を持ち、大型でアカガシワに似ています。
羽状に5裂、ときに3裂・7裂し、先が尖ります。
花期は、5~7月。
白い円錐形の花を付ける「穂咲き」です。
一重咲きのものと八重咲きのものがあります。
秋には紅葉します。

ツルアジサイ (蔓紫陽花)
北海道~九州にかけて、
山地の岩崖や高木に付着し自生します。
蔓の長さは、15~20m。
茎は気根を出して樹木などに絡みながら這い登ります。
葉は柄を持ち、広卵形で先が尖り、
縁に鋸歯があって、対生します。
花期は、6~7月
中央に小さな淡黄色の両性花が多数集まり、 
周りを数個の装飾花が囲む「額咲き」です。
花弁状のがく片4個の装飾花は、白色をしています。

ガクウツギ (額空木)
本州東海地方~九州にかけ、
丘陵・山地の林縁や谷沿いの林床に自生します。
樹高は、1~1.5m。
幹はよく枝分かれし、細い枝です。
葉は柄を持ち、長楕円形で両端が細く尖り、鈍い光沢があって、
縁に浅い鋸歯があり、対生します。
花期は、5~6月。
散房花序を出し、
黄緑色の小さな両性花と
少数の白い装飾花(がく片が普通3個、ときに4~5個)を付けます。
別名 : コンテリギ

コガクウツギ (小額空木)
本州関東地方~九州にかけ、
丘陵・山地の林縁や谷沿いの林床に自生します。
樹高は、1~1.5m。
枝は紅紫色を帯び光沢があります。
葉は柄を持ち、長楕円形または楕円形で小型、
表面に光沢があって緑色、縁に鋸歯があり、対生します。
花期は、5~7月。
散房花序を出し、
両性花と少数の白い装飾花(がく片が普通4個、ときに3~5個)を
一緒に付けます。
  

2010/07/06 撮影…ガクアジサイ
2006/07/16 撮影…ノリウツギ
2010/06/23 撮影…ツルアジサイ




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ヒトツバショウマ ( 一葉升麻 )

2015-07-03 |  6月 の花たち

                               ↑ 2015/06/26 撮影

2015/06/25 撮影

2015/06/30 撮影

[ ユキノシタ科チダケサシ属の多年草 ]

神奈川県と静岡県の、
谷沿いのやや湿った岩場などに自生します。
草丈は、10~30cm。
根生葉は細く長い柄を持ち、
長さ2.5~8cmの広卵形で浅く3裂し、
先端は尖り基部は心臓形、表面に弱い光沢があり、
縁に不揃いな鋸歯があります。
花茎の葉は1枚または付かないものもあります。
花期は6~8月。
細い円錐花序でまばらに枝を分け、
白い小花を多数付けます。
花弁は長さ2.5mmの線形、基部が細く鈍頭です。
花弁より長い雄しべが10個、雌しべは2個で、
葯は淡黄色~淡紫色です。
花軸や花柄には腺毛があり、
ガクは長さ約1.5mmで深く5裂し、淡緑色です。
果実は、長さ3~4mmのさく果です。
チダケサシ属は複葉を持つ種類が多い中で、
この種は単葉です。
名は、葉が単葉なので付いたそうです。

可愛らしい花が
下から上へと咲いてゆきます。
カラフルな葯が、
メルヘン的な趣を
醸し出します。

 

 2016/04/10 撮影

 2016/04/16 撮影

 2016/05/02 撮影



<  2015 年  >
2015/04/23 撮影

2015/04/25 撮影

2015/06/07 撮影



2015/06/09 撮影

〃…葉

2015/06/10 撮影

2015/06/13 撮影

2015/06/15 撮影

〃…花茎の基部に花が



2015/06/16 撮影



2015/06/20 撮影




2015/06/21 撮影


2015/06/24 撮影



2015/06/25 撮影




2015/06/26 撮影




2015/06/30 撮影



2015/07/02 撮影




2015/07/07 撮影


2015/07/09 撮影


2015/07/13 撮影



2015/07/15 撮影




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シロタエギク ( 白妙菊 )

2015-06-20 |  6月 の花たち

                            ↑ 2015/06/12 撮影



〃…葉

[ キク科キオン属の耐寒性多年草、地中海沿岸原産 ]

明治の末頃に渡来し、
昭和の初めには花壇に幾らか用いられたようです。
草丈は、40~80cm。
茎は基部からよく分枝し、古くなった下部には木質化がみられます。
茎や葉は緑ですが、白毛が密生しているので銀白色に見えます。
葉は、羽状です。
花期は、5~6月。
小菊に似た黄色の頭花を散房状に付け、
径約1cm、舌状花と筒状花からなります。 
刈り込みに強く、
好みの高さに仕立てることができので、
観賞用として花壇や鉢植えに用いられます。
名は、全体が白い綿毛に覆われているので
付いたそうです。
別名 : ダスティーミラー

白いビロードのような葉が
ほかの色々な花と調和して、
美しいさをいちだんと引き立てます。


2015/05/29 撮影

2015/05/31 撮影

2015/06/02 撮影

2015/06/04 撮影

2015/06/05 撮影

2015/06/07 撮影

2015/05/09 撮影

2015/06/12 撮影

2015/06/14 撮影


2015/06/16 撮影

〃…葉腋から花芽


2015/06/20 撮影



2015/06/21 撮影
 〃

2015/06/24 撮影


2015/06/26 撮影


2015/06/30 撮影



2015/07/02 撮影


2015/07/07 撮影



<  2014 年  >
2014/11/27 撮影


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ヤワタソウ ( 八幡草・八咫草 )

2015-05-25 |  6月 の花たち

                               ↑ 2015/05/18 撮影



2015/05/23 撮影


[ ユキノシタ科ヤワタソウ属の多年草 ]

東北~中部地方にかけて、
山地の谷間や樹陰など湿地に自生します。
草丈は、40~60cm。
根茎は太く短く、
根生葉は、腺毛のある長い柄を持ち、
径10~30cmの円形で7~13に浅く裂け、基部は深い心形です。
表面には光沢があり裏面は白色を帯びた緑色で、
不規則な浅い鋸歯があります。
茎葉は数個互生します。
花期は、5~7月。
茎頂に集散花序を出し、
淡黄白色の5弁花を総状に付けます。
花弁は卵形で長さ8~15mm、
先端に浅い鋸歯があって短い腺毛が密生し、
基部はがく筒の先端に付きます。
雄しべは10個、花柱は2本、がく筒は5裂片です。
果実は、さく果で鐘形です。
名の語意は不明とのことです。
別名 : タキナショウマ(滝菜升麻)・オトメソウ(乙女草)

目立たない静かな花で
うつむきに咲き始めますが、
瑞々しく個性的な形をしています。


2015/04/24 撮影


2015/04/25 撮影

2015/05/13 撮影…蕾



2015/05/14 撮影


2015/05/15 撮影

2015/05/16 撮影

2015/05/17 撮影


2015/05/19 撮影


2015/05/21 撮影


2015/05/23 撮影



2015/05/24 撮影



2015/05/25 撮影



2015/05/28 撮影

2015/05/29 撮影


2015/06/01 撮影

2015/06/04 撮影

2015/06/07 撮影

2015/06/30 撮影


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