ある日、東京から来たお友達と、祇園で、夕食をしたミモロ。「食後にどこかでコーヒーが飲みたいけど、どこか京都らしい雰囲気のお店知らない?」との言われ、「うーん、もう夜の9時だし、スタバやマックって訳にもいかないし…あ、そうだ!あそこなら、お友達きっと喜んでくれるかも…」と、四条通を木屋町へと進みます。
高瀬川を四条通から南へ。


「ここ、どう?」と、ミモロが案内したのは、クラシックな雰囲気の建物です。
「えーここが喫茶店なの?まるで外国のお店みたい…ステキ…」と感激しているみたい…。
ここは、昭和9年にできた「フランソワ 喫茶室」。京都の喫茶店の先駆け的な存在です。創業者は、立野正一さん。友人やイタリア人留学生らと設計した、当時としては極めてハイカラで洒落たお店です。
もちろん、今見ても、すごく洒落た雰囲気。ステンドグラスの窓からこぼれる灯りが、外国の街角にいるような感じ。

壁面の装飾も、ヨーロッパ的。2003年に、喫茶店としては初、国の登録有形文化財に登録されました。
「さぁ、中に入ろう…」ミモロは、大きな扉を押して、お店の中へ。。赤い生地を張った大きな椅子とマホガニー調のテーブルが並んでいます。
ミモロ達は、奥の席へ。

「暖炉もある…」

「なんか、どこもアートが薫るねぇー」と、壁に飾られた絵画を鑑賞。ピカソや竹下夢二の絵がさりげなく飾られています。

「喫茶店というより、贅沢なサロンって感じ…大人が似合う場所だよね」
そもそもオーナーであり、美術学校で絵画をまなんだ立野さんが、この店を作った時代は、日本が戦争へと向かい始めたころ。言論の自由、芸術表現の自由などが、しだいに脅かされ、芸術家や文筆家、演劇関係者などの活躍しにくい時代へと進んでいきました。そんな芸術家たちの集う場所…それが、この「フランソワ 喫茶室」。
画家の藤田嗣治や、小説家の太宰治、演劇人の宇野重吉などをはじめ、多くの文化人、芸術家が、ここの常連客だったそう。
「あのー何になさいますか?」

ここのスタッフの制服もステキ…。白い衿の付いたワンピース…ひと昔前の女子、いいえ、乙女という感じが漂う制服です。お店の雰囲気にマッチしてステキ…。「こんな制服着てみたい…」ミモロは、ちょっと憧れているみたい…。
今、コーヒーショップなどは、男女同じようなスタイルの制服を着ています。機能性を重視したユニフォームなのでしょう。それも時代の移り変わり…。
メニューのデザインも洒落たもの。

メニューは、結構幅広く、種類も豊富。オリジナルのケーキやトースト、サンドイッチ、デザートなども。
「プリンアラモードだって…美味しそう・・・洋ナシのタルト…レモンパイにピーチパイ、チーズケーキだって…」と、ミモロにとって、ヨダレが出てしまう品々が並んでいます。
「でもー。さっきたくさん夕ご飯食べちゃって…もう、入らない…うー残念…」と、今回は、食べるのを諦めることに。それでコーヒーだけを注文します。

喫茶店といっても、ハイボールやブランデー、ビールなどのアルコールも注文できるのが、大人の感じ。
「ここって、子供は似合わないねー」と大人ぶった表情で、まずはコーヒーをブラックで。「うーやっぱりお砂糖とミルク入れよう…」と、ミモロには、ブラックコーヒーより、ミルクコーヒーの方が似合います。
店内に流れるクラシック音楽…ここでは、PCの操作より、本を読む方が絵になります。

*「フランソワ喫茶室」京都市下京区西木屋町通四条下ル船頭町184 電話075-351-4042 10:00~23:00 年末・元旦、夏2日間だけ休み

ブログを見たら、金魚をクリックしてね
大人の女性のための喫茶店だわぁ~
でも、1回しか行ったことないの。
で、そうだ、ミモロを誘おう、と、今、思いついた!
ミモロちゃんを大人の女性として認めます!
お茶しに行く?ニッシーさんも来ないかな?
ミモロ、ケーキ食べそこなっちゃったから、
レモンパイが食べたいなぁー。
まさにサロンだね。
チェーン店とは違う コーヒーへのこだわりがあって、ずーっと続いてほしいお店だね。
なんかいいよねー。
ミモロも大好きでーす。