10月13日は、京都東山の「粟田神社」の大祭です。前日の12日に予定されていた境内での夜店や石見神楽の奉納、お楽しみくじ引きなどの「神賑行事」は、台風19号の接近のため、中止になりました。京都への台風の影響は少なかったものの、関東、東北など、広範囲の地域に多大の被害をもたらした巨大台風。ミモロたちは、テレビの報道を見るたびに、心を痛めています。「先月の千葉だけじゃなく、またいろんな場所の人たちがお家に住めない状態になってる~心配~」と。
13日は、台風が去った京都は、秋らしい涼しい夜を迎えました。
ミモロは、18時すぎに「知恩院」の黒門への参道に到着。「あ、もう『れいけん祭』始まってる~」と急いでそばへ。
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この「れいけん祭」は、「粟田神社」と「知恩院」の神社とお寺が合同して行う神仏習合の祭事です。
「黒門」の前にある「瓜生石」のそばに設えられた祭壇。その前には、「粟田神社」の神職そして「知恩院」の僧侶がズラリを並んでいます。
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「わ~今年の知恩院さんのお坊さんたち、みんなすごく体が大きい~それに体格が揃ってる~」とミモロ。
そう、今年は、がっちりとした体格のお坊さんたちが揃って、なかなかの迫力。「ラグビーの選手みたい~」と思うミモロでした。
「粟田神社」の神職によるお祓いや祝詞の奏上、玉串奉納などが行われ、「知恩院」の僧侶による般若心経の読経など行われ、まさに神仏習合の祭事です。
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ミモロは、じっとその祭事を見守ります。
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そもそも「粟田神社」と「知恩院」の山は地続き。この「れいけん祭」は、400年以上前に、当時、「青蓮院」の門内になった「瓜生石」に「粟田神社」の名の入った金札が現れたことから、始まった神仏習合の祭事と言われます。
催事の最後は、祭壇の周りを、神職・僧侶・地元の人たちが輪になって、3周します。
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それが終わると、「知恩院」の僧侶たちは、しずしずと黒門へと向かいます。
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ライトアップされた石段をゆっくり上る姿は、まるで極楽浄土にのぼる仏様の行列を思わせます。
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「あ、もうお寺に入っちゃう~」その姿を見守るミモロ。思わず手を合わせています。
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門が閉まると、ライトが消され、そのあたりには、再び夜の闇が包みます。
さて、「れいけん祭」がおさめられると、いよいよ「大燈呂」が氏子町を巡行する「夜渡神事」が始まります。
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青森のねぶたのルーツと言われる「大燈呂」。室町時代からその様子は記録される歴史ある祭事です。
「あ、あのねずみの大燈呂、氏子の人たちといっしょに作ったのだ~」と、この夏、ミモロもお手伝いした大燈呂づくりです。
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「さぁ、いよいよ出発しますよ~」この神事に関わる氏子町のみなさん。
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夜19時から21時過ぎまで、氏子町をめぐります。
「あ、ミモロちゃんでしょ?わ~会えてうれしい」と声をかけてくださったのは、東京からこの祭りを楽しみやってきた方。
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「わ~い、会えたね~」と、うれしくて思わず飛びつくミモロでした。
「大燈呂」、そして神輿の鳴り管、そして「阿古陀鉾」「地蔵鉾」の2基の剣鉾がめぐる夜。
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氏子町は、この夜ばかりは、夜遅くまで、祭りの音が響きます。
「遅くまでご苦労様です~」と、役員の方々にご挨拶。
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ミモロは、神輿が鎮座する「粟田神社」へ。
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「明日は、晴れるね~」満月が照らす氏子町です。
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