あれ?もう雛人形の話?と思われる方も多いかもしれませんが、雛人形店のシーズンは、お雛祭りの前の1月から2月中旬ごろまで。京都にある人形店でも、今、雛人形が並んでいます。
全国の数ある雛人形店のか中でも、別格の存在が、「丸平」の呼び名で知られる「京都 丸平大木人形店」です。
京都の中京区にあるお店には、雛人形が、通りに面したケースにも飾られています。
雛人形が大好きなミモロは、さっそくお店の中へ。
「わーお雛様がいっぱい並んでるー。春を感じるねぇー」と、外の寒さも忘れ、春に思いを馳せるミモロです。
気品あふれる有職雛。
実は、雛人形展などで、ここのお人形を見たことがある方も多いはずなんです。
東京、日本橋の「三井記念美術館」、愛知の「徳川美術館」などをはじめ、雛祭シーズンに全国の博物館や旧家の雛飾りには、必ずと言っていいほど、この「丸平」の雛人形が展示されています。雛人形展に行ったら、ぜひ意識してください。
そもそも「丸平大木人形店」は、江戸の明和年間の創業で、以来、写実性を基調にした気品あふれる雛人形を作り続けています。代々店主は、大木平蔵を名乗り、現在は、第7世に。
明治23年第3回内国勧業博覧会で受賞をはじめ、フランスパリ万国博覧会で金賞を受賞、日本万国博覧会では、日本を代表する雛人形として出品しました。
ちなみに、和菓子の老舗「虎屋」の第14代店主、黒川光景氏が、明治30年に生まれた長女、算子(かずこ)さんの健やかな成長を願い求めた雛人形も、この「丸平」のもの。皇室関係にも、数多く納められた雛人形で、明治、大正、昭和にかけて、良家の子女の憧れの雛人形と言えば、ここの品といっても過言ではないのです。
「わーさすが気品があるー」と、思わず見とれるミモロ。
雛人形にも、時代の波が…。「うちは、昔ながらのお雛様です」と、お店の方。雛人形の装束も、その色合わせや図柄などは、より華やかなものになったりと、変化が見られるそう。でも、ここは、有職故実における時代考証を重視した作品です。
また、少子化が進む現代。雛人形の需要は、減少傾向に。さらに、昔ながらの7段飾りは、蔭をひそめ、雄雛雌雛のカップルの親王飾りだけか、せいぜい三人官女までというのが現在の状況。住宅事情から、お雛飾りをする場所がなく、飾っても、ピアノの上とか、玄関という家も多いそうです。
「床の間のあるお家が減りましたからねー。でも、雛人形は、生まれたお嬢様の健やかな成長を願うもの。やはりお座敷などに飾って頂きたいものです」と。
「わーこんなお雛様飾りたいなぁ」と、憧れの眼差しを向けるミモロ。でも、ミモロのお家にも、床の間はありません。「クスン…」
たとえ広い座敷があっても、お雛様を飾るのが面倒…と思う人も増えているそう。日本の素晴らしい風習が、簡略化されて行くのは、淋しい気がします。1年に1度は、お雛様を出してあげて欲しいもの。
店内に並ぶお雛様は、その年のために作られたもの。毎年、売り切ってしまうそう。新しいお雛様を生まれた子に贈るため。女の子なら、自分のお雛様を持ちたいものですね。
「丸平大木人形店」の古い資料やお雛様を展示する「丸平文庫 展示室」では、毎年、「丸平代々の雛人形展」が開催されます。
今年は3月1日~3月31日まで。この時期、京都に来たら、ぜひ見学してみては?、事前の申し込みが必要です。詳しくは、ホームページで。
*「丸平大木人形店」京都市中京区六角通柳馬場東入ル 電話075-231-9626
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がちゃぴんも娘のお雛 といっても こけしのお雛様ですが ちゃんと飾らなきゃ
ミモロも小さなお雛様もってまーす。
お雛祭りに飾ってます。一緒に
雛あられ食べるのが楽しみです。
お雛様は、飾ってあげてねー。
http://blog.goo.ne.jp/o-kumazaki
お写真拝見しました。とても美しいお顔のお雛様ですね。
丸平さんの作かどうかは、ともかく、
このお雛様も、きっとどこかのお嬢様の成長を祈って、飾られたことと思います。今、手元で、再び飾られ、すごく幸せだと思います。よかったですね~。