ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

ミモロ、憧れの舞妓さんになる!振袖に似合う帯や小物づくりに挑戦!

2011-12-28 | かわいい
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お正月の振袖づくりに挑戦しているミモロ。
以前、振袖の完成までをお伝えしました。
いよいよ大詰め!帯と帯あげ、伊達衿、半衿づくりにかかります。


写真上が、前回まで。衿元に注目してください。

今回は、まず、そこに伊達衿をつけます。
伊達衿は、半衿と着物の間に重ねる別衿で、わずかに見える、まさに粋で、華やかな雰囲気を出すもの。すべての着物にあるものではなく、オシャレ度が高い着物や、振袖など華やかさが求められる着物に使う衿元のアクセントになる飾り衿です。

ミモロの場合は、約1センチほどの幅の狭い伊達衿を作ります。

袋縫いのように裏返し、縫い目が表に出ないようにする「くけ紐」のような作り方で。
ほそく筒状に縫った衿を、先に釣り針のような部分がある針を使って、裏返します。

「うーなかなかむずかしい…」ミモロの目も真剣に。「ほら、こう引っ張るのよ」と、教えてくださる赤塚先生。

裏返った伊達衿で、飾り衿として外にでる部分は、そのままふんわりとした状態を保ちつつ、ほかの部分にコテを掛け、整えた後、着物の衿元に縫いつけます。
さらに同じように白い絹生地で、半襟を作り、伊達襟から外に出ないように、後ろの一部だけを縫いつけ、重ねます。

ミモロの場合は、長じゅばんを着ないので、衿の部分だけ。ほんのちょっとだけ見える伊達衿の効果は、大きく、白衿も際立ち、衿元の感じが、ぐっと引き締まり、また華やかになりました。


「わー着物の衿っぽい!すてきー」と、感激するミモロ。


長じゅばんは、着ないミモロですが、やはり裾に、チラリと見える蹴だし(関西では、裾よけ)があった方がいい感じ。そこで、それも作ることに。蹴だしは、まぁ今でいえば、チラリと見せる下着。
「キャ、恥ずかしい・・・あんまり見つめないでー」と、蹴だし姿のミモロ。

次にいよいよ帯づくりへ。帯地の裏は、色糸が、横にたくさんに渡っています。人間の場合は、それをそのまま帯のハリとして使えますが、ミモロのように小さな場合は、帯地を裁断するため、その裏糸をある程度、切って整理します。

そして、型紙をのせて、裁断。半襟の作り方と同様に、袋縫いにして、縫い目が表にでないようにします。

「なかなかむずかしい部分…」と言いながら、ミモロったら、先生にほとんどをやっていただき見てるだけ。

袋縫いをした帯は、胴の部分とつけ帯の2つの部分をつくることに。
つけ帯は、ミモロのたっての希望で舞妓さんのような「だらりの帯」と晴れ着用の「ふくら雀」の2タイプをつくることに。


帯あげも、半衿と同じような袋縫いで仕上げます。

いよいよできた着物と帯を着つけます。

さて、どんな着物姿になったかな?

「ジャーン!舞妓さんどすえー」と、ちょっと気取ってポーズをとるミモロ。

赤い蹴だしも、まるで舞妓さん。

「ほら、後姿も舞妓さんと同じだもんねー」と。後ろの衿を抜いた「抜き衣紋」。なかなか襟足が色っぽいです。
もう、すっかり舞妓さん気分のミモロです。

「月はおぼろに東山ー・・・・祇園恋しや、だらりの帯よー」と「祇園小唄」を歌いながら踊ります。


「祇園のお茶屋さんのお母さんに見せに行こう!どこかのお座敷に呼ばれないかなぁー」と、大胆な発言。
でも、ホントによかったね!憧れの舞妓さんになれて・・・。

さて、お正月用に、ふくら雀の帯の完成。

これで、お正月の晴れ着は万全。「うん…しあわせー」とミモロ。

今回も「創作和布遊び・繭の詩」の赤塚靖枝先生にご指導いただきました。
「先生、どうもありがとうございました!」もう、ミモロは嬉しくてたまりません。

「もーいくつ寝るとお正月ー」と、晴れ着を着るお正月が待ちきりない様子です。

*あなたもぜひ、お人形の着物や、飾りになるミニ着物をつくってみませんか?思い出の着物などで作っても素敵です。「創作和布遊び・繭の詩」の赤塚靖枝先生は、京都にお住まいですが、ミニ着物のオーダーなどもお願いできます。ぜひ、お問い合わせください。
赤塚先生のアドレスは、kyo10-yae@ezweb.ne.jp です。


こぼれ話:ミモロの着物づくりを通じて、日本の和裁の技術の素晴らしさを感じます。「絹を触っていると、手がツルツルになるし、心も落ち着くんですよ」とおっしゃる赤塚先生の言葉が、心に響きます。ひと針ひと針、チクチクと縫い進める時間は、無心の境地。心鎮まる時間です。今は、縫物をする人が減りました。でも布と向き合う時間って、すごく素敵な時間です。

また、和裁の針と糸は、、洋裁のものより、細く、繊細、縫う生地に大きな穴をあけないようになっています。縫う人の布への心づかいを感じます。着物は、一度仕立てたものでも、ほどけば、再び1反の布のなります。布を織り上げた人の思いを、いつまでも大切にするように…。そして着物は、着古したら、布団のカバーなど、他のものに作り替えられたり…なんてものを大切にしてきたのでしょう。日本って素晴らしい!

ミモロの小さな着物ですが、それをつくる体験は、とても楽しく、また、いとおしい時間でした。



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2 コメント

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素敵☆ (ゆりママ)
2011-12-29 16:15:19
お振り袖姿、見事に完成しましたね♪
とっても素敵ですお正月が楽しみですね
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似合う? (mimoro)
2011-12-29 22:35:41
そう、ついに憧れの舞妓さんになれました!嬉しい!京都に来てよかったー。しあわせ!お正月が、楽しみでーす。
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