京都、東山を新年にお散歩したミモロ。「東山のいろんな場所から見える五重塔に上ったら、何が見えるんだろう?」と、いつも塔の姿を見ると思っていました。
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「きっと、いい景色だろうねー」
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高さ46メートルのスッキリとした姿の五重塔は、東山の景色には、欠かせないもの。
この塔は、かつてこの地にいた八坂氏の氏寺として、飛鳥時代に創建された法観寺(現在、臨済宗建仁寺派のお寺)の塔で、通称「八坂の塔」と呼ばれています。
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門が閉じていることが多く、中を見るチャンスに恵まれなかったミモロ。でも、この日は、偶然前を通りかかったら、なんと「公開中」の表示が。閉門ギリギリの時間に滑りこみました。
境内に入って、「わー近くで見ると立派!」
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塔の軒下から上を見上げると、見事な建築。
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さっそく塔の中へと入ることに…。
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この塔は、寺伝によると、聖徳太子が如意輪観音の夢のお告げで建て、中に仏舎利を3粒納めたとか。その後、幾度か火災で焼失するも、その都度、源頼朝、北条貞時、そして足利義教により再建。現在の塔は永享12年(1440)に、室町幕府六代将軍、足利義教の再建したもので、重要文化財になっています。
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薄暗い塔の中・・・その礎石は、創建当時の飛鳥時代のもの。つまり、同じ石の上に何度も塔を立て直したことになります。
ところで、京都市にいくつ五重塔があるか、知っていますか。
「えーっと…東寺でしょ。醍醐寺でしょ・・・そしてこの八坂の塔でしょ」とミモロは、見たことがある塔を思い浮かべます。
正解は、4つ。他に、仁和寺です。
さて、八坂の塔の内部には、金剛界五仏が安置されています。
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「壁や柱、天井にも彩色があって、キレイ…」
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五仏の周囲には、障壁画が。描かれた当時は、さぞや美しかったことでしょう。
次は、塔の上の方に上りましょう。
「えーこの階段を上るの?」
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ミモロの前には、垂直に近い、梯子のような狭い階段が。
同じような急な階段を2回上り 塔の2層部分に到着。「ふーやっと着いたー」
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塔の2層部分の窓からは、東山の家々が。
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「ここだよー」と窓の外に手を振るミモロ。でも小さなミモロには、だれも気付いてくれません。
内部に目を移すと、塔の構造がよくわかります。
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太い木の柱が、塔の中央部に。その周りには、複雑に横木が渡っています。
クレーンもない時代に、本当によくこんなりっぱな建造物ができたもの。昔の大工さんたちの技術の高さに驚くばかり。
しばらくミモロは、塔の上の部分で、景色を楽しみます。
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さぁ、そろそろ下りましょう。
「うん…でも…あの階段、ちょっとこわいなぁー」
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ミモロは、急な階段を後ろ向きで一段ずつゆっくりと…。ミモロ、下を見ちゃダメよ。
「うーん…」高いところは、得意なはずのネコなのに、返事をする声が震えています。
何とか無事に地上に降りたミモロ、境内の中にある太子堂へ参拝。
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ここには、聖徳太子3歳、16歳の像が安置されています。
境内の一角には、木曽義仲の首塚も。
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源義経に討たれた義仲の首を、家来のひとりがここに葬ったとか。
京都の塔の中で、上に登れるのは貴重。他の塔の公開は、1階部分の初層だけです。
いつもは、眺めるだけの八坂の塔を、ゆっくり見学したミモロ。すでに閉門時間を過ぎていました。
「ごめんなさい・・・ゆっくり見ちゃって…。お正月は、公開してるんですか?」と受付の方に伺うと、「いつ公開するか、わからないんですよー」とのお返事。たまたま公開してたら、ラッキーという感じのようです。
*「八坂の塔」(法観寺)京都市東山区清水八坂上町388 電話075-551-2417 公開は、不定期
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八坂の塔に登れるなんて ビックリしました!
そうミモロは、たまたま八坂の塔の公開日に
近くにお出かけしたんです。いつ公開されるのか
それは不明。お寺の都合みたいです。
塔の中の階段、ホント急で、怖かったー。
でも、面白かったけど…
また、いろいろリポートしまーす。
これからもよろしく!!!