ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

京都「百万遍知恩寺」で行われた「古式十夜法要」。厳かな法要と迫力ある和太鼓とドラムのアンサンブル

2022-11-02 | 祭事・神事・風習

冷たい雨が降る11月1日の午後。ミモロは、京都「百万遍知恩寺」に出かけました。

この日は、毎年行われる「秋のつどい」で、「古式十夜法要」が営まれます。

「百万遍知恩寺」は、浄土宗京都四ヶ本山のひとつ。法然上人が開創したと伝えられ、前身は上賀茂神社の神宮寺で、その後、浄土専修念仏の道場となり、後醍醐天皇から百万遍の号を賜ったお寺です。


ここでは、毎月15日に「百万遍手づくり市」が開催。この日も「古本まつり」が行われていましたが、雨によりほとんどのお店はやっていませんでした。「雨だから、来る人も少ないもんね~」


ミモロは、13時前にお寺に到着。


本堂で行われる「古式十夜法要」に参列するためです。雨ということもあり、参列者は50人ほど。もったいない~


13時からは、まず大殿法話。十夜法要についてお話が…。
「十夜法要」とは、その名が示すように、十日間、昼夜を通し、法要を続けるもの。始まりは、天台宗からで、鎌倉時代に浄土宗でも行われるようになったそう。
この法要を行うと、千年分の法要に匹敵するのだそう。
「え?一日だから、今日参加すると100年分ってこと?」とミモロ。そういう計算はどうかわかりません…???

ともかく、すごく価値ある法要なのです。


お話の後、いよいよ十夜法要が始まりました。*撮影は控えたので、想像してください…
本堂にずらりと並ぶ僧侶…独特な節回しのお経が奏上されます。

本堂に響くお経は、まるで極楽から届くような不思議なハーモニー。
「なんか別世界にいるみたい…」とつぶやくミモロです。

本当に厳かな法要で、かつて宮中で行われていた「引声阿弥陀経」を唱え、堂内を回ります。
そのお経がなんとも美しいのです。そのお経を全身で浴び、清められた心地になります。

その法要の後は、久しぶりに行われる数珠繰です。

白い手袋が配れ、参加者が大きな数珠の周りに座り、反時計回りに数珠を隣に渡してゆきます。「南無阿弥陀仏」と唱えながら…その回すスピードは、次第にアップ。ミモロは、そのスピードにはついてゆけないので、そばで見学していました。

「ママ頑張って~」と声援を送りながら…。かつて大晦日にここで数珠回しをしたことがありますが、その時は、大勢の参列者で輪に加わるのが大変なほどでした。でも、この日は、隣との間隔も広く、白い手袋とマスク着用でコロナ対策も…。

そして14:50過ぎから、ゲストによるパフォーマンスが披露されます。
今年は、和太鼓演奏。
出演者は、元THE BLUE HEARTSのドラマーの梶原徹也さん。大阪を中心に活動する和装ユニット「蓮風」、和太鼓奏者の佐伯篤宣さんの4名です。

本堂に響き渡る太鼓の音…津軽三味線の演奏などもあり、その迫力ある演奏は、人々を虜に…。

「ドラムスの演奏もすごいね~」とミモロは、ドラムスだけの演奏を聴いて、感激!


いろいろな和太鼓やドラムスの演奏を聞いたことはありますが、このレベルの高さに、訪れた人たちから感動の声が拍手と共に上がります。参列者には、ご高齢の方々が目立つのですが、皆、その演奏に引き込まれています。


ミモロの体は、自然に太鼓のリズムに乗って動き出します。

本当は、踊りたいようですが…。

「ホールで演奏するのもいいけど、特別音響設備がない、寺院の本堂での演奏って、すごく自然で迫力あるね~」とミモロ。演奏者のすぐ近くなので、太鼓の音の振動が直接伝わってくるような心地になりました。

演奏も阿弥陀様への奉納ということで、演奏者は必ずご本尊への礼を欠かしません。「感激しちゃった!」というミモロ。

16時近くにこの日の法要なすべて終了。まだ冷たい雨が降り続いていましたが、ミモロの心はあったかに…。

「なんかすごく濃い1日だってね~」とまだ興奮が冷めやらぬ表情。
境内の木々の紅葉も、次第に進み、冷たい雨が色鮮やかな紅葉を京都に町にもたらそうとしているようです。

「また来年も来ようね~」と、今回初めて訪れたミモロでした。尚、入場は無料です。「もっと前にも来ればよかった~」

*「百万遍知恩寺」の詳しい情報はホームページで

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